一八世紀に発生した巨大生物〈蟲(ギヴル)〉の拡大が、化石燃料と近代社会の形を変えた世界を描くシリーズ。異国の航路で襲撃を受けた少年・秋津慧太郎は、蟲の力を宿す右目を得たまま荒地へ流れ着き、蟲を研究し対処するアンリ・ファーブルと出会う。物語は欧羅巴へ移り、魔本をめぐる騒動、十字教圏の思惑、女騎士クロエや詠い手マルティナの事情が重なっていく。パリや各地の都市を移動しながら、蟲の性質、武術、教会、陰謀が一つの地図上でつながり、慧太郎たちはそれぞれの秘密と立場に向き合う。死神や冥王蟲の出現も絡み、個人の戦いと都市規模の事件が同時に進む。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 18世紀フランス風の世界に、巨大昆虫、スチームパンク、剣術、異能、三銃士風の要素が混ざるごった煮感が強い。
- 戦闘はスピード感があり、動きの順序や見せ場がイメージしやすいので読みやすい。
- 慧太郎とアンリの掛け合い、日常パートの距離感が心地よく、関係性を推す楽しさがある。
- 王道の成長譚やボーイミーツガールとして素直に熱く読める。
- イラストやキャラデザインの評価が高く、見た目の魅力も印象に残りやすい。
こんな人におすすめ
- 王道バトルやジュブナイルの成長物語が好きな人。
- スチームパンク、三銃士風、和風剣術、異能バトルのミックス設定に惹かれる人。
- 主人公とヒロインの掛け合いを重視して読む人。
- 多少の設定盛りや説明の多さより、勢いと見せ場を楽しみたい人。
- 男の娘要素や変則的なキャラ構成に抵抗がない人。
人を選ぶポイント
- 文章が堅めで、わざと難しく見える表現に引っかかる人がいる。
- 設定や用語の詰め込みが多く、戦闘や説明がごちゃついて感じられる場面がある。
- 差し迫った場面で説明が長く、テンポが落ちると受け取られやすい。
- 主人公の言動や正義感が合わず、偽善的・未熟と感じる読者もいる。
- 男の娘ネタや虫の要素が好みを分けやすい。
テンポ・読後感
- 序盤は設定紹介が多めで、世界観に入るまで少し硬さがある。
- 中盤以降はバトルや対立が熱を帯び、勢いで読ませる流れになりやすい。
- 日常パートは柔らかく、戦闘パートとの落差で読み味が変わる。
- 全体としては重厚さと王道の熱さが同居し、やや詰め込み気味でも前に進む感覚が強い。
- 作品の空気は、シリアス寄りだがキャラの可愛さや軽妙さも残る。
キャラクターへの評価
- 慧太郎は真っ直ぐで好感を持たれやすい一方、考える前に動くところや偽善っぽさが気になる人もいる。
- アンリは可愛い、いい子、お姉さんぶる感じが魅力として挙がりやすい。
- クロエ、マルティナ、アルノーなど脇役にも印象的なキャラが多く、サブキャラの見せ場が評価されている。
- 敵側にも筋の通った人物や変わり者がいて、単純な善悪だけではない面白さがある。
- キャラ同士の関係性は、恋愛未満の距離感や相棒感を含めて好意的に受け止められている。
巻一覧
この巻のあらすじ
一八世紀に発生し、瞬く間に世界中に広がった謎の巨大生物〈蟲(ギヴル)〉。甚大な被害と引き替えにもたらされた化石燃料によって、世界は大きく変貌した――。 時は「明治」と呼ばれるはずだった時代の少し前。異国への航路で蟲を操る男たちに襲われた少年・秋津慧太郎はある海岸に流れ着く。その右目に奇妙な力を得て――そして辿り付いた荒地で、慧太郎は蟲たちを愛し、その研究と対処とを生業とする美少女アンリ・ファーブルと出会った。もうひとつの近代で幕開く、蒸気と蟲と恋が彩るファンタジー!
この巻のあらすじ
巨大生物〈蟲〉によって変貌した、もうひとつの近代。日本から遠く離れた欧羅巴の地で、その右目に〈蟲〉の力を宿した少年・秋津慧太郎。 彼が街で遭遇した「死神」――かの者が狙う「魔本」をめぐり、蟲愛づる魔女アンリ・ファーブルと女騎士クロエ、謎多き少女マルティナは、十字教の総本山も絡む陰謀へと巻き込まれ――まだ見ぬ荒園をめざし、少年と少女は闘う。 蟲と恋と蒸気が彩るファンタジー、激動の第2弾!
この巻のあらすじ
巨大生物〈蟲〉によって変貌した近代。その左目に〈蟲〉の力を宿し欧羅巴の地に降り立った秋津慧太郎は、蟲愛づる魔女アンリ・ファーブルたちとともに訪れたパリの地で、自らの秘密を探り始める。 しかしその道行で彼らが出会うのは、逃げ切れぬ過去。クロエの、マルティナの前に訪れるそれは、花の都に絶望的な崩壊を呼ぶ歌へと至り──そして慧太郎の前に、裸蟲たちの王にして、もう一人の“ジゲン流”使いが立ちはだかる。 まだ見ぬ荒園をめざすスチームパンク・ファンタジー、第3弾!
この巻のあらすじ
〈右の剣〉クリザリッドに完膚なき敗北を喫した秋津慧太郎。友人だったはずの少女が敵となった、蟲愛づる魔女アンリ。一族が秘めた真実を知った女騎士クロエ。そして姿を消した詠い手マルティナ。 それぞれに訪れた決定的な挫折の向こうに、少年たちは花の都の崩壊を見る。 パリの空に鎌首をもたげた〈冥王蟲〉を前に慧太郎たちは再び立ち上がり、そして──欧州の大地で二つの“ジゲン”の剣が撃ち合わされるとき、〈蟲〉を宿す少年と〈蟲〉愛づる少女は、遠き楽園(アルマス)への小さく、けれど確かな一歩を刻む。
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