ROOM NO.1301
- 著者
- 新井輝
- イラスト
- さっち
- レーベル
- 富士見ミステリー文庫
- 刊行年
- 2003-2009
- 巻数
- 15巻
- アニメ化
- —
- 読み放題状況
- BOOK☆WALKER: 1巻まで
『ROOM NO.1301』は、普通の高校生・健一が、クラスメイトの告白と謎の女性・綾との出会いをきっかけに、存在しない13階を含むマンションでの生活へ踏み込んでいくシリーズである。舞台は現代の学校と集合住宅で、恋愛感情の揺れ、同居に近い距離感、周囲に集まる女性たちとの会話や出来事が軸になる。千夜子、冴子、双子姉妹、姉、音楽活動などが加わることで関係は広がり、健一が自分の「好き」を考え続ける形で物語が積み重なる。現実の学校行事や夏休みの時間感覚に、不思議なマンションの空間と人物関係が重なり、日常の延長として非日常が入り込む。短編集では本編の合間や別視点の出来事も補われる。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 13階の住人たちが抱える事情や関係性が少しずつほどけていく構成。
- 恋愛や人間関係が一直線に進まず、迷いと揺れを抱えたまま進む展開。
- プロローグやエピローグで先の気配を見せる、先読みしながら読む面白さ。
- エロティックさと会話劇、日常のズレが混ざった独特の空気感。
- 章ごとに人物の見え方が変わり、読み直すと印象が変化する作り。
こんな人におすすめ
- 恋愛の正解よりも、関係の揺れや曖昧さを楽しみたい人。
- クセの強い登場人物や、普通ではない距離感のラブコメが好きな人。
- 先の展開をうっすら知ったうえで、過程を追う読み方が合う人。
- 露骨めの描写や大人寄りの空気を含むライトノベルに抵抗がない人。
- ひとつの答えで綺麗にまとまらない物語を受け入れられる人。
人を選ぶポイント
- 恋愛や性的な描写がかなり前面に出る巻がある。
- すっきり解決する話を期待すると、未解決感や宙ぶらりんさが残りやすい。
- プロローグで先の出来事が示されるため、驚きより過程を読む作品になりやすい。
- 主人公の優柔不断さやズレた言動に引っかかる読者がいる。
- 文体や会話の癖が強く、読みやすさより独特の疲れを感じることがある。
テンポ・読後感
- 物語は大きな事件を畳み込むより、関係の変化を積み重ねるテンポ。
- 前半は軽い日常や会話、後半で人間関係が動いて密度が上がる流れ。
- 先の展開を示しつつ進むため、静かな不安と期待が同時に続く。
- ふざけた空気と切実さが同居し、読後感は甘さだけで終わらない。
- 章や短編ごとに温度差があり、巻によって印象の振れ幅が大きい。
キャラクターへの評価
- 健一は流されやすく、普通ではないのに妙に共感しやすい主人公として見られている。
- 綾は変人寄りだが、場をかき回す存在として強い印象を残す。
- 千夜子は包容力があり、主人公を支える軸として受け止められている。
- 冴子は物語の核に近い存在として、巻を追うごとに存在感が増していく。
- 蛍子、鈴璃、ツバメなど周辺人物も、それぞれの距離感や癖で印象を分けている。
巻一覧
この巻のあらすじ
健一は思う。恋って何だろう。好きって、どういうことなんだろう? それは、たぶん遠くて近い答え。掴めそうでなかなか、掴むことができない。僕たちは、だからこそ進んでいく……。普通の高校生・健一は、ある日、クラスメイトの千夜子に呼び出される。彼女からの突然の告白。さしてモテるとも思っていなかった彼の目の前に普通の高校生らしい恋愛への道が拡がる――かに思えた。が、綾という謎の女性を道で拾ったことにより、不可思議なマンションでの健一の生活がはじまる!? 甘く、可笑しく、切ない健一の愛の探求の物語。
この巻のあらすじ
健一は考える。ぼくは、どうすればいいんだろう。「……わたし、しないと眠れないの」目の前の女性、冴子は言った。いったい、ぼくはどうすればいいんだろう。それは、たぶん自分が恋愛にむいていないから。いや、そもそも恋愛が何かなんて自分にはとうてい理解できないから、そんな気がする。でも、でも目の前にいる女性を泣かせるのはよくないことだと、なんとなく思う。普通の高校生・健一はクラスメイトの千夜子とプラトニックな関係を続けながら、不可思議なマンションの13階で奇妙な同居人たちとの共同生活を始める。感情を表に出さない男、刻也。一般的な感覚が欠落した芸術家、綾。そして、隣に男性がいないと落ち着かない冴子。恋という謎の答えに向かって、健一は着実に一歩一歩進んでいく……の、か? 甘く、可笑しく、切ない健一の探求の物語第二弾!
