高校生の芦屋優太は、嫌な時間を早送りできる能力を手に入れ、勉強や揉め事を飛ばして過ごしていたが、気づけばクラスの問題児・柳戸希美と付き合っていた。現代の学園を舞台に、本人の意図しない早送りで生じた時間の空白を手がかりに、恋人関係の始まりや周囲の出来事を確かめていく物語。優太、希美、風紀委員の柊木美月を中心に、クラス内の人間関係と恋愛の距離が少しずつ変わっていく。時間を飛ばしたあいだに何が起きたのかを埋め直す流れのなかで、制服盗難疑惑や委員会活動が入り、交際の経緯と学園内の出来事が同じ線上で組み合わさる。教室、放課後、委員会室を行き来しながら、優太が自分の知らないまま進んだ関係と、周囲が把握している事実との差を追っていく。能力によって空白が生まれるため、当人の認識と周囲の事実がずれる構図がシリーズ全体を支えている。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 時間を飛ばす能力を軸に、ラブコメと青春の後悔を重ねた設定が目を引く。
- 嫌な時間を避けたい気持ちや、失った時間の重みが物語の芯として刺さる。
- 希美、柊木、花宮などヒロイン側の個性と可愛さが強く、関係性の見せ方が楽しい。
- 主人公が逃避から前向きさへ変わっていく流れに手応えがある。
- 軽さだけでなく、ミステリー寄りの引っかかりや空白期間の気持ち悪さが読後感を残す。
こんな人におすすめ
- 変則的な設定のラブコメが好きな人。
- ヒロインの魅力や三角関係の空気感を楽しみたい人。
- 逃げ癖のある主人公が成長する話に惹かれる人。
- 青春の後悔や取り返しのつかなさを物語として読みたい人。
- 多少の粗さや説明不足より勢いを優先できる人。
人を選ぶポイント
- スキップ中に起きた出来事の扱いが分かりにくく、謎が残りやすい。
- 物語の核になる能力設定や空白期間の掘り下げが物足りない。
- ヒロインの好意や展開が急に感じられる場面がある。
- 学校側の対応や一部の事件処理にリアリティ不足を感じやすい。
- 作品の個性が薄まった、ラブコメの肝を描き切れていないと受け取る読者もいる。
テンポ・読後感
- テンポは速めで、スキップ設定に合わせて場面転換も大胆。
- 軽快さの中に、後悔や喪失感がじわっと残る。
- 1巻は設定の斬新さ、2巻は成長と関係性の安定感が前に出る。
- 全体はコンパクトで読みやすいが、説明不足に感じる箇所もある。
- 明るいラブコメ感と、少し切ない青春感が同居している。
キャラクターへの評価
- 芦屋は逃げ腰から前向きに変わっていく過程が好印象。
- 希美は可愛さと芯の強さがあり、守られるだけでない存在感がある。
- 柊木は真面目さと距離感の詰め方が印象に残る。
- 花宮は新鮮味があり、もっと掘り下げてほしいと感じられている。
- 主人公のふわっとした危うさや、行動の軽さが気になる読者もいる。
巻一覧
この巻のあらすじ
みんなは近いうちに逃げ出したくなるような嫌なことってある? あるよね、きっと。明日になっちゃえばいいのにって思うようなそんな時。僕、芦屋優太はそんな時間を早送りできる能力を手に入れたんだ。これでもう勉強や揉め事、全ての嫌な時間から逃げることができる。やったね! そうして早送りしながら日々を過ごしてたら知らないうちに彼女が出来ていた! しかも相手はあのクラスの問題児、柳戸希美だって? 僕は怯えながらも付き合い始めたんだけど、意外にも柳戸はとても優しくて、そしてとても可愛くて……。どうして柳戸はこんな僕のことを好きになってくれたんだ……? え、このラブコメ、僕だけ知らないの? 第13回MF文庫J新人賞最優秀賞受賞作!
この巻のあらすじ
晴れて希美と付き合うことになった僕、芦屋優太。少しずつ二人のこれからの思い出を作っていこうとしていたのだけど、僕の意図していないタイミングでの早送り能力が発動してしまう。 気づけばクラスの風紀委員、柊木美月の制服盗難疑惑が僕にかけられていた! どうして僕がそんなことを!? さらには一緒に風紀委員をすることになっていたり柊木に希美との関係を否定されてしまったりと、僕の日常は変わってしまった…… 僕の知らないうちに一体、何が起きたのか、全てを知るために僕は動き出した。 他でもない、希美との未来のために――
「一人じゃ意味がないんだ。希美と同じ場所にいて同じ時間を過ごさないと」
第13回MF文庫J新人賞最優秀賞受賞作!
【電子特典!書き下ろし短編「希美×優太」付き】
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