19世紀ロンドンを舞台に、臓器移植で異能を得た人間「スナーク」が関わる事件を追う刑事ものです。熱血な新人刑事アッシュと、他人の心の音を聞く力を持つジジが組み、街で起こる奇妙な事件を捜査します。物語は、怪物と呼ばれる存在をめぐる犯罪捜査と、相性の悪い二人の関係の変化を軸に進みます。霧の街の治安、異能の仕組み、事件の背景が重なり、各巻で個別の事件を扱いながらシリーズとして積み上がっていきます。短編的な事件簿として読める構成です。続編・外伝・短編の区分は提示されていません。続巻では、同じ二人が別の事件に向き合う形で物語が続きます。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 19世紀ロンドンの空気感と、スナークという異能設定の組み合わせが目を引く。
- 犯罪者の臓器移植という発想が強く、事件ものとしてのフックがある。
- アッシュとジジの噛み合わない会話や掛け合いが軽快で、バディものとして読みやすい。
- 事件ごとの異能の使われ方に違いがあり、設定の見せ方に工夫がある。
- 作品全体に漫画的なテンポや勢いがあり、さくっと読める。
こんな人におすすめ
- ヴィクトリア朝ロンドンや英国バディものが好きな人。
- 異能・怪物・捜査班といった要素に惹かれる人。
- 軽妙な会話劇や、反発しながら距離が縮まる相棒関係を楽しみたい人。
- 重すぎない読み味で、設定の面白さを先に味わいたい人。
- クセのある主人公でも勢いで読める人。
人を選ぶポイント
- 文体や会話が軽めで、設定の重さに比べると深刻さが薄く感じられる。
- 主人公アッシュの幼さや一直線すぎる性格が合わないと、かなり気になる。
- 物語の掘り下げや説明が物足りず、浅い・惜しいと受け取られやすい。
- キャラ同士の掛け合いが前面に出るため、物語性を強く求めると読みにくい。
- 父子関係や一部の描写に強い不快感を覚える読者がいる。
テンポ・読後感
- 全体は軽快でテンポが速く、会話の応酬で読ませる。
- 冒頭にやや重さやグロさがあるが、その後は比較的さらっと進。
- 事件解決の手触りはある一方、余韻にモヤモヤが残ることもある。
- シリアスな題材に対して、空気はやや明るく漫画的。
- バディの距離感が少しずつ変わる流れを追う楽しさがある。
キャラクターへの評価
- アッシュは真っ直ぐで正直、勢いがあり、可愛いと取るか幼いと取るかで評価が割れる。
- ジジは飄々としていて皮肉屋だが、面倒見の良さや気遣いが見える。
- ふたりは性格も温度感も正反対で、噛み合わなさ自体が魅力になっている。
- 父親への反発や不器用さがアッシュの印象を強く左右している。
- 脇役や周辺人物にも訳あり感があり、人物関係の含みが気になる。
巻一覧
この巻のあらすじ
19世紀の倫敦(ロンドン)では、怪物(スナーク)たちが起こす奇妙な事件が巷を賑わせていた。スナーク――それは犯罪者の臓器を移植され、身体能力が拡張し、異能を手にしてしまった人間のことだ。熱血だけが取り柄の新人刑事アッシュは、配属初日、あるスナークとコンビを組むよう命令される。「怪物と組むなんて」反発するアッシュの前に現れたのは、冷めた性格の根無し草な男ジジ。彼は自らの異能を明かそうとせず、捜査にも非協力的だった。「不真面目な怪物」「甘いお坊ちゃん」互いが気に食わない二人は、衝突を繰り返すことに。凸凹コンビが霧の街を駆ける、倫敦異能奇譚開幕!
この巻のあらすじ
堅物で熱血漢な新人刑事アッシュと、他人の心の音を聞く力を持ったはぐれ者のジジ。正反対ながらも二人は、良き相棒として街で起こる奇妙な事件を解決している。ある日、詐欺師に騙されたアッシュが失職の危機に陥ってしまう。汚名返上のため二人は、不思議な歌声を使い悪事を働くと噂の、歌姫メアリーを探ることにするが――。今宵の謎は、一瞬で大人になる少女、生き返る死体に感謝される殺人者――。19世紀ロンドンを舞台にした、凸凹コンビの事件簿、開演。
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