魔力を授からなかった騎士ロルフ・バックマンが、剣技と知識だけを頼りに戦場を渡り歩く戦記ファンタジー。舞台は、魔族を邪悪とみなすロンドシウス王国と、その周辺で続く人間側・魔族側の対立が絡み合う世界で、騎士団、教会、学術院、王族、傭兵、反体制派がそれぞれの立場で動く。中心人物のロルフは、追放や冤罪、婚約破棄を経て、自分の信じる正義と守るべきものを探しながら進む。物語は個人の戦いから国家規模の抗争、講和交渉、陰謀の露見へと広がり、複数の陣営が交錯する群像的な戦記として展開する。既刊本編は、講和会談の混乱とその後の選択を軸に進む。続巻群では本編の流れを追いながら、対立の構図と各人物の立場がさらに整理されていく。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 追放されるまでを1巻かけて丁寧に描き、単なるざまぁで終わらない重さがある。
- 魔力至上主義や差別、洗脳された国の歪みが戦争と絡んで見えてくる。
- ロルフの努力、冷静さ、剣の腕が積み上げ型で効いてくる。
- 戦場の攻防や死闘の描写が濃く、手に汗を握る展開が続く。
- 魔族側との共闘や立場の変化で、勢力図が動く面白さがある。
こんな人におすすめ
- 追放ものを軽い爽快感よりも、過程の丁寧さで読みたい人。
- 差別や戦争、国家の歪みを含む重めのファンタジーが好きな人。
- 主人公の努力と実力がじわじわ報われる展開を好む人。
- 戦記寄りの攻防戦や軍勢同士のぶつかり合いを楽しみたい人。
- 逆境でも折れない主人公像に惹かれる人。
人を選ぶポイント
- 1巻から胸糞感が強く、読後感はかなり重い。
- 爽快な即反撃や早いカタルシスを期待すると合わない。
- 主人公以外の視点や人物描写が多く、テンポが鈍く感じる場面がある。
- 登場人物の判断や行動に違和感を覚える箇所がある。
- 読みにくさや構成の粗さを指摘する声がある。
テンポ・読後感
- 序盤は追放と冷遇の積み重ねでじわじわ苦い。
- 中盤以降は戦場と政治の動きが増え、緊張感が強まる。
- 交渉、裏切り、共闘が絡み、空気は重いまま熱量が高い。
- 1冊ごとの密度が高く、攻防戦中心で読み応えがある。
- スカッとする瞬間は遅めだが、その分盛り上がりは大きい。
キャラクターへの評価
- ロルフは不遇でも折れずに剣を振り続ける、芯の強い主人公として評価が高い。
- エミリーやフェリシアは、失望や上から目線が目立ち好感度が割れやすい。
- ミアやエステル、シグなどは印象を上げやすく、味方側の支えとして見られている。
- 敵側にも一筋縄ではいかない人物がいて、単純な善悪では割り切れない。
- 主人公以外の魅力的な戦えるキャラをもっと見たいという反応がある。
巻一覧
この巻のあらすじ
知勇ともに優れた神童・ロルフは、十五歳の時に誰もが神から授かるはずの魔力を授からなかった。 彼の恵まれた人生は一転、男爵家を廃嫡、さらには幼馴染のエミリーとの婚約までも破棄され、騎士団では"煤まみれ"と罵られる地獄の日々が始まる。 しかし、それでもロルフは悲観せず、ただひたすら剣を振り続けた。 そうして磨き上げた剣技と膨大な知識、そして不屈の精神によって、彼は襲い掛かる様々な苦難を乗り越えていく──! 騎士とは何か。正しさとは何か。守るべきものとは何か。そして彼がやがて行き着く未来とは──。 神に棄てられた男の峻烈な生き様を描く、壮大な物語がいま始まる。
この巻のあらすじ
あらぬ冤罪で第五騎士団を追放され、魔族領に隣接する辺境へと派遣されたロルフ。 しかし辺境で待っていたのもやはり、神に棄てられた者へ対する差別の日々だった。 その中で彼は、自分と同じ“煤まみれ”と蔑まれる魔族の奴隷少女、ミアと出会う。
何故この罪なき子供が悲しみを強いられているのか。魔族は本当に滅ぼすべき邪悪なのか。 ミアと過ごす毎日は、ロルフの心の中に、ある決意をもたらす。 そして赴いた魔族領で彼が見たものとは。至った覚悟とは。
「俺に約束を守らせないつもりか? そうはさせるか。そうはさせるものかよ」
人間と魔族の終わりなき抗争。謂れなく流される血。正しき人たちの零す涙。 非情な運命を許せぬロルフが手を伸ばした時、その手に握られていたものは──。
「さあ──決着をつけよう」
神に棄てられ、蔑まれ続けた“煤まみれ”の、世界への叛逆がついに動き出す──!
