外務省の国際情報統括官組織調査室で働く外交官・桐島を軸に、半年ほど前から行方不明になった元恋人・亜希の消息を追う物語。彼女から届いた謎のメールを手がかりに、桐島は東南アジアの架空国家ビサワンへ向かい、国際NGO「チャイルド・イン・ピース」や昨年の邦人誘拐事件に関わる人物と接触する。外交、NGO、現地事件が重なる現代サスペンスで、失踪の真意と過去のつながりをたどる1巻構成。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 外務省キャリアと元恋人の失踪を軸に、東南アジアの政情不安や国際NGOの動きが絡む重厚な展開。
- 先が気になって一気に読ませる推進力があり、ハードボイルド寄りの緊張感が強い。
- 子ども兵士や救済活動など、現実の問題を下敷きにしたテーマ性が印象に残る。
- オレンジ文庫らしさの先入観を裏切る、スケールの大きい異色作として受け止められている。
- 隠れた名作として拾われ、読後に人へ勧めたくなる余韻がある。
こんな人におすすめ
- ライト文芸よりも、政治劇・国際情勢・サスペンス寄りの物語を読みたい人。
- 重い題材でも物語として読み進めやすい作品を求める人。
- レーベルのイメージにとらわれず、硬派な内容を楽しみたい人。
- 先の読めない展開や、背景設定の厚みを重視する人。
- 現代アジアを舞台にした緊迫感のある物語が好きな人。
人を選ぶポイント
- 子ども兵士や拉致、紛争、政治不安など重い題材が中心。
- 台詞が多めで、舞台や状況の説明がやや不足気味に感じられる箇所がある。
- スケールの大きさに対して、物語の見せ方が合わないと感じる読者もいる。
- ライトな読み味や明快な娯楽性を期待すると、印象が違う可能性がある。
- 余韻はあるが、明るく軽快な読後感ではない。
テンポ・読後感
- 序盤から謎のメールを起点に動き出し、テンポよく引き込。
- 追跡劇と政治的な緊張が続き、全体にハードでスリリングな空気が強い。
- 読みやすさはある一方、題材の重さがじわじわ効いてくる。
- 後味は重すぎず、考えさせられる余韻が残る。
- ライト文芸の枠よりも、硬派なサスペンスとしての手触りが目立つ。
キャラクターへの評価
- 桐島は、状況に振り回されながらも諦めず動く人物として受け止められている。
- 亜希は、謎めいた存在感と真摯さが印象に残る。
- レンは好意的に見られており、キャラクターの魅力を支える要素になっている。
- 登場人物の過去や立場が少しずつ見えてくる構成が、人物像の厚みにつながっている。
- 人物よりも、彼らを取り巻く国際情勢や組織の圧力が強く印象に残る。
巻一覧
推定失踪 まだ失くしていない君を
この巻のあらすじ
『外務省 国際情報統括官組織 調査室』--他の国際情報官室とは違い、グレーゾーンというべき仕事を引き受ける部署で外交官として働く桐島に宛てて、子供兵士の救済を目的とした国際NGO『チャイルド・イン・ピース』に所属し、半年ほど前から行方不明となっている元恋人・亜希から謎めいたメールが届く。東南アジアにあるビサワンという国で昨年起きた、邦人がらみの誘拐事件の解決に亜希がかかわっていたことを上司から知らされた桐島は、彼女の行方、そして彼女からのメールに込めらた真意をつきとめるべく、一路ビサワンへ飛ぶ。そして、『チャイルド・イン・ピース』のビサワン支部で、桐島へひどく冷たい眼差しを向けてくる少年・レンと出会い…?
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