『Voice -君の声だけが聴こえる-』は、耳が不自由な高校2年生・吉澤詠斗が、春休みに亡くなった先輩・羽場美由紀の声を聞くことから始まる青春ミステリー。詠斗にだけ届く美由紀の声は、自分を殺した真犯人を探してほしいという願いを伝え、物語はその手掛かりを追う形で進む。現代の高校を舞台に、聞こえないはずの声という超常要素、学校での人間関係、距離を置きがちな主人公の視点が重なり、事件の真相と人との向き合い方が並行して描かれる。単巻の中で、真犯人探しと、詠斗が他者と関わり直していく過程が中心になる。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 耳の不自由な高校生が、殺された先輩の声をきっかけに事件へ向き合う設定が印象に残る。
- ミステリーの謎解きと、青春小説としてのまっすぐな感情の動きが両立している。
- 事件そのものだけでなく、登場人物が「どう生きるか」を考える流れが読後に残る。
- 友人や周囲の助けを得ながら進むため、重すぎず読みやすい。
- 読後感は苦さもあるが、全体としては爽やかさや前向きさが強い。
こんな人におすすめ
- ミステリー初心者や、読みやすい青春ミステリを探している人。
- 中高生でも入りやすい、わかりやすい物語を求める人。
- 事件解決だけで終わらない、テーマ性のある作品が好きな人。
- 友情や人とのつながりを軸にした物語が好みの人。
- 重厚すぎないライトノベル寄りの読書をしたい人。
人を選ぶポイント
- 仕掛けや展開は比較的わかりやすく、驚き重視の本格ミステリーを期待すると物足りない。
- 事件の重さに対して全体の空気は穏やかめで、緊張感を強く求めると合わない。
- 設定自体は王道寄りで、目新しさを最優先する読者には平板に映る可能性がある。
- 物語の中心は謎解きだけでなく心情面にもあるため、純粋な推理一本だと感じるとズレやすい。
テンポ・読後感
- 文章は読みやすく、気軽に一気読みしやすいテンポ。
- 事件を追いながらも、会話や心の動きがやわらかく流れる。
- 重い題材を扱いながら、読後は暗さよりも清々しさが残る。
- 途中にストレスを感じにくく、穏やかな青春ミステリとしてまとまっている。
キャラクターへの評価
- 詠斗は、強がりと本音の揺れが見えやすい主人公として受け止められている。
- 美由紀は、被害者でありながら前向きで芯のある存在として印象が強い。
- 友人や家族、周囲の人物が事件解決だけでなく主人公の支えにもなっている。
- 登場人物それぞれに「頼る強さ」「自分でいる強さ」が重ねて読まれている。
巻一覧
Voice 〜君の声だけが聴こえる〜
この巻のあらすじ
耳が不自由なことを言い訳に他人と距離を置きたがる吉澤詠斗は、高校2年の春、聴こえないはずの声を耳にする。その声の主は、春休み中に亡くなった1つ年上の先輩・羽場美由紀だった。詠斗にだけ聴こえる死者・美由紀の声。彼女は詠斗に、自分を殺した真犯人を捜してほしいと懇願する。詠斗は、その願いを叶えるべく奔走するがー。人との絆、本当の強さなど、大切なことに気付かせてくれる青春ミステリー。2018年「小説家になろう×スターツ出版文庫大賞」フリーテーマ部門賞受賞。
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