『吸血鬼ハンター』は、ダンピールのDが吸血鬼貴族や半吸血鬼、異形の存在に関わる事件へ向かう長編シリーズ。舞台は貴族の領地、城塞、辺境の村、巨大列車、呪われた船、実験場などで、各地の制度や利害が事件の発端になる。Dは護衛、討伐、救出の依頼や偶然の遭遇を通じて、貴族同士の抗争や人間側の思惑に巻き込まれていく。物語ごとに舞台と対立軸が変わり、同じ世界の別の土地や勢力が積み重なっていく。外伝ではオリビア・クロスが半吸血鬼集団の退治を担い、同系統の世界を別の人物から描く。一方で、復活儀式や過去の因縁、拉致事件、閉鎖空間での戦いなどが繰り返し置かれ、Dの旅が連作として続く。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 神祖にまつわる設定や実験の断片が少しずつ見えてくる構成。
- 砦や幽霊船など、閉ざされた舞台で話がまとまりやすい巻がある。
- Dと左手の掛け合いが軽妙で、緊張感の中にユーモアが入る。
- 短編集やミステリー風の巻はテンポがよく、読みやすさが出る。
- 戦闘の見せ場がある巻では、Dの強さや存在感を素直に楽しめる。
こんな人におすすめ
- シリーズの空気感や世界観を継続して追いたい人。
- Dと左手のやり取り、独特の台詞回しを楽しみたい人。
- 断片的でも設定の広がりや謎解き要素を味わいたい人。
- 長編の重さより、短編や限定空間のまとまりを好む人。
- 多少の説明不足や余白を気にせず読める人。
人を選ぶポイント
- 登場人物が多い巻では、誰がどうなったか追いにくい。
- 戦闘や事件の決着があっさりして、物足りなさが残ることがある。
- Dの出番や活躍が少ない巻では、主人公感が薄く感じやすい。
- 神祖やDの謎は進みそうで進まず、消化不良になりやすい。
- 後半の展開が急ぎ足で、脇役の掘り下げが足りない巻がある。
テンポ・読後感
- 文章の流れは比較的軽快で、短編や限定舞台では特に読みやすい。
- 戦闘が続く巻は勢いがあり、テンポ重視で進。
- 一方で長編では散漫さや説明不足が出やすく、密度にムラがある。
- 全体の空気はダークで寂寥感が強いが、掛け合いで少し和らぐ。
- 余白を残す終わり方が多く、すっきりしつつも引っかかりが残る。
キャラクターへの評価
- Dは圧倒的だが、出番や台詞が少ない巻では存在感が薄くなる。
- 左手は活躍が多く、相棒役・ツッコミ役として印象が強い。
- 敵役は個性的な人物がいる一方、扱いが急で印象が散りやすい。
- 旅の同行者や脇役は、掛け合いが立つと魅力が増す。
- Dの正体や微笑みなど、核心に触れそうで触れない部分が気になる。
巻一覧
この巻のあらすじ
稀代のダンピール・ハンターと評判の美少女──オリビア・クロスは、さる貴族から半吸血鬼集団の退治を依頼された。その貴族の〈領地〉で領民の殺害や若い女性の拉致被害がでているのだ。果たしてオリビアはダンピール集団を蹴散らすことができるのか!?
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この巻のあらすじ
大貴族・ゼノ一族はかつて村人の騙まし討ちに遭い、居城で惨殺されて滅亡した。かろうじて難を逃れたゼノ・ギリアンと四人の従兄弟は、三百年後に眠りから醒め、殺人者の子孫に復讐を開始する。最初の標的となった村長の娘アネットは、旅の途中の危機をDに救われ、そのまま護衛に雇おうとするが、Dの本来の目的は<辺境>を疾走する巨大列車“鉄の城”の主、ドラゴ大公の抹殺にあった。
この巻のあらすじ
かつて貴族の研究室があった孤島から白い霧が流れ出ると、付近の漁村の住民は貴族の下僕と化して姿を消す。幾たびか起こった悲劇が、今またメグの村を襲った。町の治安官は賞金稼ぎを雇って孤島に渡り、村人の消息を確かめようとする。途中メグは荒れ狂う海で、やはり島を目指すもう一艘の小船に美しい人影を見た。Dであった。一体誰が雇い、何のために彼は島に渡るのか。霧に包まれ、怪異に満ちた貴族の島に。
この巻のあらすじ
捕らえられた貴族の下僕の護送を命じられた女治安官は、三人の助手とともに、ハンターや酒場女、移動鍛冶屋らが乗り合わせる馬車で『都』へと向かった。街道は途中、下僕の主、シニスター公爵の領地を通る。下僕奪還を図る公爵が送った人面翼獣に惑わされて迷い込んだ貴族の隠れ墓地で一行が出会ったのは、Dであった。いかなる依頼を受けているのか、Dは馬車に同乗し、一行と危険な旅を共にしはじめた。
