天医会総合病院の統括診断部を舞台に、診断困難とされた患者や事件を、天才女医・天久鷹央が医学知識と推理で見極めていく医療ミステリーシリーズ。河童、人魂、吸血鬼、呪いなど超常現象めいた訴えの裏に、病気や医療上の事情が隠れている構成が軸になる。中心人物は、空気を読まず対人関係に難がある一方で博覧強記の鷹央と、彼女を支える小鳥遊優。病院内の症例から密室事件、連続殺人、廃病院の謎まで扱い、医療現場と事件捜査が重なる形で広がる。シリーズは本編に加えて、鷹央と小鳥遊の出会いを描く長編や、事件カルテとして独立した物語も含む。続編・外伝・短編がある場合は、診断部を軸にした別件の事件譚として読める。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 医療ミステリとして、不可解な症状や事件を診断でほどいていく構成が読みどころ。
- 鷹央と小鳥遊の軽妙な掛け合いが安定して楽しく、重めの題材でも読みやすい。
- 病気や身体の異変を手がかりにするため、謎解きと医療知識の両方を味わえる。
- 短編連作でも1話ごとの密度が高く、テンポよく読み進めやすい。
- 臓器移植、廃病院、呪い、不老不死など、毎回テーマの振れ幅が大きい。
こんな人におすすめ
- 医療ものとミステリの両方が好きな人。
- 事件の真相だけでなく、診断の過程を楽しみたい人。
- キャラ同士の掛け合いが強いシリーズを求める人。
- 1話完結型で気軽に読みたい人。
- 小児科や重い患者事情など、少し切ない題材も受け止められる人。
人を選ぶポイント
- 病気や症状の描写が細かく、医療用語に触れる場面が多い。
- 子どもや患者の事情が絡む話は、感情的に重く感じやすい。
- トリックや設定にやや無理を感じる巻もある。
- 事件の謎解き寄りになる巻では、人間ドラマの比重が薄く感じられることがある。
- シリーズが進むほど、既刊の登場人物関係を知っているとより楽しみやすい。
テンポ・読後感
- 連作短編中心で、1話ごとに区切りよく進。
- 謎の提示から解決までの流れが速く、読み心地は軽快。
- シリアスな題材でも、会話のテンポがよく重さを中和する。
- 中盤で引っ張り、終盤で一気に診断へ収束する構成が多い。
- 全体としてサクサク読めるが、題材によっては後味にほろ苦さが残る。
キャラクターへの評価
- 鷹央は天才肌で、冷静な診断力と強い言い切りが印象に残る。
- 小鳥遊は鷹央の相棒として、視点役と成長役の両方を担っている。
- 2人の掛け合いはシリーズの大きな魅力で、安定感がある。
- 鴻ノ池や警察側の人物が入ると、会話の幅と賑やかさが増す。
- 小鳥遊は巻を重ねるほど、鷹央に近い思考をするように見える。
巻一覧
この巻のあらすじ
お前の病気(ナゾ)、私が診断してやろう。統括診断部。天医会総合病院に設立されたこの特別部門には、各科で「診断困難」と判断された患者が集められる。河童に会った、と語る少年。人魂を見た、と怯える看護士。突然赤ちゃんを身篭った、と叫ぶ女子高生。だが、そんな摩訶不思議な“事件”には思いもよらぬ“病”が隠されていた……? 頭脳明晰、博覧強記の天才女医・天久鷹央(あめくたかお)が解き明かす新感覚メディカル・ミステリー。
この巻のあらすじ
その病気(ナゾ)、命にかかわるぞ? 炭酸飲料に毒が混入された、と訴えるトラック運転手。夜な夜な吸血鬼が現れる、と泣きつく看護師。病室に天使がいる、と語る少年。問題患者の巣窟たる統括診断部には、今日も今日とて不思議な症例が舞い込んでくる。だが、荒唐無稽な事件の裏側、その“真犯人”は思いもよらぬ病気で……。破天荒な天才女医・天久鷹央(あめくたかお)が“診断”で解決する新感覚メディカル・ミステリー第2弾。
この巻のあらすじ
密室殺人。犯人は、病気(アイツ)だ。呪いの動画によって自殺を図った女子高生。男性に触れられた瞬間、肌に異常をきたす女性。そして、密室で溺死した病院理事長の息子……。常識的な診断や捜査では決して真相にたどり着けない不可解な事件。解決できるのは、怜悧な頭脳と厖大な知識を持つ変人女医・天久鷹央(あめくたかお)、ただ一人。日常に潜む驚くべき“病”と事件の繋がりを解明する、新感覚メディカル・ミステリー第3弾。
この巻のあらすじ