この巻のあらすじ
魔族であるというだけの理由で、それを邪悪と断ずるロンドシウス王国。 その常識に抗い続けた、魔力を持たない”煤まみれ”、ロルフ・バックマン。 運命に引き寄せられ、ついにロルフが手にした”煤の剣”は、彼にこの世界へ抗う力と、とある固い決意をもたらす。
自らが信じる正義のため──魔族とともに、ロンドシウス王国を倒す。
辺境伯の領都・アーベルを制圧するための作戦をリーゼたち魔族とともに開始するロルフ。 だが、彼は知らなかった。 ロルフたちに差し向けられた領軍の中に、第五騎士団最強の魔導師にして彼の妹、フェリシア・バックマンがいることを──。
「……本気で、人間を裏切るんですか? 魔族に寝返るんですか?」 「人だからこうするんだ。信じるもののために立ち向かうのが、人だと思うから」
かつては自分を慕っていた妹──。避け得なかった悲しき戦いが、いま幕を開ける。
この巻のあらすじ
領都アーベルの攻略に成功し、ロルフは魔族軍にあって将軍の任を拝命した。 しかし、彼は人間。これまで魔族を虐げてきた種族であることに変わりはない。 わずかに揺らぐロルフの周囲。 そしてロルフも、妹・フェリシアとの激闘でゆらいだ決意を自覚していた。
そんな彼のもとに一通の手紙が届く。その差出人は、かつて彼が助けた女性・フリーダ。 そこには、ロルフがいた第五騎士団の団長・タリアンの悪行が書かれており──。
彼は、何のために戦うのか。 正義のためか。弱き者のためか。 それとも──。
「怖い思いをさせて済まない。もう大丈夫だ。俺はここにいる」
助けを求める少女を背に、ロルフは漆黒の刃を振りぬく──! 過去を断ち切り、運命に立ち向かう彼を待つものとは。
この巻のあらすじ
死闘の果てに強敵を退け、タリアン領を攻略したロルフたち。 次に向かう戦場は霊峰ドゥ・ツェリン。ヨナ教団の重要拠点である。 その地には、教団の私兵集団、済生軍が居た。 加えて王国からはティセリウス率いる第一騎士団、さらには次いで強力な第二騎士団までもが投入される。 霧が立ち込める神の山を舞台に、過去最大の戦いが始まるのだった──。
敵と味方の夥しい血が流されていく戦場で、ロルフは漆黒の剣を振るう。 彼の前に次々と立ちはだかる、未曽有の強者。 だが彼もまた、一人ではなかった。
新たに挙兵した魔族の仲間たち。 理不尽へ反抗するべく蜂起した、王国の反体制派。 そしてロルフを信じる友。 志を同じくする者たちは集い、そして戦う。 世界を変えるために。
「必ず帰って来る」
隣に並ぶ戦友と共に、信じる道を切り拓く──! 圧倒的人気のWEBファンタジー、覚悟と運命の第五巻!
この巻のあらすじ
霊峰ドゥ・ツェリンの陥落。 “煤まみれ”だったロルフ、そして魔族軍が王国軍を撤退させたという報せは、ロンドシウス王国に大きな動揺をもたらした。
霊峰での戦いを経て、王国の反体制派だった傭兵らも合流し、魔族軍は連合として大きな勢力になっていく。 事態を危惧した王国の王女、セラフィーナ・デメテル・ロンドシウスは、ロルフの虚をつく一手に出る。
それは、講和の申し入れ。それも、ロルフ本人への。
迷いの末に、会談の場へ向かったロルフを待っていたのは──
「ロルフ……」 「……エミリー」
ロルフのかつての婚約者であり、騎士団長であるエミリーだった──。 歴史的講和を企図する会談で、ロルフが発する言葉とは。
「だから俺は、剣を取った」
しかし、その会談の先に待ち受けていたのは予想もしない事態で……。 圧倒的世界観で描かれるWEB戦記ファンタジー、2か月連続刊行の第6巻。
この巻のあらすじ
陰謀に揺れるメルクロフ学術院。 ロンドシウス王国の王女・セラフィーナの申し出により開かれた講和会談は、王国側に紛れていた急進派により混乱へ陥れられた。 ロルフはリーゼ達と散り散りになり、敵対すべき王国の老兵・ビョルンと成り行きで行動を共にする。 彼らは衝突しながらも、教会に潜む首謀者を追い詰めていく。しかし、その末でロルフの前に現れたのは……。
「よう、でくの坊。お前を殺しに来たぜ」
かつて第五騎士団で共に戦った女戦士、ラケル・二ーホルム。 彼女の戦鎚と、ロルフの煤の剣がいま激しい火花を散らす。 そこに、戦いを止めんとするエミリーも参戦してーー。
戻らない時間。曲げられない覚悟。 矜持と共にぶつかり合うその一騎打ちの果てに待つ結末はーー。
ーーそして、ついに邂逅する。
「お前さ、こう考えてるんだろ? 世界を争いで満たしたのは、目の前の男なのではないか、と」
真なる邪悪が、いま姿を現す。 圧倒的世界観で描かれる戦記ファンタジー、急展開の第7巻。
この巻のあらすじ
連合と王国の講和会談が決裂で終わり数か月。 次の戦いへ向けて準備を進めるロルフたちの前に、意外な人物が現れる。 王国第一騎士団の副団長、フランシス・ベルマンその人であった。 彼は、エステル・ティセリウスが部下である第一騎士団からの襲撃を、 さらには神器による攻撃を受け、窮地にあることを語る。 そして、その救出を乞うのだった。 ロルフは背後に潜む黒幕の存在を気にかけつつも、彼女を救うべく動き出す。 一方、とある村で匿われながら、追手から逃れる機を探っていたエステル。 だが、追撃者の手は確実に彼女のもとへと迫ろうとしていた。 彼女は無事にこの危機を脱することができるのか……?
「行き先はまだ分からないが、ただ決めたんだ」
各人に選択の時が訪れる。それぞれが選ぶ己の進む道、それはーー? 圧倒的世界観で描かれる戦記ファンタジー、決断の第8巻。
星評価・感想
構造レビューと同じ星評価・感想欄に保存されます。平均・中央値は上の「構造レビュー」欄に表示されます。 構造レビューを書く
感想を投稿するにはログインしてください。
-
ブクログ 4 -
ブクログ 4
