千駄木ねこ茶房の文豪ごはん

基本情報
著者
山本風碧
イラスト
花邑まい
レーベル
富士見L文庫
刊行年
2020-2021
巻数
2巻
アニメ化
属性

構造レビュー

星評価

編集部判定 良作

評価

ストーリーの良さ
S (4)
キャラクター
S (4)
設定・世界観
S (4)
話題性
C (1)
初心者向け
S (4)
読後感の良さ
S (4)
テンポの良さ
S (4)
読みやすさ
S (4)

短評・キャッチコピー

編集部

祖母から店を受け継いだ主人公と、その店で出会った美青年と猫の、文豪が愛した食事を通してさらなる出会いを得ていく作品。

概要

編集部

休職中の主人公が、母から頼まれた店に行くと、美男子と自称夏目漱石の生まれ変わりという猫に出会う。そこから、文豪の愛した食事と、悩みを抱えて困っている人々との出会いがある作品。

こんな人におすすめ

編集部

・文豪が登場する作品が好きな人 ・夏目漱石が好きな人 ・グルメ作品が好きな人 ・レトロな雰囲気のグルメが好きな人 ・猫が登場する作品が好きな人

内容・特徴

編集部

千駄木の店を祖母から任せられた主人公は、そこで美青年と自称夏目漱石の生まれ変わりという猫に出会う。青年と猫に支えられながら、店の料理やコーヒーなど、お客様に喜んでもらえるように努力していく主人公の姿は、会社に疲れた様子は感じさせない良さがあった。会社で疲れ果てていた主人公が、最後には足取り軽く生きていく。

著者情報

編集部

山本風碧(やまもと・ふみ) 福岡県出身、千葉県在住。 第1回カクヨムWeb小説コンテストにて特別賞を受賞し、小説家デビュー。 他、第8回角川つばさ文庫小説金賞受賞(やまもとふみ名義)など。 児童書の代表作多数。 ≪代表作≫ ・理花のおかしな実験室 ・初恋タイムリミット

イラストレーター情報

編集部

花邑まい イラストレーター、原画家。 ライトノベル表紙などを多数手がけ、ゲームファンブックのイラストなども担当。

文体

編集部

丁寧に描かれている。また文豪のことも詳しく書かれていて、丁寧さが際立って感じられた。

世界観の作り込み

編集部

現代社会で文豪のことをどう伝えるか、という部分が、とても丁寧で面白く描かれていると思った。そこには、文豪の残した言葉や料理などを盛り込むことで、現代でも馴染みやすい世界観になっている。

ジャンル・テーマ総評

編集部

人情ものとして、やや主人公と青年たちの方面が強いようにも感じられたが、悪くはない印象であった。また文豪の愛した料理を作るまで、主人公が苦労する、青年と猫が支えてくれる部分などがよいと感じた。グルメ的にも文豪の料理という形で、独自性を感じることができた。

評価点

編集部

文豪が愛した料理がレトロな雰囲気で描かれており、雰囲気がとてもいいと感じられた。料理がすぐにできるのではなく、主人公が苦労して作っている場面、コーヒーを淹れることも学んでいる姿など、成長していく姿も面白く読むことができる。

【おすすめキャラクター】 猫(夏目漱石の生まれ変わり) 口髭を蓄えた猫。自称夏目漱石の生まれ変わり、と言っている。時代の移り変わりをまだ理解できていない場面もある。

総評

編集部

人情ものとして、主人公の成長する姿や、青年と猫の登場などからしっかりと感じることができた。青年と猫に支えられながら、前向きに生きていく主人公の姿は、会社勤めに疲れた人にとって希望のようなものを感じることができる。また文豪が愛した料理が、レトロな雰囲気なので、レトロな雰囲気も感じられてよかった。文豪の残したセリフなど、とても細かく盛り込まれており、面白味を感じる。

ストーリーの説明

編集部

仕事に疲れた主人公の登場は、どこにでもあるような雰囲気を持っていたが、祖母から頼まれた店で出会った美青年と自称夏目漱石の生まれ変わりという猫との出会いが、面白おかしく、美味しく描かれていく。悩みを抱えた人々のさまざまな気持ちを、美味しい食事が癒していく様は、とても面白味を感じる。

キャラクターの説明

編集部

主人公はごく普通の社会人だが、現代社会の忙しさ、会社の大変さに疲れ果てている様子が描かれていた。また、登場するさまざまなキャラクターそれぞれに背景があり、それらが相まって、物語を面白く彩っている。また口髭を蓄えた猫がしゃべり出し、自分は夏目漱石の生まれ変わりだと話すなど、面白い設定が多い。

設定・世界観の説明

編集部

千駄木のお店を舞台に、さまざまなお客とレトロな雰囲気の料理が登場する作品。一見現代社会だけのような雰囲気であるが、登場する料理などを見ると時代を感じさせる場面があった。

話題性の説明

編集部

特になし

初心者向けの説明

編集部

文豪の愛した料理が登場したり、文豪の残したセリフなどが使われている部分はあるが、難しいと感じる場面は特にない。むしろそれらが面白く描かれているので、初心者でも読みやすいと感じられた。

読後感のよさの説明

編集部

さまざまなことがあった後の最後であるが、千駄木を足取り軽く歩いて行く主人公の姿を見て、これからも主人公が前向きに生きていくことが想像できて、とても気持ちの良い終わり方であった。

テンポの良さの説明

編集部

主人公と美青年の動きに合わせて、物語が進んでいく。テンポの悪さは感じず、読みやすいテンポであった。

読みやすさの説明

編集部

時代を感じさせる部分や、文豪の残した言葉など、やや難しいと感じる部分がある時もあったが、それ以外の部分は現代に沿っていてわかりやすい。丁寧に描かれているので、読みやすい印象と言ってよい。

巻一覧

千駄木ねこ茶房の文豪ごはん 二人でつくる幸せのシュガートースト
ISBN 9784040738079
千駄木ねこ茶房の文豪ごはん 二 あったか牛鍋を囲む愛弟子との木曜会
ISBN 9784040743226

星評価・感想

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