高校生でライトノベル作家としてデビューした「僕」と、クラスメイトで新人声優の似鳥絵里を中心にした物語。舞台は現代の高校生活と、アニメのアフレコへ向かう特急列車。二人は週に一度の移動時間で、作家業や作品づくり、互いの立場について会話を重ねる。教室では見えない相手の顔が、列車内の対話や仕事の話を通して少しずつ見えていく。そこに、ライトノベル好きの同級生・佐竹ひなたが加わり、未発表原稿や授業中の朗読をきっかけに関係が揺れていく。学園の日常、創作活動、収録現場がつながり、人物同士の距離が変化していく。タイトルの通り、最初は強い緊張を伴う場面から始まるが、軸になるのは会話と行き違いの積み重ねである。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- ライトノベル作家の執筆から刊行までの流れが細かく描かれ、創作の裏側をのぞける。
- 電撃文庫まわりの業界話や、印税・締切・編集チェックなどの実務ネタが興味を引く。
- 主人公と声優のクラスメイトの会話劇が軽妙で、テンポよく読める。
- タイトルの状況に至る経緯を追うミステリ要素や、伏線回収の手触りがある。
- 作中作やメタ的な仕掛け、あとがきまで含めた遊び心が印象に残る。
こんな人におすすめ
- ラノベ作家志望や、創作の現場に関心がある人。
- 業界裏話やお仕事小説としての読み味を楽しみたい人。
- 会話中心の作品や、メタフィクション寄りの構成が好きな人。
- 長いタイトルや変わった設定をネタとして楽しめる人。
- ラブコメよりも、創作談義や関係性のズレを味わいたい人。
人を選ぶポイント
- 物語の本筋が説明や回想に寄る巻は、展開の弱さを感じやすい。
- 1巻時点では謎が多く、すぐに大きな答えを求めると物足りない。
- 説明量が多く、読み進めるうちに冗長に感じる場面がある。
- ラノベとしての派手さや刺激は控えめで、地味に映ることがある。
- 作品としての面白さより、業界情報や創作論の比重が高いと感じる人もいる。
テンポ・読後感
- 会話と回想を軸に、読みやすいが説明の比重は高め。
- 軽妙さと不穏さが同居し、首絞めの謎が独特の引っかかりを残す。
- 途中までは淡々と進み、後半や巻をまたいで印象が変わる構成。
- 仕事ものとしての実感と、ラブコメ未満のズレた空気が混ざる。
- テンポの良さを評価する声と、説明過多で間延びする印象が並ぶ。
キャラクターへの評価
- 主人公は作家としての知識や実務感が強く、淡々としていても芯がある。
- 声優のクラスメイトは、可愛さと面倒くささ、謎めいた雰囲気が同時に語られる。
- 二人の関係は素直なラブコメにならず、噛み合わなさが魅力として受け取られている。
- サブキャラは少なめだが、出番がある人物は印象を残しやすい。
- 主人公の名前が前面に出ない構成や、作中作の存在感が記憶に残る。
巻一覧
この巻のあらすじ
僕は、硬い床に背中をつけて横たわっている。水色で薄手のセーターを纏った彼女の両腕が、僕の首に伸びている。彼女の手は、とてもとても、冷たい。それは、まるで、鎖のマフラーでも巻かれたかのようだ。照明からは逆光になるので少し薄暗い、彼女の顔。彼女は泣いている。見開かれた大きな瞳から、セルフレームの眼鏡のレンズ内側にぽたぽたと涙を落としている。 「どうしてっ!?」。叫び声と共に、さらに強烈な力が僕の首に加わる。まるで痛くはない。そのかわり、頭の中で――、真っ黒な墨が一滴、音もなく落ちた。その黒い染みは、じんわりと広がり始める。 「どうしてっ!?」。彼女が再び叫んだ。どうしてこんなことになったのか――それは僕が知りたい。
この巻のあらすじ
僕は、東京へ向かう特急列車の車内にいる。いつもの、窓側の席に座っている。 五月晴れの空の下、まさに今、列車は動き出した。ホームの景色が、後ろに流れていく。隣の席は、あいている。似鳥は来るか? 来る。僕には分かる。 高校生にして電撃文庫で作家デビューを果たした“僕”と、クラスメイトで声優の似鳥絵里が、週一回、アニメのアフレコに向かう特急列車で交わす作家業についての会話。――それは、二度と引き返せない終着点へと進んでいく……。
この巻のあらすじ
高校生にして電撃文庫で作家デビューを果たした“僕”と、クラスメイトで新人声優の似鳥。アフレコに向かう特急列車の中でだけ会話を交わす二人だったのだが、その関係をおびやかす一人の少女が現れる――。 ライトノベル好きを自負するクラスメイトの佐竹ひなた。彼女は“僕”が授業でWeb小説版と偽って朗読した『ヴァイス・ヴァーサ』に興味津々。しかし、その原稿は著者である“僕”自身が似鳥のために書いた未発表原稿で……。 高校生作家と新人声優の秘密の関係は、ラブコメモードに突入!? 時雨沢恵一×黒星紅白、新シリーズ第三弾!
星評価・感想
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おっぺ 2.5 作家(小説家)の仕事に興味がある人におすすめ
内容は、タイトルのママとしかいいようがありません、「男子高校生で売れっ子ライトノベル作家をしているけれど、年下のクラスメイトで声優の女の子に首を絞められている」。男子高校生で、匿名で売れっ子ライトノベル作家をしている主人公は、年下のクラスメイトが自分を作家だと気づいていることを知り、その理由が、彼女が主人公の作品のアニメ化に声優として関与しているからだと見抜きます。そしてその通りで、二人はアニメの吹き替え収録現場に、一緒に電車に乗っていくことになります。その途中で、主人公は彼女から首を絞められます。なぜか。理由はそれほど意外なことではありません。ストーリー展開はこのあらすじからそれほど逸脱しません。基本的に、彼女の質問に答える形で主人公が小説家の仕事はどんな感じかを延々と話しています。興味のある人にはなかなか面白いと思います。ない人にはどうか、よくわかりませんが、楽しく読めるのは確かです。 -
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