地球人が宇宙へ進出して854年後の銀河を舞台に、戦争中の資源星で遭難したツキムラクモ軍少尉・狛犬アカネと、敵軍の女兵士リリスが協力して帰還を目指す宇宙SFシリーズ。戦闘で機体が半壊し、通信も移動もままならない状況から、限られた条件の中で生存と帰還の方法を探る物語として進む。中心は敵同士だった二人の関係と、戦場の外に置かれた宇宙空間での共同生活。宇宙進出後の国家間戦争、資源星、軍事機体、長距離の漂流という要素を軸に、宇宙戦争とサバイバルを組み合わせた構成になっている。単巻作品としてまとまっている。 なお、あらすじ上は本編以外の続編・外伝・短編の情報は確認できない。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 宇宙漂流という極限状況から始まる、敵対する男女の距離感の変化が読みどころ。
- SFの土台を置きつつ、途中からはラブコメとして軽快に読める構成。
- 文章の読みやすさや言葉選びを評価する声がある。
- 仕掛けや終盤の展開に驚かされた、読後感が気持ちいい。
- 一冊でまとまる完結感を好意的に捉える反応がある。
こんな人におすすめ
- 王道のボーイミーツガールや漂流系の関係性変化が好きな人。
- SFの設定よりも、人物同士の掛け合いと恋愛寄りの展開を楽しみたい人。
- 先の展開を追うより、読後の驚きや構成の妙を味わいたい人。
- かたいSFより、読みやすいライトノベルとして受け取りたい人。
- ラブコメに寄った宇宙ものを探している人。
人を選ぶポイント
- 序盤のプロローグで結末の方向性が見えやすく、緊張感が削がれると感じる人がいる。
- 漂流サバイバルの切迫感を強く期待すると、肩透かしになりやすい。
- 設定のリアリティや細部の整合性に引っかかる場合がある。
- 露出度の高い表紙や販促イメージに戸惑う反応がある。
- SFとしての重厚さよりラブコメ色が前に出るため、期待の置き方で印象が分かれる。
テンポ・読後感
- 序盤は宇宙漂流の導入だが、早い段階で会話劇と関係性の変化に比重が移る。
- 全体の読み味は軽めで、シリアス一辺倒ではなくユーモアが混じる。
- 中盤以降は背景設定や伏線の見え方を楽しむタイプの進み方。
- じわじわ距離が縮まる空気感があり、王道の甘さがある。
- 物語のテンポは速すぎず、1冊で起承転結を収めるまとまりがある。
キャラクターへの評価
- 敵同士だった少年と少女の組み合わせが新鮮で、関係の変化が見どころ。
- 二人のやり取りは素直に可愛く、ラブコメとしての相性の良さが目立つ。
- 片方ずつの心情が少しずつ見えてくる流れに好感が集まる。
- 脇の人物や背景設定も含めて、世界の事情がきちんと作られている印象。
- キャラクターの魅力は強いが、設定の説得力より勢いで押す場面もある。
巻一覧
この巻のあらすじ
第7回集英社ライトノベル新人賞《金賞》受賞!! 戦いの末、宇宙を漂流することになった英雄の物語。
時は、地球人が宇宙に進出して854年……銀河でもっとも繁栄した種族となっていた。そんな中、辺境国のツキムラクモと神聖アルビオーノ王国の資源星を巡った泥沼の戦争が続いている。ツキムラクモ軍の少尉・狛犬アカネは戦闘中、敵の攻撃により遭難してしまう。敵も同じく機体が半壊し、お互いが通信も移動も不可能な絶体絶命の状況。アカネは生き延びるため、今まで戦っていた敵の女兵士のリリスと休戦し、元の宙域に戻る道を探すのだった。 幸いにも機体のエネルギーは無限で、食料も十分にあるため、時間さえかければ帰還は確実。二人は協力して生きる約束をするのだが……? 帰還まで、およそ四十日余り。はたして、無事帰ることはできるのか!?
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