理不尽に前の屋敷を追われたルシルが、無口で無愛想な魔法使いフィリスの屋敷で再就職し、仕事を通して暮らしを立て直していく異世界ファンタジー。舞台は田舎の屋敷とコートデューの街で、家事や来客対応、住人との距離の取り方が物語の軸になる。ルシルはフィリスや街の人々、実家の家族、同業の魔法使いたちと関わりながら、自分の居場所を探していく。魔法使いの街や師匠の遺作、新聞取材などを通じて、身近な日常から魔法の事情へ舞台が少しずつ広がっていく。人間関係が深まるほど、街の外の出来事や周囲の思惑も入り込み、再就職から始まった生活が仕事・家族・魔法のつながりをたどる連作として続いていく。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- ルシルと先生の距離が、雇い主と家政婦から少しずつ変わっていく過程が丁寧。
- 無口で無愛想でも、行動で優しさが伝わる先生の魅力が強い。
- 田舎暮らし、食事、家族とのやり取りが重なって、静かで温かい空気がある。
- 魔法使いの暮らしや街の雰囲気、世界の広がりが見えてくる。
- じんわり余韻が残る上品な恋愛感と、癒し寄りの読み味が心地いい。
こんな人におすすめ
- ゆっくり進む関係性を楽しみたい人。
- 年の差、無口な年上男性、イケオジ系が好きな人。
- ほのぼのした日常と、少し切なさのある空気を求める人。
- 家族のわちゃわちゃや帰省回、食事描写が好きな人。
- 強い事件より、積み重なる信頼や愛情を読みたい人。
人を選ぶポイント
- 展開はかなり穏やかで、派手な山場や急展開は少ない。
- 恋愛の進み方がゆっくりなので、即効性のある甘さを期待すると物足りない。
- 挿絵や描写の細部に引っかかる読み手もいる。
- 魔法や婚姻まわりの設定は、細かく気にすると少し曖昧に感じる部分がある。
- 作品の静けさが合わないと、中だるみに感じやすい。
テンポ・読後感
- 全体は静かで落ち着いたテンポ。
- 日常の積み重ねの中で、関係が少しずつ深まる。
- ほっこり、しみじみ、時々にやにやする空気感。
- ざわつきや不穏さがあっても、読後感はやわらかい。
- 甘さは前面に出しすぎず、空気で伝えるタイプ。
キャラクターへの評価
- ルシルは気配り上手でしっかり者、でも相手を気にしすぎる面がある。
- フィリスは無表情でも不器用な優しさが伝わる、年上の余裕が魅力。
- 2人の温度差が、すれ違いではなく安心感として読まれている。
- 家族や周辺人物も個性が強く、場面をにぎやかにする。
- 猫や動物、脇役の存在感も印象に残りやすい。
巻一覧
この巻のあらすじ
三年間住み込みで働いた屋敷を理不尽に追い出されたルシル。彼女は新しい就職先を求めてド田舎にやってきたが、そこで紹介されたのは、無口で無愛想な魔法使いフィリスの屋敷だった。 「余計なこと」を心底嫌う、気難しいフィリスの屋敷での仕事は、蓋を開けてみるとルシルにとっては好条件! 何としても新しい職場を死守するべく、彼女は「余計なこと」地雷を回避するためにフィリスの観察を始める。 そんなフィリスのことを少しずつ知っていくうちに、気難しいだけでない意外な一面に出会い、ルシルの気持ちは徐々に変化していきーー。 フィリスとの距離が少しずつ縮まる一方、前の屋敷の主がなぜだか自分を捜し回っているらしいという噂を耳にするルシル。他にもフィリスの周囲では何やら魔法使いたちが騒ぎ始め……!? 平穏に暮らしたいのに何かと起こるトラブルを、仕事に対するプライドと持ち前の前向きさで乗り越えながらゆっくりとお互いの想いを育む、ほっこり異世界再就職ファンタジー。 一章 不名誉な解雇と再就職 二章 魔法使い 三章 関わる時間 四章 四本足の冒険 五章 力のある者 六章 永年雇用は可能でしょうか エピローグ
この巻のあらすじ
