最下層で暮らす少女フウと、彼女を「お兄ちゃん」と慕うカザクラを軸に、異形の怪物が支配する砂漠世界の国々を渡る物語。ヒトだけの国で当たり前とされた暮らしの裏にある仕組みや嘘が、古いラジオをきっかけに少しずつほどけていく。フウは知恵で脱出を重ね、カザクラは失われた記憶と故郷の手がかりを追う。独裁国、平和な国、技術力の高い組織や監獄施設が交差し、国家ごとの統治や生活の差がそのまま行動の障害になる。海と巨橋の国では、ウパニシャドやゴトクテンとも関わりが生まれ、二人の目的が別のかたちで試される。

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  • AI分析(あらすじ)

    独裁国家からの脱出劇、記憶喪失、少女二人の同行、架空国家の制度差に関心がある人。

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作品の魅力

  • 荒廃した世界で、ラジオをきっかけに知識を得て生き方を変えていく流れが強い。
  • ディストピアや脱出劇の緊張感と、冒険の高揚感が同居している。
  • 世界観の作り込みが濃く、設定の独自性が印象に残る。
  • バトル描写の勢い、技名や言い回しの熱量が読みどころになっている。
  • フウとカザクラの関係性や、周囲との絆の積み上がりが物語を支えている。

こんな人におすすめ

  • ディストピア、脱出劇、サバイバル系のライトノベルが好きな人。
  • 知識や学びが物語の武器になる展開を楽しみたい人。
  • 世界観重視で、設定の濃さや独自性に惹かれる人。
  • バトルの勢いと、少し尖った熱量のある文体が好みの人。
  • 百合要素や少女同士の旅路を軸にした作品を探している人。

人を選ぶポイント

  • 1冊に詰め込まれた要素が多く、展開や情報量の多さに圧倒されやすい。
  • シーンのつながりや構成がややぶつ切りに感じられる箇所がある。
  • 序盤は重く、読み進めるのに体力がいる。
  • キャラクターや関係性の掘り下げが物足りなく映る場面がある。
  • 物語の進み方よりも、世界観や勢いを優先した作りに見える。

テンポ・読後感

  • 序盤は過酷で重い空気が強く、読み味はかなりハード。
  • 中盤以降は脱出、抗争、起業などが連続して、加速感が増す。
  • ラジオを軸にした知識獲得と実践の流れが、作品全体に推進力を与えている。
  • 文章は詩的で繊細な一方、勢いと熱量も前に出る。
  • 1巻ごとの満足感は高いが、情報量の多さで頭が追いつかない場面もある。

キャラクターへの評価

  • フウは無知から学び、得た知識を実際に使う行動力が魅力になっている。
  • カザクラはマイペースさや謎めいた背景で、物語の推進役と相棒役を兼ねている。
  • サミヤやリリなど、強い個性を持つ脇役が印象を残している。
  • 敵側は単純な悪役ではなく、頭の切れや異様さで存在感を出している。
  • 主人公たちの関係は、旅と危機を通じて少しずつ強まっていく印象がある。

巻一覧

こわれたせかいの むこうがわ 〜少女たちのディストピア生存術〜
2020年3月 ISBN 9784049130157
この巻のあらすじ

《フウ》——最下層の孤独少女。 友は小鳥のアサと、ジャンク屋の片隅で見つけた、古いラジオのみ。 《カザクラ》——マイペースな腹ぺこガール。 出会った瞬間からフウを「お兄ちゃん」と慕い、陽気な笑顔でつきまとってくる。 そんな二人が出会ったここは、世界にただ一つ残るヒトの国。異形の怪物たちが支配する果てなき砂漠の真ん中で、ヒトビトは日々の貧苦を喜びとし、神の使いたる王のために生きねばならない——。 だが、彼女たちが知る世界は、全部大ウソだった。 たくさんの知恵と一握りの勇気を胸に。今、《世界一ヘヴィな脱出劇》が始まる。 第26回電撃小説大賞《銀賞》受賞作。 風の名を持つ、二人の少女の物語。

こわれたせかいの むこうがわ 2 〜少女たちのサバイバル起業術〜
2020年12月 ISBN 9784049132083
この巻のあらすじ

ラジオに導かれ、独裁国・チオウから知恵と勇気で脱出を果たした少女、フウとカザクラ。たどり着いたアマクニは平和な国だったが、しかし二人にはじっとしていられない事情があった。 「カザクラの故郷や家族を探す」。 何らかの事情でサイボーグ化を余儀なくされ、記憶を失ったカザクラのルーツを探るため、フウは高い技術力を持つと言われる組織『ウパニシャド』との接触を試みる。 しかし……謎の女・リリの介入で、彼女が『経営』する「奴隷監獄・ゴトクテン」へと、フウは単身誘拐されてしまって――!? 海と巨橋の国を舞台に、少女たちの新たな脱出劇が始まる……!

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