無実の罪で少年院に入れられた少年・神連唯が、劇場を兼ねた特殊な更生施設で暮らしながら、同室の新入り・曼珠沙華煌らとともに真犯人の手がかりを追う物語。舞台は、演劇を通じて更生を促す少年院で、閉ざされた施設内の人間関係と外部の事件が交差する。中心人物は、反抗を続ける唯と、切れ者でカリスマ性を持つ煌。物語は、罪を着せられた理由の解明、仲間との関係、舞台上の演技と現実の行動が重なる構成で進む。施設内の少年たちを軸に、過去の事情や個々の傷を抱えた人物が集まり、群像的に広がっていく。単巻作品としてまとまっている。 2020年ノベル大賞準大賞受賞作として刊行された。演劇、少年院、推理要素、青春群像が重なる。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 少年院を舞台にした青春ミステリという組み合わせが新鮮。
- 演劇やミュージカル的な要素があり、勢いで引っ張る明るさがある。
- 友情や仲間意識、前向きに変わっていく過程が読みどころ。
- カリスマ性のある新入りを軸に、場の空気が動いていく構図が印象的。
こんな人におすすめ
- ジュブナイル寄りの物語が好きな人。
- ミステリよりも成長物語や群像劇を楽しみたい人。
- 演劇・舞台ものの空気感に惹かれる人。
- まっすぐで勢いのある青春ものを読みたい人。
人を選ぶポイント
- 少年院設定のわりに重苦しさや陰湿さは強くない。
- 本格ミステリとしての緻密さは控えめ。
- 展開や台詞がやや唐突に感じられる場面がある。
- リアリティ重視だと物足りなさが残る。
テンポ・読後感
- 全体は軽快で、テンポよく進む勢い型。
- ミュージカルや舞台台本を思わせる、はじけた空気がある。
- しんどさよりも、希望や熱量が前に出る。
- 読後感はさっぱりしていて、青春のきらめきが残る。
キャラクターへの評価
- 神連唯は絶望から立ち直っていく中心人物として見られている。
- 曼珠沙華煌は切れ者で、場を変えるカリスマとして印象が強い。
- 周囲の少年たちは荒んだ印象より、仲間思いで自己犠牲的に映る。
- キャラ同士の関係性や友情の積み重ねが好意的に受け止められている。
巻一覧
この巻のあらすじ
2020年ノベル大賞、準大賞受賞作!
この少年院に来た理由は、実の父親を殺したから、 ということになっているーー。
無実の罪で「劇場を兼ねた少年院」に入った神連唯(かみつれゆい)。 この特殊な少年院は、演劇を通じて少年たちに更生を促すというが……。 全てに絶望し、ケンカや脱走、反抗を繰り返す唯の前に、 切れ者で圧倒的なカリスマ性を持った曼珠沙華 煌(まんじゅしゃげ きらめき) という新入りが現れるーー。
……幕は上がった。
マンジュと同室になった唯たちは 自分自身も諦めきっていた無実の罪を晴らすため 「真犯人を探し出そう」と動き出して!?
理由あってここにいる俺たちは、 傷ついた分だけ躍動し、再び光をみつけるーー。
唯一無二。 歪で、きらめく青春ストーリー!
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