『君と時計』は、高校を舞台に、時間遡行の代償と存在消失の異常を追うタイムリープ・ミステリシリーズ。大好きな人の死や友人の消失に気づいた綜士が、時計部を作る先輩・草薙千歳、破天荒な同級生・鈴鹿雛美とともに、繰り返される時間の歪みと、そこに隠れた嘘の理由を探る。過去へ戻るたびに親友や家族が消えていく条件の下で、教室や部室での会話、幼馴染や想い人をめぐる関係、救うための選択が軸になる。4冊を通して、異常の仕組みと人物ごとの事情が少しずつ組み上がっていく。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- タイムリープの代償が重く、やり直しのたびに失うものが増える緊張感が強い。
- ルールが少しずつ明かされ、謎解きと状況整理を追う面白さがある。
- 千歳先輩の推理力や存在感が物語の推進力になっている。
- 綜士の後悔や苦悩が、青春ものとしての切なさと成長に結びついている。
- 最終巻ではプロローグやエピローグの構成が印象に残り、まとまりの良さが評価されている。
こんな人におすすめ
- ほろ苦い青春ミステリや、暗めのSF設定が好きな人。
- タイムリープものの仕組みを追いながら読むのが好きな人。
- 謎が少しずつ解けていくシリーズものを一気読みしたい人。
- キャラ同士の関係変化や成長を重視する人。
- すっきり明るい話より、切なさや重さのある物語を求める人。
人を選ぶポイント
- 雰囲気は全体的に暗く、気楽に読めるタイプではない。
- ルールや周回の情報が増えるほど複雑になり、把握に集中力が要る。
- 失われるものの描写が重く、読後感はかなり苦い場面がある。
- 主人公の卑屈さや、主要人物の癖の強さが好みを分けやすい。
- 事件の真相や構造を追う比重が高く、感情だけで押す作品ではない。
テンポ・読後感
- 序盤から引きが強く、各巻の終わりで次巻を急かす構成になっている。
- 中盤以降は情報が積み上がるほど混迷し、怒涛の展開で加速する。
- 大きな山場を連続で置くというより、謎と代償を積み重ねて盛り上げる。
- 先が気になって一気読みしやすいが、内容は軽快というより重厚。
- 最終盤は切なさと達成感が同時に来る、余韻の強い流れ。
キャラクターへの評価
- 綜士は卑屈さや未熟さが目立つが、失敗を重ねて変わっていく過程が見どころ。
- 千歳先輩はタイムリーパーでなくても状況を整理できる切れ者として高評価。
- 雛美は好き嫌いが分かれやすいが、健気さやいじらしさが印象に残る。
- 芹愛は物語の中心にある存在として、救いたい気持ちを強く引き出している。
- 主要人物は変人寄りの個性が強く、関係性の噛み合わなさも含めて面白がられている。
巻一覧
この巻のあらすじ
大好きな女の子が死んでしまったーーという悪夢をみて起きた朝。高校の教室に入った綜士は、ある違和感を覚える。唯一の友人である一騎が、この世界から「存在が消されている」という事実にひとりだけ気付くのだ。綜士の異変を察知したのは、『時計部』なる部活を作って時空の歪みの真相を追いかける千歳先輩と、破天荒な同級生の雛美。3人はこの世界で起きているタイムリープの謎を解こうと奔走をはじめる!
大好きな女の子が死んでしまったーーという悪夢をみて起きた朝。 高校の教室に入った綜士は、ある違和感を覚える。 唯一の友人である一騎が、この世界から「存在が消されている」という事実にひとりだけ気付くのだ。綜士の異変を察知したのは、『時計部』なる部活を作って時空の歪みの真相を追いかける千歳先輩と、破天荒な同級生の雛美。 3人はこの世界で起きているタイムリープの謎を解こうと奔走をはじめる! 第一話 自分を守るために嘘をついたから 第二話 赦されるには重過ぎて 第三話 哀しい未来の輪郭を 第四話 すべての痛みを受け止めて 第五話 隣り合うこの世界は今も あとがき
この巻のあらすじ
愛する人を救えなければ、強制的に過去に戻され、その度に親友や家族が一人ずつ消えていく。自らがタイムリーパーであることを自覚した綜士は、失敗が許されない過酷なルールの下、『時計部』の先輩・草薙千歳と、不思議な同級生・鈴鹿雛美と共に、理不尽なこの現象を止めるため奔走を始める。三人が辿り着いた哀しい結末とは!? 新時代のタイムリープ・ミステリ、待望の第二幕! 第六話 いつか誰かにこの声が 第七話 生まれた意味を知るような 第八話 君に赦されたいと願えずに 第九話 今はもういない友達を 第十話 この雨さえ痛くもないなら あとがき
この巻のあらすじ
大切な人の死を知る度に、時計の針は何度でも過去へと巻き戻る。「親友や家族が世界から消失する」というあまりにも大きな代償とともにーー。幼馴染の織原芹愛の死を回避したい杵城綜士と、想い人を救いたい鈴鹿雛美だったが、願いも虚しく残酷な時間遡行は繰り返される。雛美が頑なにつき通していた「嘘」、そしてもう一人のタイムリーパーの存在がループを断ち切る鍵となるのか!? 幕 間 ひとりぼっちのダ・カーポ 第十一話 この世界には君がいて 第十二話 雨で涙も見えないけれど 第十三話 たとえ世界を騙せても 第十四話 私だけに聞こえる声で あとがき
この巻のあらすじ
織原芹愛の死を回避できなければ、杵城綜士は過去へと飛ばされる。その度に「親友や家族が世界から消失する」という大き過ぎる代償をともなってーー。無慈悲に繰り返される時間遡行を断ち切るために、綜士と芹愛は『希望と言い切るには残酷に過ぎる、一つの選択肢』の前で苦悩する。鈴鹿雛美がつき続けた嘘と、隠された過去とは……。衝撃のラストが待ち受ける待望の完結篇! 第十五話 希望は朽ち果て、花は枯れ 第十六話 たった一人のその人さえも 第十七話 君が見つけてくれたから 第十八話 せめて笑顔で死ねますように 最終話 二度と始まることのない終わりまで プロローグ エピローグ あとがき
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