傭兵団の戦場漁りとして生きてきた少年カナタが、戦場で拾った魔術滓を手がかりに貴族社会へ取り込まれていく魔術ファンタジー。魔術の発動で生じる残滓、貴族家の後継争い、魔術学院での監視、違法魔道具の回収、地下決闘場の潜入など、舞台は戦場から宮廷、学院、都市の裏側へと広がる。生き延びるために金目の物を漁っていた出自の少年が、養子、側近候補、学生、任務の協力者として立場を変えながら、誰に属し何を選ぶかを問われ続ける。魔術を技術として扱う社会の中で、魔術滓や煽動魔道具のような具体的な要素が、個人の選択と権力争いをつなげていく。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 戦場漁りから始まる独自のハイファンタジー設定が目を引く。
- 転生や現代知識に頼らず、異端の才能と成長で進む主人公像が新鮮。
- 物語の段階を踏んだ進行がわかりやすく、読みやすい。
- 傭兵団や貴族の家族関係に温かさがあり、慈愛のある空気が印象に残る。
- 魔術や世界観の作り込み、選択を迫られる展開に引き込まれる。
こんな人におすすめ
- 俺TUEEE一辺倒ではない成長型のファンタジーを読みたい人。
- じっくり育っていく主人公や、芯の強い少年像が好きな人。
- 傭兵団・貴族・魔術学校などの要素が混ざる王道寄りの異世界ファンタジーが好みの人。
- 読みやすさと独自設定の両方を重視する人。
- 連載追いしながら今後の展開を楽しみたい人。
人を選ぶポイント
- 1巻は序章寄りで、物語が本格的に動くまで少し静か。
- 事件の解決があっさり感じられる場面がある。
- 2巻以降で方向性や展開に不満を覚える読者もいる。
- 一部の挿絵や書籍化での取捨選択に物足りなさを感じる声がある。
- 強敵との決着や謎の回収を急ぎすぎず、じっくり読むタイプ向け。
テンポ・読後感
- 序盤は導入中心で、落ち着いた立ち上がり。
- 中盤から物語が動き出し、徐々に熱量が上がる。
- 展開は丁寧でわかりやすく、読み進めやすい。
- 重さのある題材でも、主人公の前向きさで読後感は比較的軽やか。
- 選択や成長を軸にした、静かな熱さのある雰囲気。
キャラクターへの評価
- カナタは異端の才能を持つ、筋の通った主人公として受け止められている。
- ただ強いだけでなく、段階を踏んで伸びていく点が好評。
- 高潔さや生きることへの真摯さが印象に残る。
- 傭兵団の団長や義父母など、主人公を支える大人たちの温かさが強く残る。
- 一方で、敵側や教師側の人物配置に不穏さや偏りを感じる読み方もある。
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巻一覧
この巻のあらすじ
傭兵団の戦場漁り、少年カナタは生き延びるために戦場で金目のものを漁る生活を送っていた。唯一の楽しみは戦場に落ちている魔術の残りかすーー魔術滓(ラビッシュ)と呼ばれる綺麗な小石を拾う事。それは魔術師が魔術を発動した際に生じた余計な魔力の塊。時間が経てば消えるだけの、言ってしまえば何の役にも立たないゴミ。しかし、過酷な環境下でカナタが美しいと感じられるものは、この魔術滓(ラビッシュ)くらいしかなかった。 ある日、高額な報酬を約束された戦火で、傭兵団は何者かの魔術によって執拗に攻撃を受け続けた。その攻撃は雇い主である貴族の魔術師によるものであり、契約を反故にするための裏切りであった事が次第に判明する。傭兵団が悪意の岐路に立たされた時、カナタが選ぶのはーー 覚悟と決意を胸に、少年は成り上がる。
この巻のあらすじ
貴族の養子として引き取られてから二年が経ち、アンドレイス公爵家の側近候補に選ばれたカナタ。公爵家の三人の子供達と交友を深めながら過ごす日々の中、カナタは最終的に誰の側近となるのか試される事となる。 ある日、公爵家が主催するパーティーの開催が決定した。しかし、長子セルドラと次子ロノスティコの間で後継者争いが浮上し、子供達の関係が崩壊しかかった状態のままパーティー当日を迎えてしまう。さらに前夜祭に狩猟大会、そして舞踏会に乗じて公爵家の没落を謀る派閥や王位継承のために動く者達の陰謀が絡み合い、カナタは己の過去と向き合いながら混迷を思わぬ事態へと導いていくのだがーー。 命を賭したその選択が、全ての未来を大きく変えていく。
この巻のあらすじ
公女ルミナの側近として、ラクトラル魔術学院に入学したカナタ。宮廷魔術師を倒した怪物は特級クラス配属という名目のもと、教師陣の監視下に置かれ、魔術を学ぶ異才の巣窟は渦中のカナタを中心に動き出していた。 そんな中、留学生エイミーから、国内に流出した違法魔道具ーー感情を排し、人の意思を無視して操れる煽動魔道具リーベ回収任務への協力を持ち掛けられる。 手掛かりを追ってカナタ達が辿り着いた地下決闘場。しかし、そこは裏の欲望を満たす貴族達のために魔術師達が命を懸けて戦う、血塗られた賭博場だった。観客達の影が蠢く都市の裏。カナタ達は違法魔道具を奪還すべく地下決闘場に乗り込むがーー。 自分の在り方を選ぶため、全ての者達は抗い続ける。
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