本作は、大正の帝都を舞台に、幻の浮世絵師・東洲斎写楽として妖の眷属に生まれ変わった斉藤楽真が、妖の頭目・剣上総とともに害を為す妖を追う伝奇シリーズである。楽真は画廊を営みつつ、劇場の失踪事件では背景画家として潜入し、別の巻では鎌倉の本山を離れて帝都の歌姫や伯爵の舞踏会に関わる。美術、劇場、警察、歌、舞踏会といった場面を行き来しながら、妖の事件と楽真自身の来歴、上総との関係が少しずつつながっていく。全国で起きる変死事件も重なり、局地的な妖騒動から広域の異変へと広がっていく。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 大正帝都を舞台にした妖奇譚として、歴史ものとファンタジーの混ざり方が新鮮。
- 事件の筋が追いやすく、テンポよく読める軽快さがある。
- 兎三郎兄さんをはじめ、兄さんたちの掛け合いと可愛げが強い魅力になっている。
- 楽真が振り回されながらも真っ直ぐ動くので、応援したくなる読み味。
- 挿絵やビジュアル面の印象も強く、キャラの魅力を後押ししている。
こんな人におすすめ
- キャラ同士の掛け合いを楽しみたい人。
- うさぎモチーフや「可愛いのに毒舌」系のキャラが好きな人。
- 大正ロマン、帝都、妖怪ものの雰囲気に惹かれる人。
- さくさく読めるライトな和風ファンタジーを探している人。
- 事件よりも人物関係や空気感を重視する人。
人を選ぶポイント
- 世界観や設定の掘り下げはやや軽めで、物足りなさを感じる場合がある。
- 謎や伏線が残る巻もあり、1冊で強い決着感を求めると合わない。
- 上総の描写は控えめに感じる人もいて、出番の濃さに差がある。
- 地の文で少し引っかかる。
- BL的な距離感を連想するほどの過保護さがあり、好みが分かれやすい。
テンポ・読後感
- 全体にテンポがよく、さらっと一気読みしやすい。
- 重すぎず、事件とキャラ萌えのバランスで進。
- ミステリ風味はあるが、雰囲気は比較的軽快。
- 兄さんたちに振り回される賑やかさがあり、読後感は明るい。
- 1冊の小説というより、読み切り漫画のような勢いで読める。
キャラクターへの評価
- 兎三郎兄さんは可愛い、毒舌、もふりたくなる存在として強く印象に残る。
- 楽真は愛され役で、末っ子っぽさや健気さが目立つ。
- 上総は過保護で執着が強く、かっこよさと甘さの両面がある。
- 嵐や戒など新キャラも好評で、兄貴分としての頼もしさが評価されている。
- 月歌嬢は可愛らしさが印象に残り、脇役まで含めてキャラの魅力が厚い。
巻一覧
写楽あやかし草紙 月下のファントム
この巻のあらすじ
時は大正。帝都で画廊を営む斉藤楽真の正体は、江戸時代の幻の浮世絵師・東洲斎写楽。妖の頭目・剣上総の手により妖の眷属として生まれ変わった楽真は、警察官に扮した上総とともに邪悪な妖封じに奔走していた。帝都では来栖劇場で関係者が次々に失踪する事件が発生。背後に妖がいると気付いた楽真は、上総の命令で背景画家として劇団に潜入することに……!? 2012年度ロマン大賞受賞作!!
写楽あやかし草紙 花霞のディーバ
この巻のあらすじ
楽真の正体は幻の浮世絵師・東洲斎写楽。一度命を落とすが、上総の手で妖として甦り、上総と共に害を為す妖を狩っている。妖の棲む鎌倉の本山に帰るのが嫌で家出した楽真は、偶然兄貴分の戒と出くわす。戒は話題の歌姫・彩音に会いに帝都へ来たらしい。彩音のパトロンである鏡未伯爵に気に入られた楽真は、伯爵主催の舞踏会に招かれる。一方、全国で謎の変死事件が起きていると知った上総は!?
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