高校の放課後から始まる、見えない壁と人喰いの化け物に巻き込まれた斗和たちの物語。舞台は学園の隔離空間から水族館、百貨店へと移り、やがて現実世界全体へ惨劇が広がっていく。中心人物の斗和は、告白の返事を考えていた日常から、生存のための選択と対立を迫られる。物語は、生徒同士の衝突、殺人鬼や鬼の存在、異能力の発現、クオリア界や魂を喰らう幻想生物の手がかりを通して、世界の成り立ちへ近づいていく。閉鎖空間での危機と、その背後にある仕組みの解明が並行して進む全6巻の完結シリーズ。|short_comment|放課後の学園から、閉鎖空間と人喰いの化け物へ転がる生存劇。|appeal_point|学園・水族館・百貨店をまたぎながら、惨劇の場面転換と世界の仕組みの手がかりが積み重なる構成。|work_features|学園を起点に、化け物と殺人鬼、異能力、鬼、世界の異常が絡む。|content_features|告白の返事を考える日常から、見えない壁で隔離された学校、水族館、百貨店へと舞台が広がる。生徒同士の対立、化け物と殺人鬼の衝突、異能力の覚醒、クオリア界や魂を喰らう幻想生物の存在が段階的に示される。|ai_librarian-fea|[
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 学園が隔離され、怪物に追われる閉塞感と絶望感が強い。
- 生き残りをかけた判断や見捨てる選択が入り、単なる怪物退治に終わらない。
- 伏線回収や設定の開示が進む巻では、衝撃や「なんじゃこりゃ」と言いたくなる勢いがある。
- 山田や一部ヒロインの存在感が強く、シリアスの中に妙な面白さが混ざる。
- イラストやクライマックスの見せ方が印象を大きく押し上げる。
こんな人におすすめ
- 容赦のないパニックホラーやスクールサバイバルが好きな人。
- 先の読めない展開や、伏線回収の強い作品を追いたい人。
- シリアス一辺倒より、強烈なキャラの言動やクセのあるノリも楽しめる人。
- ガガガ系の尖ったラノベ、厨二感や異能要素の増量に抵抗がない人。
- 絶望感のある作品を読んだあとに余韻を味わいたい人。
人を選ぶポイント
- キャラの言動にイライラしやすく、空気を読まない人物が苦手だときつい。
- 緊迫した状況でも会話や長セリフが軽く感じられ、テンポの粗さが気になる。
- 巻が進むほど設定や能力が増え、何でもあり感で冷める人がいる。
- 物語後半でキャラの扱いが雑、詰め込み感が強いと受け取られやすい。
- 謎を残したまま進むため、回収の弱さや尻すぼみに不満が出やすい。
テンポ・読後感
- 序盤から一気に事態が悪化し、息つく間のない展開が続く。
- ただし中盤以降は回想や雑談、説明の挿入でダレを感じる場面がある。
- 緊張感は高いが、キャラの軽口や妙なノリで空気が緩む瞬間もある。
- 巻によってはハイテンションで突っ走り、終盤で一気に畳みかける。
- 作品全体としては、絶望・混乱・勢いが前面に出た荒削りな読後感。
キャラクターへの評価
- 主人公は適応力が高く、極限状況でも前に進む点が評価されている。
- 山田は登場するだけで面白い、怖いのに妙に印象に残る存在として目立つ。
- 霜月、瞬夏、寧々音、青葉などのヒロイン勢は序盤から好感を集めやすい。
- 反面、空気を読まない女子や騒がしい人物、後半の扱いが薄いキャラには不満が出やすい。
- 敵側は残虐さや不気味さが強い一方、強さの設定次第で脅威が薄れると見られる。
巻一覧
この巻のあらすじ
愛憎入り交じる、生き残りを懸けた物語。
「斗和くん、何読んでるの? 試験前なのに余裕だね」 人生最後の平穏の日。 人類が生態ピラミッドの頂点から転がり落ち、人間が捕食される側にまわった日の学園生活は、青葉萌由里のそんな言葉からはじまった――。
放課後、萌由里とその親友である赤峰寧々音から同時に別々の場所へ呼び出しを受けた。それが自分への告白であると気付いた斗和は、返事をするために移動を始める。 そのときだ。ピィンと弦を弾くような耳鳴りが聞こえ、世界が一瞬、暗転したように感じた。自身がどこか、高い所へ上っていくような錯覚を覚える。夢から覚めるときの感覚に似ているような気がした。 それは単なる錯覚だったのかもしれない。耳鳴りが消え去った後も、教室や自分自身にもなんら変化はなかった。 いや、何かが違う。どこかおかしいと思った。漠然とした不安が渦巻いているような気がする――そう、この予感は正しかったのだ。
第5回小学館ライトノベル大賞優秀賞受賞『キミとは致命的なズレがある』で異彩を放った赤月カケヤ、待望の新作! イラストを担当するのは、表情豊かなキャラクター描写が好評のしらび。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
この巻のあらすじ
悲惨な世界に活路は存在しないのか!?
