巨大な大陸が一つだけ存在し、その大陸が二つの連邦に分かれて長い戦争を続ける世界を舞台に、学生ヴィルと軍人アリソンが、ホラ吹きと呼ばれる老人と出会う。老人は、戦争を終わらせるだけの価値があるという“宝”の話を二人に語るが、その直後に誘拐されてしまう。大陸全体が戦争状態にあるため、ひとつの噂や一件の失踪が政治や移動の問題に直結し、学生と軍人という異なる立場の人物が同じ事件を追う形になる。宝の所在と老人の行方を軸に、戦争下の社会、連邦間の対立、事件の背景が少しずつ広がっていく。全16巻の本編として展開する。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- チャクラ、外法曼陀羅図、リグ・ヴェーダ、気功法など、伝奇・オカルト・武術の要素が濃く、設定の密度が高い。
- 大鳳、九十九、久鬼、龍王院、雲斎など主要人物それぞれに見せ場があり、群像劇として読める。
- 対決や立ち会いの場面、気や獣の力をめぐる描写に勢いがあり、バトルの熱量が強い。
- 台湾やインド方面へ広がる舞台、回想を含む過去編の積み重ねで、世界の奥行きが増していく。
- 文章や用語の濃さそのものを楽しむ読み方に向いている。
こんな人におすすめ
- 伝奇小説、神秘思想、武術ものをまとめて楽しみたい人。
- 設定や用語の多さを追いかけるのが苦にならない人。
- 群像劇や人物相関の変化をじっくり味わいたい人。
- 長期シリーズの積み重ねや作風の変化を面白がれる人。
- バトルだけでなく、回想や背景説明も含めて読むタイプの人。
人を選ぶポイント
- 物語の進行がゆっくりで、回想や過去話が長く続く巻が多い。
- 主要人物がなかなか揃わない、または出番が偏る巻がある。
- 人間関係や立場が複雑で、初見だと把握しづらい。
- 途中で「まだ続く」と感じやすく、完結性を重視する人には合いにくい。
- 長編ゆえに、既刊を追っていないと状況がつかみにくい。
テンポ・読後感
- 序盤から中盤にかけては説明や回想が多く、展開はじわじわ進。
- ある巻から急に動き出したように感じる構成で、加速の落差が大きい。
- 対決シーンは熱く、そこに入ると一気に読ませる勢いがある。
- 全体の空気は重厚で、神秘性と荒々しさが同居している。
- 読後感は「面白いが疲れる」「濃いが引き込まれる」という両面がある。
キャラクターへの評価
- 九十九は出番が多く、荒れや揺れを抱えた中心人物として印象が強い。
- 大鳳は単独主人公というより、群像の中で存在感を見せる立ち位置として受け取られている。
- 久鬼は対峙や過去編を通して輪郭が濃くなり、物語の軸の一つになっている。
- 涼子、深雪、由魅など女性陣は、恋愛感情や関係の揺れで印象に残る。
- 菊池、典善、道灌、ボック、巫炎など脇役や新顔も、巻ごとに強い印象を残す。
巻一覧
キマイラ・吼 (1) 幻獣少年キマイラ
この巻のあらすじ
巨大な大陸が一つだけある世界――その大陸は二つの連邦に分けられていて長い間、戦争を繰り返していた。その東側の連邦にクラス、学生ヴィルと軍人アリソンは、そこでホラ吹きで有名な老人と出会う。その老人は二人に“宝”の話をする。『戦争を終わらせることができる、それだけの価値がある宝』――。しかし、二人の目前でその老人は誘拐されてしまう。そして……。
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