この巻のあらすじ
海に行きたいと言い出したのは、彼女の方だった。お弁当を作ってくるから食べてくださいねと言ったのも彼女だ。そういえば、つき合ってくださいと言われたのも彼女の方からだったかも。あれ!? これで、い、い、のかな? 健一は、思った。クラスメイトの大海千夜子と初々しく過ごす夏休み。ぎこちない距離感で揺れる彼と彼女の関係は、行きつ戻りつだった――。が。存在しないマンションの13階に住むHをしないと眠れない少女・冴子との関係は、非常に気持ちいいかんじだったり。芸術家の不思議少女・綾は、独自の方向性にぶっ飛びはじめたり。ますます健一の恋や愛への疑問は深まっていく。普通の17歳健一のややこしくなる日常を淡々と描く、少し切なく可笑しな探求の物語、第三弾!
この巻のあらすじ
夏は、まだつづいていた。終わらない、ぎらぎらとした日差しが健一を照らし続ける。陽炎が立ち上る道は、どこか現実ではないような、白昼夢のようなけだるい感覚を起こさせる。こころが、どこかに行ってしまった――。そしてホタルも――。健一は、思った。それは、自分の所為かもしれなかった。ホタルと健一は、お互いを求め合った。ただ、本能の赴くままに。好きという自分たちのこころに、素直に従っただけだった。だが、それは、二人の別離へとつながっていく。少しずつ変化していく健一の日常。そして新たにシーナと名乗るマンションの鍵の所有者が現れる……。時に可笑しく時に切なく描かれる、恋と愛との間で揺れ動く健一の物語、第四弾!
この巻のあらすじ
健一はベッドの上で涙を流した。「うう…」――なんで、こんなことになったんだろう。もう一度、思い返す。綾との時も同じように自分は泣いていた。千夜子の真剣な告白の後にそんなことになってしまったことを悔いていた。そういえば、冴子の時はどうだっただろうか? 姉のホタルの時は? 自分は、これからどこに向かって進んでいくのだろう? 普通の高校生・健一は、いきがかり上、シーナ&バケッツというユニットでハーモニカを担当することに。彼は謎の少女・シーナとともに、街でちょっと有名なストリートミュージシャンになっていく……。そして近づく夏祭り。ロックのビートと祭りの熱にのみ込まれるように、うなされるように。健一の夏休みはさらに混沌としていく。時に可笑しく、時に切なく描かれる健一の恋愛を探求する物語、第五弾!
この巻のあらすじ
健一はなんとなく迷っていた。目の前に倒れている少女は、綾さんじゃないだろうか? こんな風に倒れている綾さんを助けた後、ぼくは童貞を失った……はずだった。「私は誰なんでしょ――――――?」突如、綾は叫んだ。記憶を失ってまともになってしまった綾。普通の感覚で毎日を生きる彼女を13階の住人たちは綾夜と呼び、日々を送るのだが……。健一の日常から去っていたホタルのその後、そしていままで謎とされてきた刻也の日常。そしてつき合っている彼女・鈴璃との関係。少年と少女たちの日常はあるゆっくりとビートを刻みながら前に進んでいく。本編では語られないエピソードを健一や仲間たちの視点から描く。時に可笑しく、時に切ない健一の恋愛を探求する物語、書き下ろし初短編集!