外科医を辞め、内科医としての修業を積むべく、天医会総合病院の門を叩いた小鳥遊優は、そこで運命的な出会いを果たす。天久鷹央。空気を読めず、人とのコミュニケーションに難がある彼女は、しかし日本最高峰の頭脳を持つ天才女医だったー。宇宙人による洗脳を訴える患者。謎の宗教団体。そして、院内での殺人。鷹央と小鳥、二人の出会いを描いた長編メディカル・ミステリー。
この巻のあらすじ
小鳥。この事件は、お前が解決するんだ。天医会総合病院の看護師、相馬若菜から友人の殺害事件について相談をうけた天久鷹央(あめくたかお)と小鳥遊(たかなし)優。喜び勇んで謎の解明にあたる鷹央だったが、その過程で“事件から手を引く”と宣言する。なぜ、彼女ではこの謎を解けないのか。そして、死の現場から“瞬間移動”した遺体に隠された真実とはーー。驚きのどんでん返しと胸を打つクライマックスが待つ、メディカル・ミステリー第4弾。
この巻のあらすじ
手術室での不可能犯罪。なぜ麻酔医は死んだのか。手術後のオペ室で起きた医師死亡事件。記録用のビデオに録画されていたのは、一人の麻酔医が「見えない誰か」と必死に格闘し、その末に絶命する場面だった。手術室は密室。容疑者は全身麻酔で身動きのとれない患者のみ。西東京市・清和総合病院で起きた不可能犯罪に対し、天才女医・天久鷹央は独自の捜査に乗り出すが……。事件に隠された“病”を解き明かす、本格医療ミステリ。
この巻のあらすじ
白血病の少女を救うのは、医療か、奇蹟か。白血病が再発し、骨髄移植でしか助かる見込みがない少女・羽村里奈。だが、複数回に及ぶ化学療法を経ても病気が完治しなかったことで医療不信に陥った彼女の母親は、移植を拒否し、左手に聖痕を持つ預言者の言葉に縋るようになってしまう……。少女を救えるのは、医療か、奇蹟か。神秘的な現象を引き起こす“病気”の正体とは。天医会総合病院の天才女医・天久鷹央が奇蹟の解明に挑む。
この巻のあらすじ
殺人鬼は、何者なのか。戦慄の医療ミステリー! 都内近郊で若い女性が次々と首を絞められ、惨殺された。警察は現場に残された血痕のDNA鑑定を行い、容疑者を割り出すが、それは四年前に死んだ男だった……。止まない殺人劇。メディアに送りつけられる犯行声明文。これは死者の復活か。あるいは、真犯人のトリックか。天医会総合病院の天才女医・天久鷹央は事件の裏に潜む“病”を解き明かし、シリアルキラーに“診断”を下す。
この巻のあらすじ
殺人か。呪いか。人体発火現象の真相は? 安倍晴明と同時代に生きた平安時代の陰陽師・蘆屋炎蔵の墓を調査した大学准教授が、不審な死を遂げる。死因は焼死。火の気がないところで、いきなり身体が発火しての死亡だった。殺人。事故。呪い。さまざまな憶測が飛び交う中、天医会総合病院の女医・天久鷹央は真実を求め、調査を開始する。だが、それは事件の始まりに過ぎなかった……。現役の医師が描く本格医療ミステリー!
すべての巻を見る(全14巻)
この巻のあらすじ
まるで神の御業のような不可思議な「密室」の謎。アルコールが一滴もないはずの閉鎖病棟で泥酔を繰り返す人気小説家。キックボクシングのタイトルマッチ、勝利の瞬間にリングで死亡した王者。かたや厳重な警備の病院で、こなた千人以上の観客が見守る中で。まるで神様が魔法を使ったかのような奇妙な「密室」事件、その陰に隠れた思いもよらぬ「病」とは? 天才女医・天久鷹央が不可能犯罪に挑む。現役医師による本格医療ミステリ!
この巻のあらすじ
美しいままの少女。不老不死の謎に、挑む。かつてアイドルとして芸能活動をしていた少女、楯石希津奈。十五年以上の時を経て、彼女がまったく同じ容姿で現れたことに驚いた精神科部長の墨田淳子は、統括診断部の天久鷹央に診察を依頼する。だが、検査をしようとした矢先、父親が現れ、希津奈は連れ去られてしまう……。ミイラ化した遺体。自殺からの復活。相次ぐ不可思議な現象の真実は? 現役医師が描く医療ミステリー!
この巻のあらすじ
多発する臓器強奪事件。盗まれた「生命」の謎。東京から新横浜へと向かう新幹線、移植のための心臓を運んでいたコーディネーターが襲撃され、臓器が奪われた。さらに、同様の事件が天医会総合病院でも発生する。心臓、肺、肝臓、腎臓。生命のリレーの最中、踏みにじられる死者たちの遺志。いったい誰が、何の目的で? 天久鷹央は真相解明に乗り出すが、その動機は思いもよらぬものだった……。現役医師が描く本格医療ミステリ!
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