弥和帝国が長い鎖国を解き、外国との国交を再開してから三十年ほど後の帝都を舞台にした和風退魔譚です。海軍兵学校の落ちこぼれ鬼邑陽太、陰陽道宗家の後継ぎ土御門良夜、そして合州国公使の娘ミアが、帝都に巣食う〈まつろわぬ神〉の調査に関わっていきます。物語は、退魔の任務と三人の関係性、さらにそれぞれの家の事情が交差する形で進み、帝国の行方と個人の立場が結びついていきます。和風の伝奇要素、軍学校や陰陽道、帝都の政治的背景を軸に、退魔と恋愛が並行する構成です。全2巻で完結し、上下巻で一つの物語としてまとまっています。完結後の続編・外伝・短編は示されていません。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 明治風の帝都、軍服、陰陽道を組み合わせた和洋折衷の世界観が目を引く。
- 男装の東宮、没落陰陽師、成り上がりの海軍学生という組み合わせがわかりやすく映える。
- 三人の視点が切り替わることで、気持ちのすれ違いや距離感の変化が楽しめる。
- 設定は込み入っているが、最後まで読むときれいにまとまった印象が残る。
- 別作品とのつながりを見つけて楽しむ読者もいる。
こんな人におすすめ
- 軍服や明治レトロ風の雰囲気が好きな人。
- 陰陽師、呪い、オカルト要素のある和風ファンタジーを読みたい人。
- じれったい三角関係や、互いを尊重する関係性が好みの人。
- 複雑な設定でも勢いよく読める作品を求める人。
- シリーズ外の関連作にも興味を広げたい人。
人を選ぶポイント
- 血縁や立場の説明が多く、序盤は関係整理に少し手間がかかる。
- 恋愛の主軸は強すぎず、帯の印象ほど三角関係が前面に出ない。
- 既視感のある明治風オカルトとして受け取る読者もいる。
- 主要人物の自己評価の低さや不憫さが気になる場面がある。
- 1巻時点では相手役が見えにくく、先の展開を待つ形になりやすい。
テンポ・読後感
- 展開は設定説明を挟みつつ進み、情報量は多め。
- 視点移動があるぶん、感情の行き違いがじれったくも面白い。
- 全体の空気はシリアス寄りだが、関係性のやり取りには軽さもある。
- 読後感は重すぎず、最後はすっきりまとまった印象。
- 軍服やキャラの見た目を楽しむ読み方とも相性がいい。
キャラクターへの評価
- ミアは健気で一生懸命、事情の切なさが印象に残る。
- 鬼邑陽太は親切でまっすぐ、頭の切れも感じさせる人気の高い存在。
- 土御門良夜は不憫さや真面目さが目立ち、応援したくなる。
- 三人ともギスギスしすぎず、互いに尊敬がある関係として受け止められている。
- 脇役や前夫人の存在感も強く、場面を引き締める。
巻一覧
帝都退魔伝 〜虚の姫宮と真陰陽師、そして仮公爵〜 (上)
この巻のあらすじ
弥和帝国が、長い鎖国から外国との国交を再開して三十年ほど経った頃――。海軍兵学校の落ちこぼれ・鬼邑陽太は、合州国公使モーガンの娘ミア(実は女装した東宮?)や陸軍士官学校一の秀才で陰陽道宗家後継ぎの土御門良夜と共に、弥和に巣食う〈まつろわぬ神〉を調査することになり……? 和風エクソシズム&トライアングル・ロマンス開幕!!
帝都退魔伝 〜虚の姫宮と真陰陽師、そして仮公爵〜 (下)
この巻のあらすじ
ミア、良夜、そして陽太ーそれぞれのお家の事情が明らかとなる中、弥和帝国の命運と三人の恋の行方は…!?和風エクソシズム&トライアングル・ロマンス完結。
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