この巻のあらすじ
山津波で宿を追われた旅人たちが辿り着いた丘の上の村は、かつて貴族と外宇宙生命体(OSB)が死闘を繰り広げた古戦場であり、“神祖”が作った実験場に隣接していた。過去を留めたまま眠りについていた村と貴族の城塞は、旅人を迎えて突如目覚め、村にOSBを素材にした合成生命体が徘徊しはじめる。一行のパニックが頂点に達した時、Dが現われた。
この巻のあらすじ
死を賭したその妻の依頼を受けて、Dはヴァン・ドーレン公爵の下を訪れた。<北部辺境区>の管理官として勇名を馳せ、<虎>と呼ばれた貴族も年老い、その城下には、かつて公爵が封印した究極の兵器を求めて反乱軍、野盗の群れが押し寄せている。彼らを公爵が自分の手で討ち果たした後に抹殺してほしいと、妻は願ったのだった。それを知りながら、孤独な<虎王>は静かにDを迎えた。
この巻のあらすじ
人間への技術供与と引き換えに生贄を要求した貴族の抹殺を依頼されたDは、〈北部辺境区〉のベルゲンジ城へ向かった。その城では〈神祖〉がかつて謎めいた実験を行い、当主でさえその実態を知らないまま現在にいたっている。そして、毎夜城内で開かれる舞踏会の華やかさとは裏腹に、〈神祖〉の負の遺産ともいうべきその実験の産物、最悪・最凶の敵がDを待ち受けていた。
この巻のあらすじ
貴族相手に借金を取り立てるという老人が、Dに護衛を依頼してきた。ただこの老人、貸し倒れは貴族だけではなく、強盗団の親玉や操獣師なども追いかけているらしい。貴族以外はカバーしないと断ろうとするDに、老人は「昔、<神祖>に会ったことがある」と、その時の様子を教えることを交換条件に護衛を引き受けさせる。果たして<神祖>は、老人に何を語ったのか…?
この巻のあらすじ
Dが用心棒を引き受けた万能金融人の爺さんは、借金を踏み倒した大物貴族から担保の領地を差し押さえるため、別の債務者を協力者に仕立てて、貴族のいる居城に向かう。しかし、道中で強力な刺客に襲われて、Dとも引き離されてしまい……!?
この巻のあらすじ
貴族の城から暇を出された娘・シルビアを故郷まで護衛することになったD。なぜなら貴族の下で働いていた者は“擬似吸血鬼”になっている恐れがあり、彼女を始末しようと襲ってくる人間たちがいるからだ。その上、貴族の息子・ナイトフォールがシルビアを連れ戻そうと追ってきて、Dとの間で壮絶な戦いを繰り広げる。果たしてシルビアは“人間”か、それとも“擬似吸血鬼”なのか?また、彼女を追うナイトフォールの目的は!?
この巻のあらすじ
〈辺境区〉の山村では、十年に一度、貴族を呪って当時を再現する祭りが開かれる。今回招かれたのは、百年前、貴族を斃したハンターの子孫たちと、ただひとり生き延びた貴族の娘であった。だが旅の途中で子孫たちは次々と斃され、遭遇したDが護衛役に選ばれた。果たして、姿なき敵の正体は? そしてたどり着いた村で待つ祭りとは!?
この巻のあらすじ
〈貴族祭〉前日に、ダルマラス村に石棺を届けたDたち一行だったが、棺の中身が悪名高いローランジュ公爵夫人だと知った村長は、彼女を取り戻しに来る公爵を警戒して、祭り終了までDを雇うことにする。果たして祭りは無事、開催されるのか?
この巻のあらすじ
Dのもとへ、ダンピールの男の子を連れた娘が訪れる。彼女の依頼は、男の子の父親である貴族のところまでの護衛だった。しかし、Dは少年の父親を滅ぼす依頼も受けていた。果たして彼らは、ともに旅立てるのか? そして彼方に待つ最凶の敵とは!?
この巻のあらすじ
貴族の領主から、貴族と人間の中間である「もどき」の軍団を排除してほしいと依頼されたD。「もどき」を率いるのは、領主の息子で手垂れの戦士。一族の汚名を晴らさんと立ち上がった領主の娘とともに、Dは旅に出ることになるが……。
この巻のあらすじ
行方不明の仲間を救うため〈消滅辺境〉に向かっていた〈医師団〉は、Dに護衛を依頼する。そして、貴族の娘・ベガも、彼の地に消えた許嫁を探して軍団を進めていた。貴族さえも帰還不能な〈消滅辺境〉で、Dたちを待ち受けるのは──!?
この巻のあらすじ
【文学/日本文学小説】<神祖>が残した五つの道標を手に入れると、不老不死になれるという。五人の貴族が守る道標を求めて血眼になる人間たちの中に、Dの姿があった。道標を手に入れるのは誰か? すでに不死なるDは、何故この戦いに身を投じたのか?
