高校生の漫画家志望・月見里司と、打ち切り漫画を異様に愛する後輩・小鳥遊を中心に、漫画同好会の部室で交わされる会話と創作の日々を描く学園コメディです。舞台は高校の漫画部で、週刊誌の漫画賞に挑む司がネーム作りに向き合う一方、小鳥遊は打ち切り作品の散り際や敗者の生き方に強い関心を示します。物語は、創作志望の視点と作品愛の偏りがぶつかる部室内のやり取りを軸に進み、漫画を作る側と読む側の感覚の差も扱います。シリーズとしては、学園の部活動を土台に、創作・会話・人物関係を中心に広がる構成です。1巻完結の単巻作品です。

構造レビュー

編集部判定 良作

ストーリーの良さ A (3) レビュー

理由・補足

編集部

主人公とヒロインが放課後の漫研部室でわちゃわちゃ過ごす、ただそれだけの話なのに飽きが来ないのが不思議です。スナック感覚で手軽に摘まめる面白さ。 終盤に発覚する衝撃の事実には度肝を抜かれました。

キャラクター A (3) レビュー

理由・補足

編集部

駆け出し漫画家の主人公と彼のファンを自負するヒロイン、二人のテンポよい掛け合いが最高でした。小鳥遊の想いにまるで気付かない主人公の鈍感さも微笑ましいです。人気漫画にしか興味ない後輩ギャルや顧問の女教師も魅力的。

設定・世界観 B (2) レビュー

理由・補足

編集部

本作の舞台はほぼ部室に限定されます。文化祭ですら部室から動きません。例外的に本屋やファミレスデートもしていますが、ドラマチックな派手さはないのでやや物足りないかも。逆に言えばこの身近さが親近感を生んでいます。

話題性 B (2) レビュー

理由・補足

編集部

プロ作家による短編コンテスト「第2回MF文庫J evo」《第1位》受賞

初心者向け A (3) レビュー

理由・補足

編集部

会話の面白さやテンポよさを重視する人は気に入るはず。作者・読者問わず、打ち切りの理不尽を経験したことがあれば小鳥遊ちゃんの発言に共感せざる得ません。

読後感の良さ A (3) レビュー

理由・補足

編集部

ラストはイイ感じに〆られます。 主人公とヒロインの関係は遅々として進展せず、告白を保留する形でラストまで停滞している為、そこは不満が残るかもしれません。これからに期待です。

テンポの良さ A (3) レビュー

理由・補足

編集部

サクサク読める連作短編集。ハイテンションな会話の勢いに呑まれ、途中何度も吹き出してしまいました。

読みやすさ A (3) レビュー

理由・補足

編集部

勢いに任せて読めます。

短評・キャッチコピー

この項目をレビュー

編集部

キレッキレなメタツッコミが冴え渡る、打ち切り漫画への愛を詰め込んだ一冊。

編集部

口達者で生意気な後輩×漫画家志望の先輩のコントに抱腹絶倒な日常ラブコメ。打ち切り漫画への愛に溢れたメタ考察や鋭い批評が笑えます。 打ち切り漫画あるあるネタをばっさり斬っていく、ヒロイン・小鳥遊の毒舌が痛快でした。

こんな人におすすめ

この項目をレビュー

編集部

生意気な後輩ヒロインが好きな人 打ち切り漫画を愛しすぎてる人 週刊少年ジャンプを読んでいる人 漫画オタクな人 学園ラブコメが好きな人 頭からっぽで読めるラノベが好きな人

  • AI分析(あらすじ)

    - 学園の部活を舞台にした会話中心の作品が好きな人 - 漫画創作や漫画賞の話題に関心がある人 - 打ち切り作品や作品の終わり方を題材にした内容を読みたい人

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編集部

プロ作家による短編コンテスト「第2回MF文庫J evo」《第1位》受賞

編集部

周囲がドン引く勢いで打ち切り漫画のテンプレ構造や問題点を指摘していく、小鳥遊ちゃんのストロングスタイルが痛快。彼女の忌憚ない意見には共感の嵐でした。脱力気味な主人公を押して押して押しまくる、パワフルな饒舌ぶりには圧倒されます。 後輩ギャルが彼氏持ちだったり顧問の女教師が徹底した現実主義者だったり、微妙に定石を外した設定も新鮮で面白かったです。

