有閑探偵コラリーとフェリックスの冒険は、探偵助手の少女コラリーと、幼なじみで無愛想なフェリックスが事件に関わっていく探偵小説風シリーズです。舞台は王室や貴族、古い屋敷、離れ小島、教会や大聖堂がある西洋風の社会で、失踪、盗難、幽霊騒ぎ、殺人疑惑などの依頼や騒動が各巻で扱われます。中心にいるのは好奇心の強いコラリーと、彼女を見守りつつ行動を共にするフェリックスで、二人の関係と事件の調査が物語の軸です。シリーズ全体では、個別事件を追いながら、シュシナックや王室、家族に関わる事情が少しずつ積み重なっていきます。短編集の形で、事件ごとの独立性と連作的なつながりが並立しています。続編・外伝・短編の整理は、短編事件をまとめた構成として把握できます。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- コラリーの一直線な行動力と、思い切りのよさが物語を強く引っぱる。
- フェリックスの有能さと変人ぶりの落差が大きく、掛け合い自体が見どころになる。
- シュシナックやボナバンを含めた人物関係がにぎやかで、恋愛と事件の両方が動く。
- 事件解決だけでなく、関係性の進展や感情の揺れが読みどころとして受け止められている。
- テンポよく読める巻が多く、一気読みしやすいシリーズとして親しまれている。
こんな人におすすめ
- 元気で勢いのあるヒロインと、口は悪いが頼れる相手の掛け合いが好きな人。
- ラブコメ寄りの少女小説や、ケンカップルの距離感を楽しみたい人。
- 探偵ものでも重すぎず、会話やキャラのやりとりを重視したい人。
- 長編シリーズをまとめて追いかける読書が好きな人。
- 少女小説の懐かしい空気感やコバルト文庫らしさを求める人。
人を選ぶポイント
- 巻数が多く、通して読むとやや疲れる。
- 物語の進み方が速く、細部を読み落としやすい。
- 甘さや恋愛の進展は控えめに感じられる場面がある。
- シリアス寄りの巻では、悪意や重さが前に出て後味が軽くないことがある。
- 先の展開が見えやすいと感じる読者もいる。
テンポ・読後感
- 1冊ごとはさらっと読めるが、続け読みだと情報量で消耗しやすい。
- 走り回る展開と会話の勢いが強く、にぎやかで軽快。
- 明るいドタバタと、時折入るシリアスの落差がある。
- 恋愛面はじれったく、甘さは少しずつ積み上がる印象。
- 事件の解決はスピーディで、読後感は総じて読みやすい。
キャラクターへの評価
- コラリーは騒がしくても憎めず、まっすぐで行動力のあるヒロインとして好かれている。
- フェリックスは美形で有能なのに不器用で、毒舌や変人ぶり込みで印象が強い。
- 二人は補い合う関係として受け止められ、バランスのよさが魅力になっている。
- シュシナックは強引さと華やかさがあり、恋の横槍役として人気が高い。
- ボナバンはツッコミ役・苦労人として愛され、脇を固める存在感がある。
巻一覧
この巻のあらすじ
「おまえは結婚するんだよ」寄宿舎から戻ってきたばかりのコラリーを、父親は突拍子もない言葉で迎えてくれた。しかもお相手は「ただの幼なじみ」のフェリックス。何が悲しくて、無表情で不愛想、そのくせ思ったことは何でも口にするというこの変人と結婚せねばならないのか。頭を抱えたコラリーだったが、まだ見ぬおじいさまのためと説き伏せられて、仕方なくふりだけすることにしたものの…。
この巻のあらすじ
「監獄に入ってもらいたいんだ」ブローデル国の宮殿に呼びつけられたフェリックスに、国王からとんでもない任務が言い渡された。一方、デローリエ氏は、なんとかして孫娘コラリーと、幼なじみであるフェリックスの仲を進展させようと、夏のバカンスをロマンティックな城で、二人に過ごさせようとした。しかも、スパイスに恋敵まで一人配置して。だが、その城がとんでもないところで……。
この巻のあらすじ
「古いお城に出没する幽霊の正体をみきわめるのよ。おもしろそうでしょ?」と、私立探偵・ボナバンのところにきた依頼を、なんとコラリーが受けてしまった。フェリックスとしては、その城があるという離れ小島になどコラリーを一人だけで行かせるわけにはいかない。身辺警護と称し、無理やりに同行したのだが、その島には先客として、なんとあの大泥棒「シュシナック」がいたのだった!!
