大学の図書館で出会った司書志望の穂乃香と、理学部で天文学を学ぶ悠斗を中心に、日常の出来事と恋の進行を描く現代恋愛小説です。詩集、野良猫、サークル合宿、旅行先の流れ星など、二人が共有する時間の積み重ねが物語の軸になっています。やがて穂乃香は突発性の難病で視力を失っていき、見える景色と気持ちの伝え方が変化していきます。恋愛と病気、星空の記憶を通して、限られた時間の中で何を残すかを追う構成です。単巻作品としてまとまっており、続編や外伝の情報はありません。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 図書館で出会う穏やかな恋が、病気の進行とともに切実さを増していく構成。
- 視力が失われていく日常の描写が細かく、心情の揺れまでリアルに伝わる。
- 恋愛だけで終わらず、障害への視線や将来への不安まで踏み込んでいる。
- 文章量は多くないのに感情の振れ幅が大きく、短さ以上の読み応えがある。
- 切なさの中にも、相手を思う優しさや静かな希望が残る。
こんな人におすすめ
- 切ない恋愛小説と、重めのテーマを両方読みたい人。
- 病気や障害を扱う作品で、感情の機微や生活描写のリアルさを重視する人。
- 甘酸っぱい青春から少し先の人生まで見せる物語が好きな人。
- 泣ける作品や、読後に静かに余韻が残る話を求める人。
- 恋愛一辺倒ではないライトノベルを探している人。
人を選ぶポイント
- 病気の進行や日常の不自由さがかなり具体的で、気持ちが重くなりやすい。
- 中盤以降はつらさが強く、読むタイミングを選ぶ内容。
- ページ数が少なめで、展開の厚みをもっと欲しくなる人もいる。
- すっきりした軽快さより、切なさと苦しさが前に出る。
- 物語の余韻は強いが、派手な事件や大きな山場を期待すると印象が違う。
テンポ・読後感
- 図書館での出会いから始まる前半は穏やかで甘酸っぱい。
- 病気が明らかになってからは一気に重く、息苦しさのある流れになる。
- 進行に伴う不安や葛藤が積み重なり、読む手が止まるほど切実。
- 終盤は張り詰めた空気のあとに、静かな安堵が残る。
- 全体として、優しい空気と痛みが交互に押し寄せる。
キャラクターへの評価
- 穂乃香は、弱さだけでなく現実に向き合う強さが印象に残る。
- 悠斗は穏やかで包み込むような存在として受け止められている。
- 2人の関係は、近づきたい気持ちと遠ざけてしまう苦しさが軸になっている。
- 主人公の心の動きが細かく、劣等感や絶望まで伝わりやすい。
- 相手を思う優しさが強く、恋愛面の温度は静かで深い。
巻一覧
この巻のあらすじ
いつかこの目が見えなくなったとしても 二人で見たあの日の星空は消えないーー 著者渾身の書き下ろしラブストーリー!
【あらすじ】
春うららかな図書館。司書を目指す大学三年・穂乃香は、理学部で天文学を志す悠斗と運命的な出会いを果たす。惹かれ合う二人の時間ーー大切な詩集、野良猫、サークルの合宿、旅行先での流れ星ーーありふれた毎日の全部が輝いて見えた。ずっと二人で同じ景色を見続けるはずだった。けれど、突発性の難病により穂乃香の視力が少しずつ失われて……。当たり前の一瞬一瞬が愛おしく、時の奇跡に涙が溢れる、著者渾身のラブストーリー。 【文庫書き下ろし】
彼女の苦悩と決意に、そして彼の変わらぬ想いに胸打たれました。2人の恋は星のようにキラキラとまぶしく、離れ時を経てなお募る愛は美しい。(平安堂 飯田店・中山様)
あなたは大切な人の事をどれだけ知っていますか。 想い合うからこそ大切な気持ちは伝えてほしい。その時その時の、精一杯の思いを・・・伝えなかった事を、後悔しないように(TSUTAYA BOOKSTORE 川崎駅前店・紅様)
色褪せていく世界、離れていった2人の心は長い時間を一瞬で飛び越えてあの日の星空を見上げている。新しい明日を生きる為の美しい希望の物語。(紀伊國屋書店 新宿本店・宮本様)
著者について ●白石さよ(しらいし・さよ) 兵庫県出身、埼玉県在住。これまでにティーンズラブ作品を多数刊行。本作は弱視を抱える著者の体験に根差した初の本格的な恋愛小説。おもな近著に「理想の結婚お断りします」(スターツ出版文庫)「最愛 君に振り積む雪になる」(オパール文庫)がある。
星評価・感想
構造レビューと同じ星評価・感想欄に保存されます。平均・中央値は上の「構造レビュー」欄に表示されます。 構造レビューを書く
感想を投稿するにはログインしてください。
まだ感想はありません。