この巻のあらすじ
健一は絆というものについて考える。夜の坂道。酔っぱらった日奈を背中に抱えながら、かすかに伝わるぬくもりについて考える。それは今という時間をともに生きる、二人をつないでいる証のような気がする。背中の日奈は、佳奈への思いを語る。「でも……好きなんです。特別なんです」健一は思う。好きという気持ちについて。綾との関係。冴子との日常。千夜子との一夏。そして姉との別離。その全ての中に絆があり、好きという気持ちがあったような……そして、もしかしたらなかったような。始まった二学期。双子の姉妹佳奈と日奈に振り回されながら、その時は刻々と近づいてくる。健一のもとに送られてくるある荷物は、新たなる出会いと別れを彼に告げる……。時に可笑しく、時に切ない健一の恋愛を探求する物語、第六弾!
この巻のあらすじ
13階での日々を過ごす健一の元に、ある日謎の小包が届く。あけると中には姉、ホタルから携帯電話と彼女の携帯電話番号。両親に二人の関係を咎められてから連絡を取っていなかった健一は、思い切って電話を手にする―
この巻のあらすじ
健一はなんとなく迷っていた。目の前の少女――綾は、胸をさわってと自分に迫る。でも、電車の中でそんなことをするってのは、痴漢ってことで、もし見つかったりしたらどうなることやらだし。でも、えええい! 「あ、ん……。足がガクガクしちゃって立っていられない……」綾の嗚咽とも言えない、吐息に健一の脳の回路は少し薄ぼんやりと煙る。き、気持ちいいのかな? 冴子がいない13階での少し味気ない日常。日奈と女の子たちが連れだってお風呂へと。そして、冴子のアルバイト先でのエピソード。少年と少女たちの空虚なため息や、嬉しさの息吹は、思い出となって積み重なっていく。本編では語られないエピソードを健一とその仲間たちの視点から描く。時に可笑しく、時に切ない健一の恋愛を探求する物語。短編集第二弾!
この巻のあらすじ
アルバイトを始めてあまり姿を現さなくなった冴子を心配する健一とシーナ。シーナは相変わらずあることないこと妄想を膨らませ始めるのだが。13階の住人たちが選ぶそれぞれの未来とは? 絶好調長編第八弾!
すべての巻を見る(全15巻)
この巻のあらすじ
健一の彼女の友人であるツバメが突如教室で叫びだした。「合コン! 合コンなのよ!」いつも男に振られてばかりいる彼女が毎回思いつくのは「彼氏を作るための一番の近道」だが、結果は?
この巻のあらすじ
シーナ&バケッツとしてTVに出演、収録に疲れて帰ってきた次の日の朝。冴子は帰ってきた時は元気がなかったのに、昨晩は一段と激しかった……なんて話を健一にして、彼を赤面させる。健一の恋と成長の物語第九弾!
この巻のあらすじ
恋愛に悩む健一。彼が愛した姉・蛍子は許婚の起業家・圭一郎とオバケ屋敷でデートすることになるが!?未来ですべてが繋がることになる健一、蛍子、綾、圭一郎たちの隠されたエピソードが描かれる衝撃の短編集第4弾!
この巻のあらすじ
佳奈への告白で傷ついた日奈は、エッチすれば自分が女だと納得できると健一に泣きつく。友情を誓った健一は彼女を慰めようとするのだが……。そして以前のままではいられない二人同様、冴子にも変化が起きていた。
この巻のあらすじ
冴子が倒れた--病院に駆けつける健一。綾と刻也は何も言わないが、冴子は助からないと覚悟している様子にも見えた。「大丈夫ですよね?」健一は声を荒らげるが。幽霊マンションの面々、そして健一はどうする?
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