この巻のあらすじ
ブローデル国の反国王派が、現国王の他に正当な王家の血をひくという者を擁し、王位の座を狙っているという。フェリックスは国王の秘書官として、その者と対面するよう南ブローデルへの派遣命令を渋々受けた。なぜなら、そこはコラリーが以前いた女子修道院がある所で、ちょうどコラリーが約一年振りに戻っていたからだった。しかし、そこで現れたのは、またあの「大泥棒」だった。
この巻のあらすじ
大泥棒・シュシナックの手より、王室の至宝<炎の薔薇>を取り戻してほしい――。国王テランス直々のおでましに、コラリーの旺盛な好奇心がまたまたうずきだした。これぞテランスの思うつぼ。フェリックスは彼女に手を引かせるため、渋々任務を受けることに。一方、一人蚊帳の外のコラリーも、フェリックスの鼻を明かすべく、怪しげな新聞広告を手掛かりに、独自の調査に乗り出すのだが…。
この巻のあらすじ
『探検家アラン・ドロズレー、謎の死』。コラリーの目は一瞬にして、その新聞の見出しに釘付けになっていた。見知らぬ探検家の死に興味を示すコラリーを、疑問に思うフェリックス。そこへ警視庁のダブレー警部が、不気味な木彫りの人形を手にやってきた。どういった人形なのか知りたいという警部に、フェリックスは「アルカイスの呪術師たちが使う呪いの女神像」だと言うのだが……?
この巻のあらすじ
怪盗<シュシナック>が、殺人罪でローランス警視庁によって逮捕された――。それはコラリーにとって信じがたい話だった。しかし、警視庁を訪れたコラリーとフェリックスが鉄格子の向こう側に見たのは、紛れもなく<シュシナック>の姿だった! <シュシナック>が裁かれる姿なんて見たくない、と戸惑うコラリーを見かねたフェリックスは、彼の汚名をそそぐためにコラリーと動き出すが……?
この巻のあらすじ
<シュシナック>殺人疑惑事件でケガを負ったコラリーは、療養を名目に屋敷の自室で監禁同然の生活を強いられていた。彼女は脱出を謀り、一度はフェリックスに見つかるが、どうにか屋敷を抜け出すことに成功する。自由を手に入れたコラリーは、サン・トロペ大聖堂に向かう途中、ふと見上げた塔の窓から、女性が突き落とされるのを目撃してしまう。彼女の見た犯人は、金髪の女性だった!
この巻のあらすじ
コラリーを気に入った王太后は、彼女をテランスと結婚させようと企んでいた。それを察したテランスは、フェリックスに彼女を連れ、ローランスを早々に離れるよう命ずる。そんな中、ボナバンが行方不明だという話がコラリーに伝わる。彼女は、ボナバンの行方を調べるため、フェリックスとともに彼の事務所へと向かった。しかし、そこで見たものは無残に荒らされた事務所の姿だった……!
この巻のあらすじ
コラリーはフェリックスとともに、ケガをした彼の伯母を訪ねる。しかし、フェリックスがその伯母を怒らせてしまい追い返されるはめに。そんな彼らに、家政婦であるボネ夫人が仮宿にと、遠慮がちに勧めてきたのが、楡屋敷だった。そこは老婦人が一人住む荒れた屋敷で、7年前に殺人事件があったという、「いわくつき」。コラリーは、好奇心を抑える努力をするが、不審な人物を庭先に認めて…!
