本作は、バイストン・ウェルと呼ばれる異世界を舞台に、聖戦士ジョクを中心とする騎士や王族、蛮族たちの立場が交差する長編戦記である。人型戦闘マシン・オーラバトラーの存在が国の力関係を左右し、戦争は個人の確執だけでなく、王位継承や同盟、離反の選択へ広がっていく。さらにオーラロードの発生で地上世界との往来が起こり、日本側の社会や軍事組織も物語に組み込まれる。異世界内部の争乱と地上側の反応が並走し、複数の勢力が別々の場所で同時に動く。ジョク、アリサ、バーン、ガラリア、ギィ・グッガらの所属や判断が折り重なり、同じ戦いでも見える局面が変わっていく。

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  • AI分析(あらすじ)

    異世界戦記や人型兵器もの、国家間の抗争と転移要素がある長編に関心がある人。

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読者レビューをもとに AI が要約した内容です。

作品の魅力

  • オーラバトラーやオーラマシンの登場で、戦況が一気に動く高揚感がある。
  • 地上界とバイストン・ウェルを行き来する構成が、世界の広がりと緊張感を生。
  • 戦争の拡大とともに、各陣営の思惑や政治劇が絡み合う厚みがある。
  • アニメ版との違いを比べながら読む楽しさがある。
  • 富野節らしい思想性や、世界観の根っこにある感覚が濃く出ている。

こんな人におすすめ

  • 既にアニメ版を見ていて、原作との差分を楽しみたい人。
  • 戦記もの、軍事もの、政治劇の要素が好きな人。
  • 異世界ファンタジーに機械文明や戦争のリアリティが混ざる作品を読みたい人。
  • 富野作品の思想や言葉の強さを味わいたい人。
  • 長編シリーズをじっくり追うのが苦にならない人。

人を選ぶポイント

  • 巻によっては戦闘の派手さが控えめで、準備や会話が中心になる。
  • 地上界パートは思想や説明が前に出て、説教臭く感じやすい。
  • アニメ版と設定や展開が異なるため、同じ感覚で読むと戸惑いやすい。
  • 物語の都合やつながりに粗さを感じる箇所がある。
  • 救いの少ない展開や重い後味が残りやすい。

テンポ・読後感

  • 序盤は状況整理や陣営の動きが多く、じわじわ緊張を積み上げる流れ。
  • 中盤以降は戦線拡大とともに、空中戦や大規模戦闘の熱量が増す。
  • 物語のテンポは巻ごとに差があり、静かな巻と激しい巻の振れ幅が大きい。
  • 全体としては、華やかさよりも戦争の重さと不穏さが残る。
  • 作品の空気は、ファンタジーの高揚感と生臭い現実感が同居している。

キャラクターへの評価

  • ジョクは追い詰められながらも戦い続ける主人公として見られている。
  • バーンは謀略や立ち回りのうまさで印象を残し、ライバル役として存在感が強い。
  • マーベルは知的で芯があり、読者の評価が高い。
  • ガラリアやリムル、アリサは巻によって印象が変わり、女性陣の動きが物語を支える。
  • ドレイク、ショット、フォイゾン王などは、権力や欲望を背負う人物として強く記憶されている。

巻一覧

オーラバトラー戦記 (1) アの国の恋
2000年2月 ISBN 9784840214131
オーラバトラー戦記 (2) 戦士・美井奈
2001年1月 ISBN 4044101558
この巻のあらすじ

中世さながらの異世界であるバイストン・ウェルに突然飛ばされたジョクは、生き残りをかけて戦ううちに、人型戦闘マシン・オーラバトラーのパイロットとしてめざましい功績を挙げていく。だがある時、蛮族と争う彼の目は、敵の中に驚くべき女戦士を見つけた。空飛ぶ竜を駆り、ジョクに容赦なく襲いかかる女戦士。その顔は、ロスアンジェルスで別れたはずの恋人にそっくりだったのだ! 富野由悠季が描く大河ロマン、第2弾!

オーラバトラー戦記 (3) ガロウ・ラン・サイン
2001年2月 ISBN 4044101566
この巻のあらすじ

激しい戦いのさなか、偶然オーラバトラーを得た蛮族ガロウ・ラン。だが機体の損傷がひどく、動かすためにはさまざまな修理と補給物資が必要だった。中世さながらに動乱の時代をおくるバイストン・ウェル世界において、この人型戦闘マシンは決定的な立場をもたらすはず。蛮族の首領ギィ・グッガは、手に入れたオーラバトラーをよみがえらせるため一計を案じるが……。富野由悠季が渾身の力を込めて描く大河ロマン、第3巻!

オーラバトラー戦記 (4) ギィ撃攘
2001年2月 ISBN 4044101574
この巻のあらすじ

ついにオーラバトラーを自由に動かすことに成功したガロウ・ランは、アの国と本格的な戦争を開始。当初は欲望のおもむくまま戦いを挑む蛮族と思われていたガロウ・ランだったが、オーラバトラーを手中に収めた彼らの戦い方は、首領ギィの命で大きく変わっていく。苦戦を強いられるアの国の戦士たちは、戦局を打開すべく聖戦士のジョクとともに行動を開始した! 人型戦闘マシン・オーラバトラーをめぐる大河ロマン、迫力の第4弾!

