埼玉県の「つきたま」処理窓口で働く公務員・鶴見を中心に、見える人にしか見えない半透明でぷにぷにした存在「つきたま」をめぐる出来事を描くシリーズです。窓口業務や駆除の手続きといった行政の仕事に、魔法少女を名乗るエナや吸血鬼を名乗るマノが関わり、鶴見は現場対応の延長で謎の解明に巻き込まれていきます。日常の事務処理と、国家の秘密や世界規模の異変が同じ職場の延長線上に置かれる構成で、仕事ものと非日常要素が並走します。本編は公務員としての実務と「つきたま」の正体を追う流れが中心で、その他巻ではシリーズの導入となる窓口設定と主人公の立場が整理されています。続編は本編として物語の軸を引き継ぎます。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 公務員主人公という異色設定と、相談窓口・役所あるあるを活かした職場コメディの抜け感。
- 意味のない「つきたま」に人が意味を見出すという思想性と、不可思議な生態描写。
- 森田季節らしい読みやすい文体、軽妙な掛け合い、嫌味な人物が少ない穏やかさ。
- 課長補佐・エナ・カヤなど個性派ヒロインと、いるかんの常識外れキャラの強烈さ。
- 捕食・発光など衝撃的な奇習と、ふわっとした不思議系・メルヘン風の空気。
こんな人におすすめ
- ゆったりしたテンポの日常ファンタジーや、謎多めの世界観を楽しみたい読者。
- お仕事モノや公務員ネタに親しみ、職場と私情の狭間を描く物語が好きな人。
- 森田季節作品の文体や、キャラ同士の掛け合い重視のラノベが好みの層。
- 淡い恋愛線や、乙女根っこを持つヒロイン群のやりとりを期待する読者。
- 正体や結末より atmosphere と余白のある物語を味わいたい向き。
人を選ぶポイント
- 展開が遅く序盤はプロローグ級で、本題や全体像が掴みにくい。
- 主人公の公務員設定や独りボケがカリカチュア臭・感情移入しにくいと指摘される。
- 三角関係・嫉妬線の説得力不足、エナ像のブレなど人物造形の整理不足。
- 川柳・箇条書き等のオッサン構文や高二病系ノリが刺さらない場合がある。
- ラブコメ・ハーレム方向への拡散が、日常寄り路線や物語の芯とずれる懸念。
テンポ・読後感
- 全体的にノンビリでぬるめ、ふわふわした不可思議系の空気が続く。
- 初期は庁舎内中心で動きが少なく、調査や祭りなどで徐々に不穏さが混じる。
- ストーリー押しには流れが遅い・作業感がある評もあり、短編完結は早めの印象。
- ファンタジーというよりメルヘン風の軽さで、著者らしくない「普通に良い」着地にも言及。
- 微かなビターさや黒い匂いはあるが、基本は安心安定の森田クオリティの読み心地。
キャラクターへの評価
- 鶴見:地方公務員として安定を強調するが、鈍感・朴念仁ぶりが目立ち、主人公として微妙・共感しづらい。
- 課長補佐:見栄張り含め可愛さが高く、活躍や恋愛線への期待が読者の関心に。
- エナ:魔法少女設定で可愛い一面と、フラグ・嫉妬・一面的集中など把握しにくさ。
- マノ:愛着はあるがラブコメでは引き立て役化し、巻によって存在感が薄まる。
- カヤ・いるかん:前者は謎多めのキーマン、後者は非常識さが突出して愛憎分かれる。
巻一覧
この巻のあらすじ
ご安心ください。ぷにぷにしているだけです
――<特徴>半透明でぷにぷにしています。
<ご安心ください>「つきたま」が、ごくたまに見えてしまう方もいらっしゃいますが、基本ぷにぷにしているだけで、人間に危害を加えることはありません。 ただし、気になる、どうしても邪魔に感じてしまう、という方は県の窓口までご相談を。専門の技術者による駆除も可能です。――
お気楽公務員を目指して県の「つきたま」処理窓口に務めた俺……だったが、やっぱり公務員になんかなるべきじゃなかったのかもしれない。
――※ただし、以下に当てはまる方は、その限りではありませんのでご注意を…。「●ご自分を魔法少女、または吸血鬼と認識していらっしゃる方」――
『エトランゼのすべて』『落涙戦争』『お前のご奉仕はその程度か?』などで一般文芸作品、ライトノベルと幅広く活躍する森田季節、異色の新シリーズ。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
この巻のあらすじ
パワハラと陰謀にはお気をつけ下さい
見える人にしか見えず、触ってもぷにぷにしているだけで何の役にも害にもならない「つきたま」。 そんな謎の物体の「駆除係」として埼玉県に務める主人公・鶴見は、ある事件から「つきたま」の秘密に近づいてしまい……。お気楽公務員として日々の業務を淡々とこなすはずが、国家の秘密プロジェクトに関わることに!? ……なるのだけは勘弁して頂きたい。だって公務員だもの。 しかし上司という名の現実は厳しく、拒否権のない鶴見に下された極秘指令は、「つきたま」は魔法のパワーをくれるという自称・魔法少女のエナと、「眷属」であると主張する自称・ヴァンパイアのマノの生活に密着して、謎を解き明かすこと……!? 公務員の窓口業務ネタとぷにぷにの物体満載のやわらか公務員小説(?)第二弾!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
この巻のあらすじ
セカイの危機に立ち向かうのも、業務内容。
――<特徴>半透明でぷにぷにしています。 ――<ご安心ください>「つきたま」が、ごくたまに見えてしまう方もいらっしゃいますが、基本ぷにぷにしているだけで、人間に危害を加えることはありません。
……そう信じてきた。今までは。
これからだってそのはずだった。 お気楽公務員を目指して県の「つきたま」処理窓口に務めた俺の生活は、ここ数か月で激変した。俺の周りは、つきたまで奇跡を起こしたり、魔法を使ったり、国家の陰謀がちらついたり、さらにはつきたまで世界を終わらせようとしたり……。「あり得ない」出来事を信じて疑わない人ばかり。 常識を覆す出来事&トラブルばかりが起こるけど、まあ、現場にできることをやるしかない……よね?
無意味な存在が突然意味を持ち始めたとき、「お気楽公務員」でもヒーローになれるんです?
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
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