大学生の碧が、小料理屋「ゆきうさぎ」で働きながら、店主の大樹や常連客たちと食事を通じて日々の悩みや家族の事情に向き合う現代日本を舞台にしたシリーズです。食が細くなった碧が料理で体調を取り戻し、店の手伝いを始めるところから物語が動き、店には季節の献立とともに、進路、家族関係、再婚、親族の問題などが持ち込まれます。中心にあるのは、食事を介して人と人の距離が変わっていく過程と、碧自身の進路や大樹との関係の変化です。シリーズ全体では、店の日常を軸に、個別の相談や来客の事情が一話ごとに重なり、碧の成長と店の人間関係が少しずつ広がっていきます。後半では碧の就職や交際、常連客それぞれの転機も描かれます。最終巻では碧の店での区切りと、その後の時間が整理されます。
構造レビュー
編集部判定 良作
短評・キャッチコピー
この項目をレビュー編集部
小料理店を中心に、人情あふれるキャラクターのやりとりと美味しそうな料理の描写を楽しめる作品
編集部
「ゆきうさぎ」という小料理屋を中心に、さまざまな人との出会いや、美味しい食事があたたかく描かれる作品。
こんな人におすすめ
この項目をレビュー編集部
・グルメもの作品が好きな人。 ・料理がたくさん登場する作品が好きな人。 ・小料理屋を覗くような感覚で作品を読みたい人。
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AI分析(あらすじ)
- 小料理屋や和食を扱う現代物語が好きな人 - 家族、進路、就職、交際を日常の延長で読むのが好きな人 - 店に集まる人々の事情を少しずつ追う構成が気になる人
著者情報
この項目をレビュー編集部
小湊悠貴(こみなと・ゆうき) 神奈川県出身在住。2013年度ロマン大賞受賞。 ≪代表作≫ ・スカーレット・バード(コバルト文庫) ・黒猫館の夢見る天使(コバルト文庫) ・十三番目の女神は還らない(コバルト文庫) ・ホテルクラシカル猫番館横浜山手のパン職人(集英社オレンジ文庫)
イラストレーター情報
この項目をレビュー編集部
イシヤマアズサ イラストレーター、漫画家。コミックエッセイや絵本、書籍の装画などを担当。 日常生活や食事、食べ物のイラストなどを魅力的に描く。 ≪代表作≫ ・真夜中ごはん ・つまみぐい弁当 ・なつかしごはん大阪ワンダーランド商店街
メディアミックス状況
この項目をレビュー編集部
コミカライズ化 ・漫画:桜庭ゆい/集英社/マーガレットコミックスDIGITAL ・漫画:木田翔一/集英社/ヤングジャンプコミックス
受賞歴
この項目をレビュー編集部
2013年度ロマン大賞受賞
編集部
グルメものとしておすすめしていけるよい作品である。店にやってくる客や周辺の人間の様子など、分かりやすく丁寧に描かれており、じっくりとこの世界観に浸ることもできた。
作品Q&A
文体はどんな感じ? ストーリー
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世界観の作り込みは? 世界観
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評価されるポイントは? ストーリー
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この作品の特徴は? ストーリー
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どんなテーマ・ジャンル? ストーリー
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何巻まで出ていますか? シリーズ全体 会員の質問
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読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 小料理屋「ゆきうさぎ」を舞台に、常連やスタッフの日常がゆったり描かれ、ほっこりした空気感で読める。