オーラバトラー戦記 (5) 離反
2001年3月 ISBN 4044101582
この巻のあらすじ

ギィ・グッガの戦いから三年。ジョクはかねてより計画していた、アの国からの離反を決意する。国王ドレイクが仕掛ける大義なき覇権戦争に、疑問を抱いていたのだ。同じ疑問を抱くドレイク王の娘・アリサたちとともにミの国に身を寄せたジョクは、ピネガン王と会見。それはアの国とミの国との過酷な戦いの始まりであり、バイストン・ウェルをゆるがす戦乱の時代の幕開けだった……。富野由悠季が渾身の力で描く大河ロマン第5弾!

オーラバトラー戦記 (6) 軟着陸
2001年4月 ISBN 4044101590
この巻のあらすじ

再びオーラロードは開かれた! 異世界バイストン・ウェルで、オーラバトラー同士の激闘のさなか、ジョク、ガラリア、バーンの三人の騎士は、突如地上へと飛ばされたのだ。ジョクは生まれ故郷に、ガラリアは東京湾に、バーンは関東の山中に、それぞれのオーラバトラーとともに出現する。三人が操る、この強大な力をもつ人型戦闘マシンは、地上世界に何をもたらすのか? 富野由悠季が熱筆をふるう大河ロマン、急展開の第6弾!

オーラバトラー戦記 (7) 東京上空
2001年5月 ISBN 4044101604
この巻のあらすじ

乗り込んだオーラバトラーごと現代日本に飛ばされてしまったジョク、バーン、ガラリアら三人の騎士。彼らが駆る人型戦闘マシンに対して恐れと戸惑いの気持を抱く一方で、その強大な力を手に入れようと暗躍する地上人たち。別々の土地に降り立った騎士たちは、さまざまな困難を乗り越えて東京上空で再会を果たす。だがそこには、自衛隊機と米軍機の姿が……!? 富野由悠季の伝説的大河ロマン、興奮必至の第7弾!

オーラバトラー戦記 (8) マシン増殖
2001年6月 ISBN 4044101612
この巻のあらすじ

バイストン・ウェルへ帰還した“聖戦士”ジョク。彼が地上世界からたどりついたのは、チャムの故郷ワーラー・カーレーンだった。ジョクはその地で啓示を受け、みずからの闘いの意義を再認識する。同じ頃、地上世界から呼び戻されたバーンはアの国の艦隊と合流し、ミの国への侵攻準備を進めていた。コモン世界に戻った二人の騎士は、再び別の道を歩き始める。富野由悠季が全力で描く大河ロマン第8弾!

オーラバトラー戦記 (9) オーラ壊乱
2001年7月 ISBN 4044101620
この巻のあらすじ

ラウ国の王フォイゾンは、ついにアの国との開戦を決意した。それを受け、アの国の王ドレイクは恫喝の意を込め、みずから蹂躪したミの国の王城・キロン城に艦艇を集結させる。二大国の戦乱に象徴されるように、コモン界は破滅への途を進もうとしていた。ドレイクとの戦いに加わるしかないジョクは、己の力の限界に苛立ちながらも戦い続ける……。富野由悠季が描く大河ロマン、激震の第9弾!

オーラバトラー戦記 (10) 重層の刻
2001年8月 ISBN 4044101639
この巻のあらすじ

激戦で傷つき倒れたジョク。しかしジョクは聖戦士としての義務感から、重傷をおして戦場に戻ろうとしていた。見かねたアリサは、最後の挨拶にとジョクの病室を訪れる。彼女は戦争そのものを終結させるため、敵対するアの国の王・父ドレイクのところへ極秘で向かうつもりだったのだ。しかし、彼女がそこで見たものは妖気を放つ巨大戦艦の姿だった! 富野由悠季が描く大河ロマン、迫力の第10弾!

すべての巻を見る(全11巻)
オーラバトラー戦記 (11) ハイパー・ホリゾン
2001年9月 ISBN 4044101647
この巻のあらすじ

愛するジョクのため、父ドレイクの侵攻を阻もうとするアリサ。しかしその願いもむなしく、アの国、クの国、ラウの国、それぞれの巨大戦艦がついに動き出した。膨大なエネルギーを放出する巨大戦艦の出動はオーラの乱れに拍車をかけ、コモン界の戦争はさらに凄惨を極めていく。ジョクは葛藤を抱えながらも、戦乱に終止符を打つべく、聖戦士として最後の戦いに挑む……。富野由悠季の傑作ヒロイック・ファンタジー、ここに堂々の完結!

星評価・感想

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星評価 *

  1. おっぺ 2.5
    アニメ「聖戦士ダンバイン」の総監督富野由悠季氏本人による、パラレル的な小説です

    「機動戦士ガンダム」の最初のシリーズの作り手として有名な、富野由悠季監督の伝説のアニメ「聖戦士ダンバイン」のノベライズ……ではなくて、このアニメと微妙に異なりのあるパラレルノベルという感じです。主人公のジョクは、「ダンバイン」の主人公のショウよりも俗っぽい感じで、すなおに憧れたり好感を持ったりするにはちょっときつい感じです。その分、リアリティがあって、大人の小説という感じなのでしょうが……。性的な内容が、かなり生臭い感じです。アニメと比べて何か物足りない……と思ったら、アニメでショウのライバル的な存在として登場していたトッドがいない。確かにアニメでもライバルとしては一枚も二枚も足りていない感じはありましたが、それでもやはり、「ショウ!」「トッド!」とアンビバレンツを込めて叫び合うところなどは感覚的に燃えるところがあったので、トッド不在のダンバインというのは物足りなくなってしまうのです。

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