高2の柚葵は、トラウマが原因で教室では声が出せない場面緘黙症を抱え、周囲から目立たないまま過ごしている。そんな彼女の前に、陸上部のエース成瀬が現れ、なぜか柚葵を助け続ける。成瀬は人の心が読めると明かし、ふたりは互いの事情を抱えながら距離を縮めていく。物語は、学校生活の中で言葉にできない感情と向き合う恋愛を軸に進み、過去の出来事が現在の関係に影を落とす構成になっている。舞台は現代の高校で、学園内の人間関係と心の問題が中心。シリーズは単巻構成で、現時点では本編以外の続編・外伝は確認できない。ひとつの出会いから始まる関係の変化と、二人が抱える過去の整理が物語の広がりになっている。なお、現時点の情報では単巻のみ。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 場面緘黙症の少女と心が読める少年の組み合わせが、切なさと温かさを両立させている。
- 互いの傷や孤独を支え合う関係性が、読後にじんわり残る。
- 心理描写が細かく、気持ちの揺れや言葉にならない思いが伝わりやすい。
- 読みやすい文体で、短時間でも一気に読めるテンポの良さがある。
- 番外編まで含めて、ふたりの関係の変化を追う楽しさがある。
こんな人におすすめ
- 切ない恋愛ものや、心の距離が近づく過程を楽しみたい人。
- 場面緘黙症や心を読む能力など、設定のある青春ラブストーリーが好きな人。
- 感情の機微や心理描写を重視して読む人。
- しんどさのある展開のあとに、やさしい余韻を求める人。
- ケータイ小説的な王道感や懐かしさに惹かれる人。
人を選ぶポイント
- 王道寄りの恋愛ものなので、強い新鮮味や意外性を求めると物足りない。
- ターゲット年齢から外れると、入り込みにくさが出やすい。
- 重い背景やつらさを含むため、明るく軽い話だけを求める人には合いにくい。
- 設定や感情表現がまっすぐなので、ひねりの強い作品を期待すると印象が違う。
- 読者によっては、過去や家族まわりの描写が気になる。
テンポ・読後感
- すぐに読み進められる軽快さがあり、あっという間に読める。
- 全体は切なく、ところどころで涙を誘う感情の波がある。
- 透明感のある雰囲気の中に、痛みと救いが同居している。
- しっとりした空気感で、読後は暖かさが残る。
- 懐かしいケータイ小説風の手触りがある。
キャラクターへの評価
- 柚葵は、声を失った状況の中でも自分を変えようとする姿が印象に残る。
- 成瀬は、相手の気持ちが読めるぶん、繊細で悩みを抱えやすい人物として受け取られている。
- ふたりは、弱さを抱えながらも支え合う関係として好意的に見られている。
- 自罰的になりやすい慧のような人物像にも、救いが入る展開が印象的。
- 家族や周囲との関係には、気になる部分や整理しきれない印象も残る。
巻一覧
半透明の君へ
この巻のあらすじ
透明人間みたいに生きていた私を、君だけが見つけてくれたーー。 あるトラウマが原因で教室内では声が出せない“場面(ばめん)緘黙症(かんもくしょう)”を患っている高2の柚(ゆず)葵(き)。透明人間のように過ごしていたある日、クールな陸上部のエース・成瀬(なるせ)がなぜか度々柚葵を助けてくれるように。まるで、彼に自分の声が聞こえているようだと不思議に思っていると、成瀬から突然『人の心が読めるんだ』と告白される。少しずつふたりは距離を縮め惹かれ合っていくけれど、成瀬と柚葵の間には、ある切なすぎる過去が隠されていた…。“消えたい”と“生きたい”の間で葛藤するふたりが向き合うとき、未来が動き出すーー。
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