- みぞれ鍋・鯛茶漬け・ちらし寿司など、巻ごとの料理描写が「美味しそう」と高く評価されている。
- 事件や謎解きより、店のよしなしごとや人情のやりとりを楽しむ作品だ。
- シリーズを重ねるほど描写の巧さや登場人物の輪郭が増し、読みやすさが上がった。
- 親子関係や家庭のあり方、就職・進路など、食を通じた人生の節目にも触れている。
こんな人におすすめ
- グルメもの・料理がたくさん出る作品が好きな人。
- バトルや冒険より、日常系・人情ものをのんびり読みたい人。
- 小料理屋を覗くような距離感で、常連同士の会話を楽しみたい人。
- 「スープ屋しずく」系の店舗舞台シリーズに親しみがある人。
人を選ぶポイント
- 初読時は主人公・大樹の性格やキャラにやや馴染みにくいと感じるが、読み進めるうちに違和感が薄れる。
- 猫のあだ名(タマ・ミケ)と本名(碧・菜穂)の表記ゆれで、誰のことか分かりにくい。
- 主人公カップルの恋愛進展がゆっくり、中盤は二人より脇役中心に感じる。
- 就活・実家訪問・家族の話など、もっと厚く描ける出来事なのに軽く扱われている。
- 恋愛以外の日常だけを読みたい、という好みの差も見られる。
テンポ・読後感
- 全体的に緩やかで、無理な事件や謎解きを盛り込まない日常の流れが魅力だ。
- 悪役がいない、安心して読めるほっこり系の雰囲気が続く。
- 中盤は進展が控えめに感じ、待たされる印象を持つ読者もいる一方、終盤にかけて感慨や温かさが増す。
- 巻末近くでは、店の始まりや猫の視点など、振り返りや余韻を楽しめる構成も好評。
キャラクターへの評価
- 碧(タマ)は、体調や就活の行き違いなど試される場面もあるが、成長して頼もしくなっていく主人公として応援されている。
- 大樹は最初苦手に感じる読者もいるが、碧を支える姿や、恋のライバルへの反応など、だんだん好印象に変わる。
- 蓮・ミケ、零一、都築、碧の父・浩介など、常連や身近な人たちのエピソードが増え、脇役の魅力が高まる。
- 猫の武蔵と虎次郎の会話や、先代女将まわりの回想など、店にまつわる存在への好感も目立つ。
巻一覧
この巻のあらすじ
大学生の碧は、ある事情から極端に食が細くなってしまった。ある日貧血で倒れ、小料理屋『ゆきうさぎ』を営む青年・大樹に助けられる。彼の料理を食べ元気を取り戻した碧は、店でバイトすることに…?
この巻のあらすじ
小料理屋「ゆきうさぎ」でバイトを続けている大学生の碧。若店主の大樹は最近、豚の角煮の研究をしている。先代の女将が、唯一レシピを教えてくれなかった料理だそうだが、その理由とは一体…?暖簾をくぐれば“おいしい”が聞こえる、小料理屋が舞台のほっこりドラマ。仲直りの手まり寿司、憂鬱に効くメンチカツ、再会の日替わりかき氷…などをご用意しています。
この巻のあらすじ
ある日、店に訪れた女性客と店主の大樹が親しげにしていた。女性は大樹の弟、瑞樹の妻だという。店を訪ねてきたことには理由がありそうだが、話したくないようで? “おいしい"シリーズ第3弾!
この巻のあらすじ
友人の玲沙から、母親の再婚相手のことがよくわからないと相談をうけた碧。碧のバイト先である小料理屋「ゆきうさぎ」につれてきてみてはどうかと提案するのだが…?
この巻のあらすじ
昼間のパート募集を始めた「ゆきうさぎ」。応募してきたのは、夫と別居し、ひとり息子と実家に身を寄せているというわけありの主婦で? 店主・大樹と碧の関係にも変化が!? ヒットシリーズ第5弾!
この巻のあらすじ
大樹の前に、母方の叔父・零一が十数年ぶりに現れた。祖母の遺産を要求してくるが、「ゆきうさぎ」を売却しなければ支払えない。途方にくれる大樹をよそに、零一は連日のように来店し食事していくが……?
