VRMMO『ダーケスト・レルム』が外部からの不正アクセスで停止した後、残された暗号通貨を狙ってかつてのプレイヤーたちが裏口接続に集まる。熱心な参加者の椋野ミギリも、“眠りアザラシ”を名乗る人物から、ウィルス解析用ルートを使った接続の誘いを受けてゲーム内へ入るが、そこでは感染によって逃げ場のないデスゲームが進行していた。地下六十層で窮地に陥ったミギリは、“彼女”との出会いをきっかけに、停止の真相と内部の異変を追うことになる。裏口接続、暗号通貨、感染した仮想空間、正体不明の存在が一冊の中で結びつく構成になっている。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- VRMMOの攻略譚に見せかけて、対話や試行錯誤を軸にしたSFへ転がっていく構成が新鮮。
- ゲーム世界ならではのスケール感と、現実ではあり得ない理屈づけの組み合わせが気持ちいい。
- スローンや相棒とのやり取りが愛らしく、異種の存在との距離が縮まる過程が印象に残る。
- リトライや効率化を使った攻略の発想が面白く、ゲーム的な工夫を読む楽しさがある。
- 読後感は軽やかで、ジュブナイル寄りの清涼感を感じる仕上がり。
こんな人におすすめ
- VRMMO、デスゲーム、ファーストコンタクト系のSFが好きな人。
- 仕掛けや設定の妙を楽しみたい人。
- キャラ同士の非言語コミュニケーションや相棒感に惹かれる人。
- どんでん返しよりも、発想の面白さや世界観の広がりを重視する人。
- 重すぎない読み味でSFを楽しみたい人。
人を選ぶポイント
- 序盤はやや淡々としていて、山場の盛り上がりを強く求めると物足りない。
- 重要そうな場面が端折られたように感じる箇所があり、密度不足に見えることがある。
- 作品タイトルにある要素の見せ方に期待すると、印象がずれる可能性がある。
- 専門性や用語の比重が高く、勢い重視の読者には入り込みにくい。
- もっと厚みのある長編で読みたかった。
テンポ・読後感
- 序盤は静かめで、読み進めるほど面白さが増すタイプ。
- 中盤から後半にかけてSF色が強まり、発想の飛び方が際立つ。
- 展開は比較的淡々としているが、読後はすっきりまとまる。
- 追い詰められる空気はあるのに、全体の後味は重すぎない。
- バトルよりも試行、対話、真相の接続に重心がある。
キャラクターへの評価
- 主人公は病を抱えた設定が印象的で、逆境の中で動く姿に引きがある。
- スローンは異形や少女の姿で意思表示する存在として可愛らしく映る。
- 相棒との連携や補完関係が魅力で、言葉以外のやり取りが楽しい。
- 仲間は一枚岩ではなく、油断できない距離感が緊張感を生。
- キャラの掘り下げは設定の面白さと結びついて印象に残る。
巻一覧
この巻のあらすじ
外部からの不正アクセスによってサービスが停止された、人気VRSLO『ダーケスト・レルム』。その熱狂的プレイヤーの一人だった椋野ミギリは“眠りアザラシ”を名乗る人物から、ウィルス解析(フォレンジック)用ルートを使用した裏口接続(バックドアアクセス)のオファーを受ける。 ゲーム内に残された暗号通貨で一儲けしようと集まったかつてのプレイヤーたち。ところがログインした彼らを待っていたのは、ウィルス感染によって逃げ場のない地獄と化したデスゲームの世界だった……。その最深部・地下六十層で窮地に陥ったミギリは、しかし思いも寄らない出会いから数奇な運命に巻き込まれていく。絶望の淵からミギリを救った“彼女”の目的とは? そして謎多きサービス停止の真相とはーー?
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