犯罪社会学者・椥辻霖雨の憂鬱
- 著者
- 吹井賢
- イラスト
- カズキヨネ
- レーベル
- メディアワークス文庫
- 刊行年
- 2021
- 巻数
- 2巻
- アニメ化
- —
- 読み放題状況
- Kindle Unlimited: 1巻まで
『犯罪社会学者・椥辻霖雨の憂鬱』は、京都の大学に勤める若き准教授・椥辻霖雨と、死者の気配を感じ取る14歳の姫子が、世間に残された記録だけでは見えない出来事を追う物語である。霖雨は犯罪を社会の側から捉える研究者として、統計や報道の並び方から背景を読み直し、姫子は亡くなった人々の声を拾う存在として、現場に残る空白を埋めていく。二人は同居しながら、町屋で起きた自殺や、服役を終えた人物にまつわる再調査に関わっていく。事件ごとに扱う題材は変わるが、罪の扱われ方、残された者の事情、記録からこぼれ落ちた事情を確かめる流れは通底している。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 犯罪社会学の視点で事件をほどく切り口が新鮮。
- 霊が見える姫子と、感情に流されにくい霖雨の対比が印象に残る。
- 謎解きよりも、誤解や行き違いが生む苦さを描く構成が刺さる。
- 社会問題や人間関係の重さを、ミステリの形で考えさせる。
- 講義パートや知識の挿入が、作品の個性として受け止められている。
こんな人におすすめ
- 社会派ミステリやイヤミス寄りの読後感が好き。
- 犯人当てより、事件の背景や人の心理を読みたい。
- オカルト要素はあっても、主軸は人間ドラマだと楽しめる。
- 冷静で理屈っぽい主人公の語り口が合う。
- シリーズものとして関係性の変化を追いたい。
人を選ぶポイント
- 霊視設定はあるが、活躍の比重は控えめ。
- トリックや謎解きの派手さは強くない。
- 事件や人物の事情が重く、読後に切なさが残りやすい。
- 漢字や言い回しがやや硬めで、読み味は少し難しめ。
- 作品の主題が重いぶん、軽快さを求めると合わない。
テンポ・読後感
- 事件の進行は落ち着いていて、じわじわ真相に近づく。
- 雰囲気は陰鬱さと静けさがあり、派手さより余韻が強い。
- 講義や考察が挟まるため、知的で少し硬質な読み心地。
- 物語の中心はスピード感より、感情のすれ違いと整理。
- 結末はすっきりよりも、やりきれなさや物哀しさが残る。
キャラクターへの評価
- 霖雨は冷たく見えて、実際は相手を尊重する姿勢が強い。
- 感情を切り離して話す場面がある一方、優しさがにじ。
- 姫子は健気さだけでなく、感情で動く面も見える。
- 2人は似ているのに思考の向きが違い、対照性が面白い。
- バディとしてはまだ発展途上で、今後の関係性に期待が集まる。
巻一覧
この巻のあらすじ
「無味乾燥な記録にも、そこには生きた人間がいた。例えば新聞の片隅の記事、自殺者数の統計にもーー」 椥辻霖雨は京都の大学で教える社会学者。犯罪を専門に研究する、若き准教授だ。 霖雨のもとにある日、小さな同居人が現れた。椥辻姫子。14歳、不登校児。複雑な事情を抱える姫子は「死者が見える」らしく……。 頭脳明晰だが変わり者の大学教授と、死者を見、声を聞き届ける少女。二人の奇妙な同居生活の中、ある自殺が起きる。そこは住人が連続死するという、呪いの町屋でーー。
大ヒット中、究極のサスペンスミステリシリーズ『破滅の刑死者』の著者による待望の最新ミステリ!
この巻のあらすじ
「過去をやり直すことはできない。それでも、もしもーーそう望む人の想いは存在する。たとえ記録には残らなくても」 若き准教授、椥辻霖雨は「犯罪」を専門に研究する社会学者だ。 霊の見える不登校児・姫子と共に居候する叔父の家に、一人の客人がやってきた。彼は妻殺しの罪で十年弱の刑期を終え出所してきたばかりだという。何かを感じ取った姫子は、事件を再調査するため霖雨に協力を求めるが……。 裁かれ、償われた十年の月日ーーそこには壮絶な孤独と、切ない真実が隠されていた。
十年前の有罪判決。償われるべき罪はあったのか? 若き准教授と、死者を見る少女が、記録には残らない<真実>をあばきだす。京都が舞台の人気クライムミステリー第2巻! ショーシャンクから来た男 彼等の願うこと 二人の間に愛はあるのか 抜けるような青空の下で
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