無口で無愛想な魔法使いフィリスの屋敷に就職したルシル。彼女は気難しいフィリスとの距離を少しずつ縮め、二人の関係性も大きく変化した。そんなある日、ルシルのもとに実家にいる妹のトルテから一通の手紙が届く。そこには父が骨折したこと、そして畑が大不作に悩まされていることなどがつづられていた。心配になったルシルは、一緒に行くと言い出したフィリスとともに急遽実家に赴く。 ルシルの実家は大家族で常ににぎやか。「余計なこと」を心底嫌うはずのフィリスは早々にうんざりするかと思いきや、ルシルの父の足をさくっと診察したり、意外にも馴染んでいるようでーー? 一方、畑の不作問題には、一筋縄ではいかない何やら不穏な空気が漂っていた。 ルシルの周囲はまたもやトラブル続き。屋敷を飛び出しフィリスと二人で自身の家族の問題を乗り越える! いつもと違う環境でお互いの新たな一面を知っていく、ほっこり異世界再就職ファンタジー第二弾、開幕! 一章 帰郷 二章 オニバス家 三章 三人の魔法使い 幕間 僕は魔法使い 四章 一緒に居ること エピローグ
番外編 猫とフィリスの戦い
この巻のあらすじ
無口で無愛想な魔法使いフィリスとゆっくり距離を縮めていくルシル。 平和な日常を送っていたある日、二人が暮らす街に、青年・バーレイと彼の祖母・エレーナが引っ越してくる。彼らがこの街に馴染むまで、ルシルは二人を手伝うことに。つんけんしながら美味しいお菓子を作り出すバーレイと、上品そうな外見からは想像もつかない壮大な冒険話を持つエレーナ。ギャップだらけな二人とルシルは、すぐに打ち解けるが……。 「ばあちゃんに仲良くなるなって、言われてる」 二人はなぜか頑なに街の人々と距離を置こうとしていたーー。 ルシルがフィリスと出会って二度目の秋。新たな住人も加わりにぎやかで温かいコートデューの街で、ルシルとフィリスの日々はますます彩りを増していく。お互いを真摯に想い合う異世界再就職ファンタジー第三弾!
この巻のあらすじ
お互いの今を大切に生きると決めたルシルとフィリスのもとには、日常が戻ってきていた。そんな折、二人の家にフィリスの師匠の遺作が見つかったとの知らせが届く。生前、師匠が生み出した数々の芸術作品には“思念”が宿り、周囲に悪影響を及ぼす危険があるようで……。 「共に行けるか」 状況を探るため、ルシルはフィリスに連れられ、未知なる魔法使いたちの街へ足を踏み入れることになった。飛んで移動する人々、人の手伝いをする動物たちなど、驚きに満ちた光景にルシルは戸惑う。 そんな中、遺作が出品されたというオークション会場に向かう二人は、過去最大のピンチに巻き込まれーー? あなたのことをもっと知りたい。長い時間を生きるフィリスへの切ない願いがあふれる、再就職ファンタジー第四弾!
この巻のあらすじ
魔法使いの街グルマガズラから戻ったルシルとフィリス。夏の暑さがまだ残る中、数年ぶりの大嵐で荒れたコートデューの街では、商工会長のコルテスが奔走していた。いつも街のことを第一に考える彼にルシルは尊敬の念を抱かずにいられない。そんな折、特産品の香油石鹸を広めるため、新聞広告を打つ企画が持ち上がる。コルテスの尽力で二人の記者が街にやってくるが、そのうちの一人はルシルの元同僚・レイヴンだった!? さらに二人は取材のかたわら、ひそかに魔法使いのことを調査していて……。温かいコートデューの街に、新たな波乱が舞い込む! 一方、日々幸せに生活するルシルに対して、フィリスにある小さな変化がーー? 「あれは君の望むところだろうか」 遠く近く、人々の想いが交わる再就職ファンタジー、待望の第五弾! 一章 嵐の去った後 二章 駆け巡る 三章 私たちの話 四章 君の好きなもの エピローグ 番外編 お話をして
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