現代日本の法曹界と暴力団組織を背景に、元特捜部検事の成瀬貴史と、かつての同僚である相澤喬司の関係を軸に進むシリーズ。成瀬は五年前の出来事を抱えたまま広域暴力団武藤組の顧問弁護士となり、相澤を守るために選んだ立場と、相澤への恋心のあいだで揺れる。再会をきっかけに秘密を知らせる手紙や、過去に関わる人物の再登場が重なり、仕事と私情が同時に動いていく。同居や再接近を通じて、二人の距離感と、成瀬が背負ってきた事情が少しずつ表に出る。法と組織の板挟みの中で、秘密を守るか明かすかがシリーズ全体の軸になる。法曹の職務、暴力団との関係、過去の有罪判決に関わる人物など、複数の要素が一人の弁護士の現在に集まる。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 元検事の弁護士、ヤメ検、ヤクザといった設定が揃い、裏社会寄りの空気を楽しめる。
- 成瀬と相澤の、近づきたいのに噛み合わない関係性が読みどころになっている。
- ひねくれた感情や後ろ向きな悩み方が、キャラの味として刺さる。
- 綿貫の掴みどころのなさや、脇役のクセの強さが印象に残る。
- 水名瀬さんのイラストや表紙の雰囲気を好意的に受け止める声がある。
こんな人におすすめ
- じれったい恋愛のやり取りを追うのが好きな人。
- ツンデレ受け、悩み多めの受け、BLのすれ違い展開が好みの人。
- 脇役の存在感や、キャラ同士の掛け合いを楽しみたい人。
- しっとりめで派手すぎない展開でも読める人。
- シリーズものとして続きの関係性を追いたい人。
人を選ぶポイント
- 物語の山場や事件性を強く求めると、地味で物足りなく感じやすい。
- 恋愛の進展が急に見える場面があり、過程の描写不足が気になりやすい。
- 成瀬の悩みやカリカリした態度が長く続き、読後に疲れやすい。
- 相澤の感情や魅力が掴みにくく、攻めの熱量が曖昧に映ることがある。
- 綿貫や周辺人物の扱いにばらつきがあり、回収不足に感じやすい。
テンポ・読後感
- 全体はしっとりめで、派手さよりも内面のもつれが前に出る。
- ずっと悩んでいる印象が強く、テンポはやや停滞気味。
- コメディとシリアスの境目が曖昧で、読者によって受け取り方が分かれる。
- すれ違いと焦れったさが続き、ニヤニヤとイライラが同時に来る。
- 読みやすさはあるが、勢いで押し切るタイプではない。
キャラクターへの評価
- 成瀬は真面目すぎて後ろ向き、ツンツンしながらも心配性で悩みが深い。
- 相澤は落ち着いた受け止め役として見られる一方、感情の輪郭がやや薄い。
- 綿貫は飄々としていて掴みどころがなく、脇役の中で最も印象に残りやすい。
- 脇役たちのクセの強さが楽しい一方、立ち位置が曖昧な人物もいる。
- キャラ設定自体は好まれているが、感情の動きに共感しづらい場面がある。
巻一覧
この巻のあらすじ
あんたが俺のところまで堕ちてくればいい――。元特捜部検事の成瀬貴史は、ある日、思いがけない男との再会を果たす。それはかつての同僚であり、成瀬が密かに、けれど熱烈に恋していた男・相澤喬司だ。5年前、成瀬はある男の罠にはまり、相澤を守るため誰にもその事実を告げず、広域暴力団・武藤組の弁護士になった。しかし、その秘密を明らかにする1通の手紙が相澤におくられてきて……!?
この巻のあらすじ
現在、広域暴力団武藤組の顧問弁護士として働いている元特捜部検事の成瀬貴史は、一度は別れた男であり、かつては同僚でもあった相澤喬司と再び恋人としてひとつ屋根の下で暮らすようになっていた。相澤に恋してはいるが、指定暴力団の弁護士を務めている自分の存在は彼のためにならない。そう思い込んでいる成瀬は、相澤からなんとか離れようと画策する。そんなとき、以前、成瀬が有罪にした男が現れて!?
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