南条翔は其の狐の如くは、幼馴染に支えられて育った高校生・南条翔が、山中で妖怪退治の現場と銀色の狐に出会うことから始まる和風伝奇シリーズです。舞台は、妖と神主、妖祓が並立する田舎町で、人間社会の生活と妖の世界が重なっています。翔は半妖となり、南の神主の素質を得たことで、幼馴染に隠し事を抱えながら神社や妖の事情に関わっていきます。物語は、日常の学校生活や体調変化、神事の手伝い、妖たちとのやり取りを軸に進み、神主候補としての立場や周囲の思惑が少しずつ広がります。シリーズ全体では、翔の変化と、妖の世界で求められる役割の両方が中心になります。3巻までの範囲では、神社での手伝いと妖たちの関係が主な題材です。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 和風伝奇・妖怪ものとしての空気感が強く、雅さと幻想味がある。
- 人間と妖のあいだで揺れる主人公の立ち位置が物語の軸になっている。
- ギンコの存在感が高く、無口でも可愛さやヒロイン性が伝わる。
- 前半の静かな積み上げから後半で一気に引き込む構成が効いている。
- 温かさと切なさが同居する読後感で、続きが気になる作りになっている。
こんな人におすすめ
- 和風ファンタジーや妖怪ものが好きな人。
- 狐モチーフや人外ヒロインに惹かれる人。
- じわじわ関係性が深まる物語を楽しみたい人。
- 派手な展開より雰囲気や余韻を重視する人。
- シリーズを追って人物関係の変化を見たい人。
人を選ぶポイント
- 序盤は主人公の頼りなさが目立ち、入りがやや弱く感じられる。
- 大きな山場より積み上げ型なので、強い盛り上がりを求めると物足りない。
- 呼称の切り替えが多く、人物関係が少し追いにくい。
- 既視感のある設定に見える部分がある。
- 物語の雰囲気を保つため、ギンコの扱いは好みが分かれやすい。
テンポ・読後感
- 前半は日常寄りでのんびり、後半で不穏さや切なさが強まる。
- 全体に静かで丁寧、派手さよりも余韻を残す進み方。
- 温かい場面と冷たい空気が交互に来て、感情の振れ幅がある。
- 妖の世界へ踏み込むほど、物語の緊張感が増していく。
- 読後はほっこりと不安が半々に残るタイプ。
キャラクターへの評価
- 翔は真っ直ぐでいい子だが、最初は頼りなさもある。
- 物語が進むほど、弱さが逆に魅力や強みとして見えてくる。
- ギンコは可愛さと存在感が強く、作品の中心的な魅力になっている。
- 幼馴染たちは支えになる一方で、立場の違いが今後の不安材料として意識されている。
- 新キャラは関係性に厚みを出し、人物同士の距離感を変える役割を持っている。
巻一覧
この巻のあらすじ
十歳で両親を亡くして以来、幼馴染達に支えられてきた南条翔は、
この春から高校生もなった。
ある日、頻繁に約束を破る幼馴染達に対して、翔は彼らを怪しみ、二人の後をつける。
すると山中のあばら家で見たこともない、おぞましい化け物の姿と、
それに臆することなく化け物を退治する、幼馴染達の一面を目の当たりにした。
長年付き合いである、彼らのことは家族同然として見ており、
「なんでも言える関係」でいようと、その絆を深めていた。
けれど、彼らの知らない姿がそこにはあった。
翔にとって、その奇々怪々な光景はあまりにも衝撃的なものだった。
彼らの秘密を知った同じ日。
翔は、この世とは思えない、美しい銀色の狐と出逢う。
あばら家に侵入してきた迷い狐は、くくり罠に掛かり、怪我を負っていた。
それを救った翔は狐から懐かれ、一夜を共にすることとなったのだが―――。
梅野 歩(ウメノアユム):福岡県在住。本作にてデビュー。
六七質(ムナシチ):イラストレーター。東京都在住。ゲーム、アニメ背景のコンセプトデザイン、小説等の装画、カードゲームイラストなどで活躍中。ベストセラー絵本『えんとつ町のプペル』(にしのあきひろ・著)のメインイラストレーターを務めた。
この巻のあらすじ
高校生の南条翔は、襲われていた銀色の狐を助けたことで半妖となり、
妖の世界の「南の神主」の素質を手に入れる。
人間の世界で生きていきたい翔は元の生活を送ろうとするが、
化け狐となったことで聴覚や嗅覚が過敏になり、
車の排気ガスの臭いや騒音で体調を崩し、夜は不眠に悩まされてしまう。
幼馴染の和泉朔夜と楢崎飛鳥はそんな翔を心配して、
体調不良の心当たりがないのかを問い詰めるが、
幼馴染の二人は妖を調伏する「妖祓」であった。
朔と飛鳥にバレてはいけないと翔ははぐらかすのだが、
二人の目を誤魔化し続けるのは至難の業だった。
妖怪の世界の知り合いである、猫又のおばばに相談していると、
ちょうど家を訪ねてきた「北の神主」の比良利に
『夏越の大祓』の神事を手伝ってもらいたいと言われる。
狐の五感を抑える相談に乗ってもらう代わりに、
比良利を手伝うことになるのだが――。
梅野 歩(ウメノアユム):福岡県在住。本作にてデビュー。
六七質(ムナシチ):イラストレーター。東京都在住。ゲーム、アニメ背景のコンセプトデザイン、小説等の装画、カードゲームイラストなどで活躍中。ベストセラー絵本『えんとつ町のプペル』(にしのあきひろ・著)のメインイラストレーターを務めた。
この巻のあらすじ
半妖となった高校生の翔は、もうすぐ迎える夏休みの間の働き口を探していた。
しかし、小さな田舎町には学生のアルバイト先があまりなく、翔の仕事探しは難航する。
それを聞きつけた北の神主・比良利は、翔に神社で働かないかと持ち掛けた。
あれよあれよという間に言いくるめられてしまった翔は、
二足立ちの狐の妖たちに混じって、『出仕前』という神職の手伝いをすることになった。
人語を理解できる化け狐の茶丸に面倒をみられることになり、
自由で気ままな狐たちに翻弄されながら、翔は慌ただしい日々を送っていく。
一方、『夏越の大祓』で南の神主をお披露目したことにより、
妖たちは新たな神主の下で甘い蜜を啜ろうと、水面下で動き始める。
中でも妖たちは『指南番』と呼ばれる神主候補を指導する役目を狙っていた。
翔に対抗心を抱いている貂の千早は、
『指南番』になるために翔に直接勝負を仕掛けようと画策するのだが――。
梅野 歩(ウメノアユム):福岡県在住。本作にてデビュー。
六七質(ムナシチ):イラストレーター。東京都在住。ゲーム、アニメ背景のコンセプトデザイン、小説等の装画、カードゲームイラストなどで活躍中。ベストセラー絵本『えんとつ町のプペル』(にしのあきひろ・著)のメインイラストレーターを務めた。
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