この巻のあらすじ
亡き母と同じ、教師の道に進むため、 教員採用試験に向けて入念な準備をしてきた碧。 だが、試験の直前に思わぬ体調不良に襲われ、緊急入院! 幸い、大事には至らなかったものの、試験を受けることはできなかった。 碧はなんとか前を向き、就職活動に励もうとするがーー。
一方、「ゆきうさぎ」は零一という新しい料理人を迎え、メニューにも変化が。 また、長い間胸に秘めてきた想いを伝え合い、 ついに碧と付き合うことになった店主の大樹は、 彼女を励ましてやりたいと考えていて……? 秋が深まる中、「ゆきうさぎ」の常連客たちにも転機が訪れる。
人生は悲喜こもごも。 だけどおいしいご飯はきっとあなたの支えになる。 小料理屋が舞台のハートウォーミングストーリー、第7巻!
この巻のあらすじ
思わぬ急病で教員採用試験を受けられなかった碧。就職活動をはじめて3カ月、縁あって私立女子高から内定をもらうことができた。 教師だった亡き母に、同じ道を歩むことを報告し、立派な教師になることを誓う。 その後、碧は「ゆきうさぎ」のアルバイトに復帰、恋人で店主・大樹との穏やかな日々が戻ってくる。 鎌倉への紅葉狩り、誕生日プレゼントの交換、ほんわかとした幸せに包まれていたある日ーー。 老舗旅館の女将で大樹の祖母・葉月が訪ねてくる。ふたりが交際していることを知った葉月は、碧の出勤日にあわせて来店。 「翡翠ナス」をリクエストするけれど、厳格なたたずまいの葉月に碧はすっかり萎縮してしまい……!?
小料理屋舞台のハートウォーミングストーリー、第8巻!
この巻のあらすじ
季節は冬。年末年始、「ゆきうさぎ」の常連客たちはーー 帰国した娘夫婦と温泉旅行を楽しむ彰三、息子からの思いがけない贈り物に舌鼓を打つ八尾谷夫妻、愛娘に彼氏らしき男の存在を感じ、ため息をつく花嶋ーーそれぞれの時間を過ごしていた。 そしてバレンタイン、都築は想いを寄せていた碧に自分の気持ちを伝えて……!? 一方、碧は大樹の実家である箱根の温泉旅館・風花館を訪問することに。のんびりと観光などする予定が、旅館は大樹が借り出されるほどの忙しさ。そんなとき大樹の祖母・葉月が寝込んでしまい……。 さらに季節はめぐり3月。碧の大学卒業が近づき、勤務先となる学校での研修も始まった。ある日帰宅すると、父親の浩介がつくった「肉じゃが」が食卓に。 「ゆきうさぎ」のレシピでつくったというそれを食べながら、碧は浩介にあることを報告するーー。
小料理屋が舞台のハートウォーミングストーリー、けじめと新たな出発の第9巻!
この巻のあらすじ
3月30日、碧はついにその日を迎えた。 「ゆきうさぎ」で働く最後の日、万感の思いをこめて仕事にとりかかる。 看板娘の“卒業"を知った常連客がぞくそくと暖簾をくぐるなか、都築の姿もそこにあり……。 碧はお世話になった多くのひとたちに感謝しながら、4年間のアルバイト生活に終止符を打った。 碧が卒業したあとの「ゆきうさぎ」スタッフたちはーー 蓮の勤める洋菓子店で心乱される人物に遭遇した菜穂、夢にむかって進む星花と自分を比べて焦りを感じる慎二、別居中だった夫から思いがけない提案をされた百合、妻とともに大樹の家を出ようとした矢先にある話が舞い込んだ零一、そして、休みの日に浩介から食事に誘われ存分に語らう大樹ーー皆それぞれの人生を歩みはじめる。 そして3年後。碧と大樹は満開の桜の下で、お花見弁当をひろげていた。 おいしそうにお弁当を頬張る碧に、大樹は大事な言葉を告げるのだった……。
小料理屋が舞台のハートウォーミングストーリー、大団円の第10巻!
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