女子大生の響希と、死者をあの世へ送る“死神”の少年ケイを軸に、現代の街で成仏できずに残る死者たちの願いを追うシリーズ。ケイには達成すべきノルマがあり、響希は自分の探し物をきっかけに、その仕事を手伝うことになる。扱われるのは、料理を遺したい主婦、孫に会いたい祖母、言葉を伝えられないまま死んだ少年など、それぞれの未練と本当の願い。強制送還か、未練を解いて自ら成仏させるかという選択を通じて、死者と残された側の思いが交差していく。個別の事情をたどる連作形式で進み、死神としてのケイの背景と、響希が見直していく生き方も重なる。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 死者の未練を一つずつほどいていく短編連作の形が読みやすい。
- ケイと響希が寄り添いながら進めるやり取りに温度がある。
- 家族、友人、恋人など身近な関係の思いが丁寧に描かれる。
- つらい状況にある人へ向けた言葉や救いの場面が印象に残る。
- 物語の合間に軽さや俗っぽさもあり、重すぎないバランスで読める。
こんな人におすすめ
- 泣ける話、感情に触れる話を読みたい人。
- 生と死、未練、後悔を扱う物語が好きな人。
- 連作短編でテンポよく読めるライト文芸を探している人。
- 主人公二人の関係性の変化を楽しみたい人。
- 家族や友人との関係を見つめ直す物語が好きな人。
人を選ぶポイント
- 2作目なので、前巻の流れを少し知っていると入りやすい。
- 感情の掘り下げが薄いと感じる読者もいる。
- かなり切ない話が多く、重さが続く場面がある。
- すっきり解決しきらない読後感が残ることがある。
- 物語の進み方は速めで、じっくり背景を追いたい人には物足りない場合がある。
テンポ・読後感
- 短編ごとに区切られていて、サクサク読める。
- ひとつひとつの話は切なく、読後に余韻が残る。
- 重い題材でも、二人のやり取りでやわらかさが出る。
- 迷いや悔いに向き合う空気が強く、しんみりした雰囲気。
- ところどころにユーモアや生活感が入り、暗くなりすぎない。
キャラクターへの評価
- ケイは不器用さや事情を抱えつつも、優しさが伝わる。
- 響希は相手に寄り添おうとする姿勢が強く、まっすぐ。
- 二人の距離が少しずつ近づく流れを好意的に受け止める声が多い。
- 死者側の人物は、未練や後悔が具体的で印象に残りやすい。
- 周囲の家族や友人も含めて、それぞれの思いが重く響く。
巻一覧
この巻のあらすじ
感涙必至。不器用な人々が織りなす、温かくて切ない“さよなら"の物語。
「あんたに俺の仕事を手伝って欲しい」空虚な日々を過ごす女子大生の響希は、「死神」と名乗る少年ケイと出会う。 死神とは成仏できずにこの世に残る「死者」をあの世へと送る存在で、どうやらノルマがあるらしい。 半信半疑ながら、響希はかつての闘病仲間で早世した初恋の人の霊を探すため、ノルマ達成が絶望的なケイの手伝いをすることにしたのだが……。
何もつかめない手で、遺した家族に料理を作りたいと願う主婦。 孤独に寄り添ってくれた少年の未来に希望を託した老人。 伝えられなかった言葉を抱いたまま、15歳でこの世を去った少年。 行方不明になった孫にもう一度だけ会いたいと願う祖母。 死してなお、繰り返し死のうとする青年。 さまざまな死者が抱える未練と、彼らをこの世に縛る本当の「願い」とは。そして、ケイが死神になった理由とはーー。
別れは悲しい。後悔も消えないし、過去も帳消しにはならない。 だけど笑顔も忘れずに生きていけることに気付いた響希は、死神ケイとともに彼らの望みを叶えていく。
この巻のあらすじ
電車の中で読まないでください。 泣ける本、ここにあります。
女子大生の響希は、ある日“死神の下請け"と名乗る少年ケイと出会った。 死神の下請けとはこの世に残る「死者」をあの世へと送る存在で、ノルマがあるらしい。ノルマ達成に必要な死者の数は不明、だが未達の場合はペナルティがあるという。 あの世に送る方法は二通り。下請けの能力で強制送還か、未練を解消させ自ら成仏させるか。 ノルマを達成するには後者が必要だと知った二人は、死者の声に耳を傾け、成仏させようと奮闘していた。
しかし、二人の前に未練の解消を望まない死者が現れた。 強制送還も成仏であることには変わらない。ただそれではケイのノルマが達成できない。達成できなければ、ケイは再び13年間、歳も取らず、眠ることもなく、ひたすら死者を求めてあてどなくさまようのだ。一人成長していく響希を眺めながらーー。 死者を苦しみから解放するためにあの世に送るか、ノルマのために苦しむ死者自らの成仏を待つか。
初連載の最終回を見届けられなかった漫画家、振袖を受け取れなかったアパートの大家、恋人の幸せを願うことができない高校生……。 ケイと響希の決断は?
去りゆくもの、残されるもの。 それぞれの温かい祈りと切ない希望に、あなたはきっと涙する。
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