福島県の地方都市を舞台に、姉の死を抱えた少年が、幼なじみへの異常な衝動とクラスメイト墓無美月への恋心のあいだで揺れながら、ネット上の「連続少女自殺中継事件」と関わっていく物語です。日常の学校生活と、事件をめぐる演技・偽装・謎解きが並走し、人物同士のすれ違いと関係の変化が軸になります。中心人物は、衝動に振り回される語り手の少年と、彼が意識する墓無美月、幼なじみの楓です。恋愛、事件、アナグラム的な仕掛けが重なり、青春とサスペンスが交差する構成です。単巻作品としてまとまっており、続編・外伝の情報はありません。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 疾走感のある文体で、序盤から中盤にかけて一気に読ませる。
- 非日常と日常の境目がゆらぐ設定が、青春の痛さや居心地の悪さを強く出している。
- ひねった会話や独白、サブカル寄りのネタが刺さる読者には強い手応えがある。
- 物語の勢いとキャラクターの感情の振れ幅が大きく、印象に残りやすい。
- 挿絵や装丁の雰囲気も含めて、作品全体の空気感を楽しめる。
こんな人におすすめ
- ひねくれた青春小説や、拗らせた若者の感情劇が好きな人。
- 舞城王太郎、西尾維新、佐藤友哉系の語り口や空気感に反応する人。
- サブカルネタ、内輪感のある台詞回し、軽妙な文体を楽しめる人。
- ミステリ、恋愛、ファンタジーが混ざったジャンル横断型の作品を読みたい人。
- 痛さや気持ち悪さも含めて、強い読後感を求める人。
人を選ぶポイント
- サブカルネタが新しめで、共有されていない前提だと伝わりにくい。
- 既視感のある設定や作風の影響を強く感じる人には、独自性が弱く映る。
- 非日常の扱いが軽く見え、共感しづらいと感じる読者がいる。
- 首絞め、失禁、白目舐めなどの過激な要素が苦手だときつい。
- 期待したほどのドライブ感や裏切りがなく、物足りなさが残る場合がある。
テンポ・読後感
- 文体は軽めで読みやすく、テンポよく進。
- 序盤はふわっとしていて、中盤以降に勢いが増す構成。
- 全体に疾走感がありつつ、空気は痛々しく不穏。
- 乾いた軽さと胸焼けするような気味悪さが同居している。
- 物語の熱量は高いが、読後感は爽快一辺倒ではない。
キャラクターへの評価
- 若者の自意識や面倒くささが前面に出ていて、生々しい。
- どのキャラもどこか狂っていて、感情の振れ幅が大きい。
- 主人公の独白や語り口に刺さる人と、乗れない人がはっきり分かれる。
- ヒロインや脇役の言動に既視感を覚えつつも、印象には残る。
- キャラ同士のすれ違いや不器用さが、青春の痛みとして読まれている。
巻一覧
この巻のあらすじ
私はあれから非現実を探し続けているの。私を巻き込んでくれる新しい物語を――福島県/矢島市。姉の死から一年。『首絞め衝動』に駆られ、今日も今日とて幼なじみの楓(かえで)の首を絞め続ける僕。ところがクラスメイトの美少女・墓無美月(はかなしみつき)の出現は、そんな僕の奇怪な衝動を失わせてしまった……!『首絞め衝動』から『墓無への好き』へ。すれ違ってしまうふたりと、かみ合ってしまうふたり。墓無の“恋人”であろうとするため、ネットを揺るがす「連続少女自殺中継事件」の犯人・通称「神父」を演じる僕の恋と謎のアナグラムの行方は―!?ここが青春の最前線。10年代の文学を駆け抜ける新鋭の最新作!とにかく、おもしろい。
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