この巻のあらすじ
【文学/日本文学小説】空翔ける人々が暮らす街。北部辺境地に向かう移送用の飛空艇の中で、Dは罪人として貴族生命研究センター行きとなったハイランド公爵を護送する一行と出会う。多くの人間や貴族の恨みを買い、命を狙われている公爵の護衛を依頼されるが……。
この巻のあらすじ
Dは“北部辺境区”にある街ドルシネアを支配する“集合戦闘隊”・六鬼人を討つため旅を続けていた。途中、Dの首を狙う男・ショートと、家出した弟を捜し街へと向かう娘・アリサと出会う。血の臭いを嗅ぐと人間から妖物へと変貌する住人たち、凶悪な異形の獣が跋扈する混沌の街で、Dらを待ち受けるものはー。
この巻のあらすじ
貴族ヴラドルフ公に見初められ花嫁になることが決まっている娘エマ。下宿人の陽気なベネッサに励まされながらも刻一刻と彼女の運命の日は近づいてくる。エマの恩恵を受ける村人、巨人の用心棒、エマを守るべく雇われた戦闘士たち、そしてD-。それぞれの欲望と思惑が交差するグスマン村での死闘の行方は。
この巻のあらすじ
神秘の山“冥府山”に集まった腕利きの男女たち。そして行方知れずの母親と恋人を探す女性ミルドレッドに旅の同伴を頼まれたDもまた、山頂の冥府城を目指す。この山に集まる彼らには共通する過去があった。彼らを呼び寄せた者の正体、そしてその目的は一体ー?
この巻のあらすじ
触れたものを吸血鬼にする特殊な力を持つ女性エレノアは、力を消すため夫と旅を続けるが、過去を想う時その瞳には深い翳が落ちる。凄腕の女武器職人クルトは恋人を殺したローランヌの仇討ちのためDを雇う。一同は彼の館で相見え…。ローランヌの正体とは一体?エレノアの翳の理由とはー。
この巻のあらすじ
ヴィンスらイシュナラの村人7人は、貴族ヴァンデルド公爵を滅した。その仇討ちでヴァンデルドの臣下に追われる7人は、山中の旧き要塞イズガラトンの砦に立てこもり、Dも彼らの助太刀をすることになる。貴族軍は様々な奇襲を仕掛け、7人も砦に残された武器を使い抗戦するがやがて…。
この巻のあらすじ
貴族暦7000年、地球はOSB<外宇宙生命体>の侵略を受け、三千年戦争が始まっていた。貴族最強の戦士にして辺境区管理官グレイランサーは、華々しい戦果を上げるも重傷を負い、人間に救われる。一方、枢密院では、ある陰謀が進行し……。『吸血鬼ハンターD』シリーズ初の姉妹編、待望の文庫化!
この巻のあらすじ
グレイランサーの前に、貴族打倒をめざす人間たちのリーダー・サンホークが現れる。グレイランサーは果たして? 貴族最強の戦士の戦いの軌跡を描く、「吸血鬼ハンター アナザー 貴族グレイランサー」第2弾!
この巻のあらすじ
第一話 エリザベートの墓/第二話 潜入者/第三話 時間(とき)狂い/第四話 帰郷/第五話 嵐の宿
この巻のあらすじ
永遠に7つの海をさまよい続ける呪われた船。このデッケン号に気づけば乗り込んでいた5人の男女は、それ以前の記憶も失っていた。バイオリニスト、カード師など様々な職業を持つ彼らとDは、いったいなぜここに集められたのか? 船という海上の閉鎖空間で、見えざるものとの戦いが始まるーー。
この巻のあらすじ
「魔王谷」と呼ばれる峻嶮な頂きとそこにそびえ立つ城。彼の地へ行き戻ってきた者はいないと言う。「宝探し屋」のダナム、ラジュ、セイゲン、タギギ4兄弟は城を目指す。彼らとDがその城で出会うものとは──。
この巻のあらすじ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 吸血鬼ハンターDシリーズ 創刊40周年超を記念して、コミック(『吸血鬼ハンターD 薔薇姫』)も同時発売!! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 初めて書店で出会った時から約40年。 綴られる物語は今でも鮮烈な色彩を放ち、 ページを捲る手は止まらない! ーー鷹木骰子(漫画家『吸血鬼ハンターD 薔薇姫』) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 【内容紹介】 5千年前に貴族・バグラーダ卿に斃された貴族・テラーズ公は、3度目の復活の時を迎えようとしている。「復活祭」に招待されたDやダンシング・クイーン、ヴァミア、バグラーダ卿はテラーズ公の復活を阻止しようとするがーー。なぜ貴族同士が闘うのか? Dが祭りに招かれたその理由とは? シリーズ第43弾。
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