平穏な日常は唐突に崩壊した。 生徒たちは突如として出現した見えない壁によって、“人喰いの化け物”が徘徊する学校に隔離されてしまった。いつ殺されてもおかしくない状況でも、彼らは生き残るために団結し行動する。そして生まれた結束、安心感、友情、愛情。それぞれの想いが交錯する。 だが、それを嘲笑うかのように化け物たちは圧倒的な恐怖を振りかざし、微かな希望さえも打ち砕く。 しかし、ひとり、またひとり、と仲間が殺されていく状況下であっても、彼らはそれぞれの『大切な人』を守るため、化け物たちに対し攻勢を仕掛ける。それが、自分たちの死期を早める行動になるとは、誰も気づいていなかった――。
化け物vs生徒、生徒vs生徒のバトルロイヤル。人類が生態ピラミッドの頂点から転がり落ち、生存を懸け戦う愛憎交えたパニックホラー。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
この巻のあらすじ
あの凄惨な事件は始まりにすぎなかった。
――あの惨劇から、もう二週間が過ぎていた。
見えない壁によって学校に閉じ込められ、化け物たちに襲われるという凄惨な体験。多くの生徒たちが食い殺され、命を落とした。斗和は親友を失い、淡い恋心を抱いていた女の子までもが無惨な死を遂げた。だが、学校で死んだはずの生徒たちは昏睡状態に陥っていたのだ。
それを受け、斗和は『原因不明の昏睡状態になっている患者は、化け物のはびこる世界で死んだ人たちだ』と主張するも、誰も信じることはなかった。 自身の無力さを感じ、活力のない斗和。彼を元気づけようと、幼いころ仲の良かった天音側銀河と妹の一花は斗和を半ば強引に水族館に連れていく。 入場して、しばらくすると館内に絶叫が響き渡る。殺人鬼による殺人事件が起こったのだ。周囲が慌てふためいている、そのとき――ピィンと弦を弾くような耳鳴りがした。この耳鳴りが惨劇の始まりだということがわかるのは斗和だけだった……。
舞台は水族館へ。化け物と猟奇的殺人鬼を前に生き残りを懸けた戦いが再び始まる。衝撃の展開が続くパニックホラー作品の第3巻!!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
この巻のあらすじ
絶望のなか、少年は起死回生の反撃を試みる。
師匠の言っていたとおりだった。 『斗和。君は必ず、鬼と呼ばれる存在と出会うだろう。鬼とは人の姿をして、人を超越した存在。化け物をも超える強さを誇るモノ。いいかい、斗和。鬼と出会ったら、絶対に倒そうとしてはいけないよ。ひたすら逃げるんだ。君では絶対にそいつを殺すことはできない』 鬼という存在。もしもそれが実在するのなら、化け物を素手で殺すことも可能だろう。彼らは古より最強の種として描かれてきた。特に人を好んで殺す鬼を『殺人鬼』と――。 だけど俺は奴に宣戦布告をした。これ以上、大切な人を失わないために。
殺人鬼から執拗に狙われる斗和、極限の環境下で異能力に覚醒する笠根木、兄の犯した罪と向き合う銀河。果たして彼らに生き残る術はあるのか!? そして殺人鬼の口から明かされる“この世界”の秘密と異能力の意味とは――!? 予測不能な展開が続くパニックホラー作品、第4巻!!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
この巻のあらすじ
真理に近づくために、斗和は力を求める。
およそ二千年前、世界大災害が起こって多くの生命が死滅した。 そのときの影響で日本人の祖先に突然変異が起こり、いわゆる個人色と呼ばれる髪と瞳が様々な色彩を持つ今の日本人が生まれたとされる。
少なくとも、斗和はそのように教わっていた。
しかし、斗和は見えない壁の空間――クオリア界の存在を知った。人の魂を喰らう幻想生物がいることを知った。非物質の世界。認識と精神だけで構築された空間。それが実在するのなら、この世が五分前につくられた可能性も否定できない。そして神の存在も――。
水族館の惨劇から、二か月が過ぎていた。櫛灘学園に編入した斗和は、そこで従姉のかりも、さらには神悠言の少女たちと再会し、しばしの平穏が訪れたかに思えた。
だが、不条理は斗和に襲いかかり続ける――。
舞台はデパートへ。過去最大数の人喰いの化け物が跋扈する絶望のなか、あの少女の面影を感じさせる、魂を狩る幻想生物(ソウルテイカー)が姿を現す。
「──貫き届く刃の意志(ブリューナク)、発動」
斗和たちの生きる世界の真実が少しずつ明らかになる、パニックホラーの第5巻!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
この巻のあらすじ
何も心配はいらない。未来は私たちの――。
高校、水族館、百貨店と繰り返された惨劇により、現実世界では集団昏睡という異常事態が厳然と傷跡を残していた。その惨劇を生み出した首謀者は、摩響たち『神悠言』が神と崇める存在。奴らが世界滅亡を前に娯楽として始めた余興だったのだ。
その理由を知り、戦う敵を定めた斗和たちは世界滅亡の予言書を見せてもらうために神悠言の本部を訪れる。そこで知る見えない壁を作り出していた人物の正体。元凶の1人を巡り、滅びの未来を救うためそれぞれの想いが交差する。
そしてついに、現実世界すべてで人食いの化け物が跋扈するという絶望が始まる。
「さぁ、人間たちよ。最後で最高の刺激的な惨劇をはじめようか?きゃははははははっ!」
空中に浮かぶ都市から響き渡る声が、想像を絶する惨劇のはじまりを告げた――。
惨劇は現実世界すべてを巻き込み絶望を生む。閉鎖空間をつくりだしていた人物の正体を知った斗和。そのとき彼がくだした決断とは! そして斗和の“生きる意味”とは――。
絶望が絶望を呼ぶパニックホラーの最終巻! 衝撃必至の結末を見よ!!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
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