祖父を亡くした娘・恵茉が、代官山の屋敷兼画廊を訪れ、狐面の青年・律と婚約者として出会う物語です。舞台は現代の代官山にある画廊で、そこには怪奇現象を起こす絵に関する相談が持ち込まれます。恵茉には祖父から受け継いだ菓子作りの力があり、絵に結びついた思い出や感情を手がかりに、律とともに異変の背景を探っていきます。中心は、秘密を抱えた二人の関係と、絵に宿る記憶をほどく過程です。シリーズは現時点で1巻構成で、画廊を舞台にした恋愛要素と伝奇要素が一冊にまとまっています。続刊や外伝の情報はありません。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 絵に宿る怪異を、お菓子を通して鎮める発想が新鮮。
- 代官山の屋敷や画廊、和菓子・パン屋の描写が雰囲気づくりに効いている。
- 恵茉と律が少しずつ信頼を積み重ねる関係が心地よい。
- 謎解き要素があり、先の展開を追いたくなる構成。
- ほっこり感とファンタジー感のバランスが取りやすい。
こんな人におすすめ
- 和風ファンタジーやあやかし要素が好きな人。
- 恋愛よりも、じわじわ距離が縮まる関係性を楽しみたい人。
- お菓子や食べ物の描写がある作品に惹かれる人。
- 謎解きや怪異の理由探しを読みたい人。
- シリーズ化しそうな世界観を長く追いたい人。
人を選ぶポイント
- 主人公の恵茉の性格は好みが分かれやすい。
- いじめや対人関係のしんどさが出る場面は重め。
- 周囲の大人や店主の当たりの強さが気になる場面がある。
- 語りが恵茉視点中心で、事情が見えにくくもどかしい。
- ファンタジー色が思った以上に強めで、現実寄りの恋愛ものとは違う。
テンポ・読後感
- 序盤は状況説明が多く、少し戸惑いながら入る流れ。
- 事件ごとにお菓子と絵の謎を解いていく進行で読みやすい。
- 恋愛は急がず、協力関係から自然に温度が上がっていく。
- 全体の空気はしっとりしつつ、やりとりにはほっこり感がある。
- 不器用さや言葉足らずさがあるぶん、関係の変化が印象に残る。
キャラクターへの評価
- 恵茉は引っ込み思案だが、読み進めると芯の強さが見えてくる。
- 律は不器用で言葉足らずだが、真摯さが伝わる。
- 二人とも最初から完成された関係ではなく、少しずつ噛み合っていく。
- 周囲の人物は気の強さや癖の強さが目立ち、印象に残りやすい。
- 恵茉の作るお菓子への関心が強く、食べてみたくなる反応が多い。
巻一覧
代官山あやかし画廊の婚約者 ゆびさき宿りの娘と顔の見えない旦那様
この巻のあらすじ
「ようこそ、婚約者殿」そう言って恵茉を迎えたのは、狐面で顔を隠した青年だったーー。 祖父を亡くした恵茉は、言いつけに従い訪れた代官山の屋敷で、律と出会う。彼は婚約者であると同時に、祖父が菓子を納めていた店の主でもあるというのだが。 (菓子店ではなく、画廊を経営?) 律の画廊には、怪奇現象を起こす絵の相談が寄せられる。それを解決する菓子作りの力が、祖父から恵茉へ継がれているようで……。 心の傷と、秘密を抱え、絵に込められた思い出を解きほぐす、二人の恋愛ファンタジー。 目次
プロローグ 一・夏の宵待ちとガレット 二・恋する画家と二枚の絵 三・縁を結ぶ萩と牡丹 四・ゆびさき宿りの娘と蘇る絵 五・ゆびさき宿りの娘と顔の見えない旦那様 エピローグ
あとがき
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