作品Q&A

評価されるポイントは? ストーリー
ベストアンサー
【おすすめキャラクター】 小鳥遊 たかなし改めことりゆうなヒロイン。打ち切り漫画を愛しすぎているが故に毎度暴走してしまうのが玉に瑕。主人公に片想いしているものの全く気付いてもらえず空回りする日々。打ち切り漫画へのダメ出しが的確すぎると評判です。

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読者の声

読者レビューをもとに AI が要約した内容です。

作品の魅力

打ち切り漫画を軸にした、漫画家志望の主人公と後輩ヒロインの部室トークが軽快で読みやすい、という声が多い。売れ筋作品派から偏愛派まで、漫画の選び方・読み方・業界の光と闇を多角的に語る創作論やメタ要素が刺さる、という評価がある。望公太作品らしいクセの強さや尖った視点が、好き嫌いを分けつつも読み手を引き込む、という意見も見られる。一冊で区切りがつく読み切り感や、挿絵・表紙の可愛らしさが世界観に合っている、という声がある。

こんな人におすすめ

打ち切り漫画や「惜敗作」に愛着を持つ漫画オタク向き、という声が多い。部室で駄弁るだけの部活・日常系ラブコメ(会話劇中心)が好きな人にも合う、という意見がある。漫画・ラノベの連載事情、電子と紙、新人賞や編集の裏側など業界ネタに興味がある読者向け、という評価も見られる。望公太作品や、尖った創作論・エンタメ鑑賞の話題作品が好きな人におすすめ、という声がある。

人を選ぶポイント

癖の強い作品で、終盤の展開や締め方について賛否が分かれる、という声がある(詳細は作品内で確認、という言及が多い)。短編からの長編化ゆえに物語として物足りない・雑に感じる、という批判も一部ある。文化祭や受験など、学園ものでよく描かれるイベントはほぼ省略され、ひたすら漫画談義が続く作風なので、その前提で読む必要がある、という指摘がある。タイトルやヒロイン像とのズレを気にする読者もいる、という意見が見られる。

テンポ・読後感

漫画部部室での会話劇が中心で、テンポよく漫才のように読める、という声が多い。ラブコメに見えつつ、実態は漫画愛と業界批評の駄弁り作品、という印象を持つ読者が多い。最近は少ない「部室でだべるだけ」の作風に懐かしさやほっとする面白さがある、という評価がある。笑いと共感が混ざる一方、打ち切りへの悔しさや切ない感情にも触れる、バランスの取れた一冊、という声もある。

キャラクターへの評価

小鳥遊ちゃんは、普段は小動物のような愛嬌があるのに、打ち切り漫画の話になると熱く容赦ない偏愛オタクに変わる、という評価が多い。持論や妄想が独特で笑いどころになり、読者の代弁者にもなり得るキャラ、という声がある。主人公・月見里司は漫画家志望のツッコミ役として、ネームに悩みながら後輩の暴走を受け止める、という描かれ方が印象的、という意見がある。メジャー作品派のギャル四月や興味薄な東海先生など、漫画の見方が違う登場人物も会話を広げている、という声がある。

巻一覧

小鳥遊ちゃんは打ち切り漫画を愛しすぎている
2024年4月 ISBN 9784046835406
この巻のあらすじ

俺、月見里司は高校生で漫画家志望。大人気の漫画誌、週刊コメットの漫画賞で最終選考まで残った経験もあり、今日も今日とて漫画部部室で、デビューを目指してネームを悶々と考える日々……なのだが、異様なまでに打ち切り漫画を愛好している部の後輩の小鳥遊がいつもちょっかいを出してくる。「お前……結局趣味が悪いだけじゃねえか。デスゲームやってる貧乏人を、金持ちが安全圏から見て楽しんでる感覚かよ」「ち、違いますよ! 私が求めてるのは散り際の美しさです! 土俵際の美学です! 敗者の生き様です!」「ただただ人間として面倒くさいな!」漫画同好会部室は、相も変わらず他愛のない会話で溢れている。

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