すべての巻を見る(全18巻)
この巻のあらすじ
伯母の見舞いを終え、コラリーとフェリックスはサロワへと戻っていた。その翌朝、新市街に宿をとっていたコラリーたちは、リゼットが行方不明になっていると知る。コラリーは慌ててサロワ城へ戻り、マイエに事の真相を問い詰める。だが、真相どころか手がかりさえ、いまだ掴めていなかったのだ。ただ、ひとつの噂が囁かれていた。<黒の塔>の亡霊<黒衣の伯爵夫人>の呪いではないかと…!?
この巻のあらすじ
アニエスを追って、ローランスに戻ったコラリーとフェリックス。しかし、ときすでに遅く、アニエスの計画は始まっていた。リゼットと入れ替わった彼女は、ラクール伯爵と結婚していたのだ。そんな今の状況をどうにかしようとコラリーは考えこみ、愛読書の探偵小説にヒントをみつける。彼女はその物語に倣い、差出人がわからないよう工夫した手紙を使って、ラクール伯爵を呼び出すが…!?
この巻のあらすじ
王太后のひらくお茶会に招待されるコラリー。しかし、その日はフェリックスと里帰りをする予定だった。それでも、王太后にリゼットの後ろ盾となってもらうため、彼女はお茶会へ出席することに…。一方、フェリックスはある嫌疑をかけられ、<シュシナック>を捕らえるべくローランスを発つ。それぞれ、別行動をするコラリーとフェリックス。彼らは知らず、ある人物の思惑にはまっていた…!?
この巻のあらすじ
衆人環視の中、コラリーとラヴシーンを演じたことで、フェリックスは謹慎処分を言い渡されていた。そんな折、デローリエ男爵はふたりに婚約話を持ちかけるが、彼はその話を断ろうとする。なぜ婚約を受け入れないのか、コラリーは納得できず、フェリックスに問う。話の中から、彼が人間不信の塊だと確信した彼女は、哀しみと怒りを覚える。そして、原因でもある彼の母親を探すと言い出して…!?
この巻のあらすじ
失踪したフェリックスを捜すため、コラリーと<シュシナック>はエドワードの屋敷に留まっていた。そこでコラリーは、弁護士から少しでも情報を引き出そうと揺さぶりをかけ、彼が何かを隠しているらしいと気がついた!? 一方、エドワードに監禁されたフェリックスは、かつて母親が捕らわれていた部屋でまどろんでいた。安らぎのない悪夢にさいなまれながら…。隠された真実は暴かれるのか!?
この巻のあらすじ
フェリックスとの結婚が決まり、コラリーは思い描いていた感傷に浸ることなく、式前夜を迎えた。しかし、ここに来て彼女はフェリックスからプロポーズの言葉を貰っていないことに気づく。慌てたコラリーだったが、互いに大切な言葉を交わすと、安心した様子で眠りについた。それなのに、目を覚ました彼女を待っていたのは花嫁衣裳でも、フェリックスでもなく、怪盗<シュシナック>だった!?
この巻のあらすじ
オアシスを離れたコラリーを待っていたのは、砂漠の過酷な環境だった。疲労困憊して眠っている間に、彼女は人買いに売られてしまう。捕まった先でコラリーは、タヌーフ族のファーティマと再会し、<シュシナック>が死んだと知らされた。そして、事実を自分で確かめるため、コラリーは脱走を図るが…!? 一方、フェリックスはジャバル・アハダルへと急いでいた。そこにコラリーがいると信じて…。
この巻のあらすじ
風邪で寝こんだボナバンのかわりに、探偵をはじめたコラリー。フェリックスには「探偵ゴッコ」と言われるが、彼女はあくまで人助けのつもりなのだ。それでも、コラリーは自分が解決するだろう難事件を思い、胸をときめかせていた。そんな彼女のもとに、最初の依頼人が現れる。コラリーはフェリックスが見守るなか、張りきって事件に挑むが……!? コラリーが解決する(?)三つの事件簿。【目次】消えたダイヤ ~かっこ悪い謎の解き方~/花嫁はどっち? ~二者択一の問題~/人形の涙 ~超常現象と模倣犯~/あとがき
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