曄燎国の後宮を舞台に、商家の娘・琳麗が化粧で姿を変え、化粧品の開発と販売を続けながら宮廷で立ち回るシリーズ。婚期を案じた父に後宮へ入れられた彼女は、皇帝から「他の妃を追い出せば出してやる」と持ちかけられ、後宮一番の悪女を演じることになる。琳麗は妃嬪同士の序列や噂、宴席、取引に関わりつつ、皇帝、皇太后、皇帝の従兄弟やその妹とも向き合う。化粧品づくりを軸に、後宮の内側と市井の商売、皇族の思惑が交差していく。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 化粧で性格が切り替わる商家の娘・琳麗が、化粧品オタクの知識を武器に後宮改革に踏み込む設定が新鮮。
- 権力争いのドロドロを想像しがちな後宮物が、明るくテンポよく読めるコメディ寄りの展開になっている。
- 琳麗が好きなことにひたむきで面倒見がよく、悪女役を演じながらも周囲から信頼されるヒロイン像が好意的。
- 化粧・鉱物の専門知識が「チート」的に活き、悪女演技や後宮の人員整理と結びつく点が面白い。
- 文章が読みやすく一気読みしやすく、中華風後宮物への期待が低くても意外と楽しめる作品。
こんな人におすすめ
- 後宮ドラマより、化粧オタク主人公の改革コメディを楽しみたい読者。
- 権力争いを重く描かず、さっと読める少女小説・ビーンズ系の雰囲気が好きな人。
- 仕事や趣味のON/OFFが化粧で切り替わるヒロインに共感しやすい読者。
- 皇帝との恋がじれったい展開でも、信頼関係を重視する恋愛が好きな人。
- 続編や作者の他作品にも興味が出るほど、軽快な読み心地を求める層。
人を選ぶポイント
- 話が都合よく転がりやすく、皇帝と意気投合するまでの過程や後宮妃との対立に厚みが足りないと感じる読み方がある。
- タイトルの「悪女」ほど残酷・冷酷な悪役譚ではなく、コメディ色の強い悪女演技に留まる。
- 化粧品・鉱石の蘊蓄が多く、専門知識を活かしたエピソードがもっと欲しい。
- 皇帝や上級妃など主要キャストの個性が薄く、琳麗以外の人物造形が雑に見える点。
- 中華高級モノや後宮権争いを本格派で期待すると、内容の濃さや終盤の満足感に物足りなさを感じる場合がある。
テンポ・読後感
- 全体的に明るく軽快で、権力争いも深刻化せずコメディ調で進。
- さっと読めるテンポだが、恋愛面は長く引き伸ばされ、もどかしさを覚える場面がある。
- 化粧知識の説明でダレる箇所があり、物語の前進をもっと求める読み方もある。
- 後宮入りの経緯は騙されてのものだが、琳麗自身は生き生きと悪女っぷりで仕返しする展開が中心。
- 一昔前のビーンズ系のような気軽さがあり、分かりやすさ重視の読み心地。
キャラクターへの評価
- 琳麗は化粧前のさっぱりした素顔と、化粧後の威厳ある悪女像のギャップが魅力で、最後までぶれない強さも評価される。
- 面倒見のよさと周囲からの信頼の厚さが際立ち、自分の好きなことを武器に輝くヒロインとして好印象。
- 皇帝は有能な取引相手として機能する一方、個性が薄く影法師的に感じる。
- 対立する妃たちは小物扱いになりがちで、琳麗を引き立てる敵役・ライバルとしての厚みは限定的。
- 麟遊・歌梨など後半の登場人物は、琳麗の恋心や人間関係の変化を促す触媒として機能する。
巻一覧
この巻のあらすじ
地味顔の琳麗は化粧で化ける。化粧品を愛し、愛が高じて自分で開発し都の人気商品にまでなった。 けれど婚期を逃しそうな琳麗を心配した父親の策略で、後宮に入れられてしまう。 一方、皇帝は我の強い妃たちが居座る金食い虫の後宮を解体したかった。 そんな中、寵愛を欲しない琳麗を皇帝は気に入り交換条件を出す。 それは「他の妃を後宮から追い出したら、後宮から出してやろう」というもの。 そのため琳麗は化粧で絶世の美女となり、後宮一番の悪女を演じることを決めたーー痛快後宮恋愛ファンタジー! プロローグ その妃は残酷で妖艶
一章 ぼんやり顔の商家娘と化粧
二章 後宮入りの夜は不敬に更けて
三章 悪女なる賢妃へ売り込みを
四章 一目置かれた妃嬪と雀斑娘
五章 淑妃と偽物の首飾り
六章 恋する徳妃を逃がす方法
七章 宴と誘拐事件
エピローグ 後宮一番の悪女は退場できない
あとがき
この巻のあらすじ
曄燎国(ようりょうこく)一番の悪女と名高い、後宮に暮らす賢妃(けんひ)の皐琳麗(こう りんれい)。 圧倒的な美貌と強さを持つ彼女の本性は、化粧を愛し、化粧品の開発に命を賭ける、地味顔の気弱な少女だった。 市井に戻って化粧箱の開発・販売に没頭したいという琳麗の意に反し、皇帝の唯一の寵愛を得てしまう。仕方なく後宮内で化粧品の営業活動に精を出していたけれど、本当は心置きなく夢を追いかけたかった。
そんな折、これまで姿を隠していた皇太后が公の場に現れ、琳麗は皇太后からある取引をもちかけられる。 皇帝を裏切ることになるその取引をのんだことで、琳麗は皇帝の怒りに触れてしまい……痛快後宮恋愛ファンタジー、待望の続刊登場! プロローグ その妃は己しか信じず
一 皇太后と美姫が集う宴
二章 やり手な悪女に鞍替えいたします
三章 儚げな化粧と梅林花宴
四章 悪意ある噂の陰に占いあり
五章 お忍び遊山は化粧箱持参で
六章 根深い宿怨が渦巻く後宮
七章 毒牙と優しい看病
エピローグ 容赦のない悪女の決断
この巻のあらすじ
悪女として名高い賢妃・琳麗。 美貌と強さをもつ彼女、実は化粧を愛する、地味顔な少女だった。 皇太后の暗殺事件も琳麗の活躍で事なきを得、平穏な日常を取り戻した後宮に「皇帝の懐刀」とも呼ばれる人物たちが現れる。 それは皇帝の従兄弟・麟遊と、妹だった。 花嫁を探しに来たという麟遊は「後宮一番の才がある美姫を」と琳麗に急接近してくるが、その様子を見た邵武からは化粧を見下すような言葉で琳麗は落胆するばかり。 しかし麟遊が後宮を訪れたのには何か狙いが有るようで……? 痛快後宮恋愛ファンタジー、激動の最終刊! プロローグ その妃は籠の中の小鳥にあらず 一章 客人は悪女を妻に求める 二章 住みやすい後宮を襲う現実 三章 皇帝の悩みと不器用な想い 四章 連れ出されたのは宝が眠る川 五章 下賜の宴は波乱に満ちて 六章 後宮一番の極上妃 エピローグ 唯一人となる皇后を募集中
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