神に捧げる食事を作っていた和国の皇女・理美が、大帝国崑国の後宮に入り、料理を通じて居場所を探す中華後宮ファンタジーです。舞台は皇帝や妃嬪、宰相家が権力を争う宮廷で、食学博士の朱西や皇帝ショウ飛との関係が物語の軸になります。理美は料理の腕で後宮の任務や儀式、外交の場に関わりながら、宮廷の思惑や身分差、国同士の緊張に向き合っていきます。シリーズ全体では、後宮内の出来事から宮廷政治、家同士の対立、外交問題へと扱う範囲が広がり、食を介した人間関係と立場の選択が中心になります。後半には、同じく「食」を軸にした別題の物語も展開されます。」「short_comment":"料理で後宮を渡る和国の皇女と、食学博士・皇帝たちの宮廷物語。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 料理を軸に後宮や宮廷の人間関係がほどけていく展開が読みやすい。
- 理美の機転や行動力が、対立や誤解を和らげる場面が印象に残る。
- 皇帝・朱西・理美の関係が、恋愛だけでなく政治や責任の話にも広がっていく。
- 脇役まで背景が描かれ、誰か一人の善悪で割り切れない厚みがある。
- 料理描写と人情の着地が合わさって、最後に温かさが残る。
こんな人におすすめ
- 宮廷ものでも、陰謀一辺倒より人間関係の修復や成長を楽しみたい人。
- 料理や食文化の描写を物語の推進力として読みたい人。
- 恋愛の行方だけでなく、皇帝の成長や周囲の変化も追いたい人。
- 脇役の事情や世代をまたぐ因縁まで含めて読みたい人。
- しんどい局面があっても、最終的に前向きな収まり方を求める人。
人を選ぶポイント
- 恋愛の進み方はかなりじれったく、すれ違いが続く。
- 立場や責任が重く、軽いラブコメ感を期待すると重たく感じやすい。
- 朱西の真意が見えにくい巻が続き、もどかしさが強い。
- 主人公が事件に深く関わる流れに、やや都合のよさを感じる場面がある。
- 中盤以降は政争や対立が前面に出て、料理中心の雰囲気だけを期待すると印象が変わる。
テンポ・読後感
- 事件や対立が次々起こり、展開はかなり目まぐるしい。
- 料理の場面が緩衝材になって、重い局面でも読み口は比較的やわらかい。
- 中盤以降は緊張感が増し、最終盤に向けて一気に加速する。
- しんどさと温かさが交互に来るため、感情の振れ幅が大きい。
- 収束時はきれいにまとまり、読後感はすっきりしやすい。
キャラクターへの評価
- 理美は度胸があり、料理だけでなく場を動かす力がある。
- 祥飛は巻を追うごとに皇帝として頼もしさが増していく。
- 朱西は魅力がある一方で、考えが読みにくく不安を抱かせる。
- 脇役たちは個性が立っていて、背景が見えるほど印象が深まる。
- 女性陣はしなやかで芯が強く、物語の支えとして好感を集めやすい。
巻一覧
この巻のあらすじ
『おいしい』――その一言が私の居場所になる。故国で神に捧げる食事を作っていた理美は、大帝国崑国へ貢ぎ物として後宮入りすることに。その際、大切な故郷の味を奪われそうになった所を食学博士の朱西に助けられる。彼の優しさに触れた理美は再会を胸に秘め、嫉妬渦巻く後宮内を持ち前の明るさと料理の腕前で切り抜けていく。しかし突然、皇帝不敬罪で捕らえられてしまって? 「食」を愛する皇女の中華後宮ファンタジー!!
この巻のあらすじ
明来告知ーーそれは、四人の妃嬪が新皇帝の寵愛を争う儀式。料理好きな皇女・理美と食学博士の朱西は、儀式前の妃嬪達の心を落ち着かせるよう、後宮で料理番の任務を命じられる。個性の強い四夫人を相手に奔走する理美。一方、皇帝・ショウ飛は五龍に会う名目で頻繁に理美の元を訪れていた。朱西は女性に興味がなかったショウ飛の変化を喜びつつも、内心は複雑。そんな折、儀式で使う大切な宝珠が何者かによって盗まれてしまい!?
この巻のあらすじ
百年もの間ほぼ鎖国状態だった西沙国と、崑国の国交樹立話が持ち上がった。理美は過酷な交渉でお疲れ気味の皇帝・ショウ飛の心身を癒やすため、専属のお夜食係に任命される。名誉ある役目に意気込む理美だが、朱西と一緒に過ごす時間は徐々に少なくなっていく。一方、理美への恋心を自覚した朱西は自分の気持ちを封印しようとするが……? この恋は、忘れないといけない夢だったーー。3人のせつない想いが交差する、第3弾!!
この巻のあらすじ
互いへの想いを封じた理美と朱西。さらに皇帝・シヨウ飛に「皇后になって欲しい」と言われ、理美は落ち着かない毎日を過ごしていた。そんなある日、元気がない五龍のため、神気に満ちた旧都・氾因に滞在することに。そこで見つけた鏡をきっかけに、奇妙な現象が起こり始める。臥せってしまったシヨウ飛に料理作りながら、原因を調べだした理美は、朱西の秘密を知ってしまい……!? 大切な居場所を守るため、決断の時が迫る第4弾!!
この巻のあらすじ
朱西の秘密を知り、彼を守るため皇后となる道を選んだ理美。料理を作る余裕もないまま、立后式に向け皇后教育が始まるが、講師となったのはその朱西だった。一生抱え続けると決めた胸の痛みを隠して微笑み合う2人。しかし皇帝・ショウ飛の元に、和国人の皇后内定に反対する意見書が届けられる。宮廷の利権と思惑が立ちはだかる中、3人の恋は思いがけない方向に動き出しーー!? たったひとつの「嘘」から運命が激動する第5弾!!
この巻のあらすじ
朱西が皇帝・ショウ飛の側を離れ、敵対する鳳家当主となった。そのため立后式は延期。理美は己にできることをしようと、食学を引き継ぐと決める。だが突然、地方県吏が一斉に徴税を拒み、宮廷は激震! 反逆罪で捕らえられそうになる県吏を庇ったのは朱西だった。ショウ飛と真っ向から対立する姿に、戸惑う理美。「食」と向き合い、本当に守るべきもののため理美が選ぶ道とは……!? 「俺はあなたの敵です」真の決別が近づく第6弾!!
この巻のあらすじ
各国の使節が訪れる外交の月を迎えた崑国。皇帝・ショウ飛は鳳家当主・朱西と休戦を結び、束の間の平穏に安堵していた。理美は料理の腕を認められ、西沙国をもてなすことに。ところが使節団にはグルザリ・シャーだけでなく、皇女アーシャの姿が。国交樹立に向け、婚姻による盟約の準備かと宮廷はざわめきだす。動揺するショウ飛を差し置き、理美の皇后内定者としての立場は揺らぎだして!? 自らの「道」を選び取る、激震の第7弾!!
この巻のあらすじ
「おいしい」と笑ってくれたら――それが、私の居場所。父が流罪となり、元服できずにいた真佐智。ある日、当代が異国に嫁ぐため一年後に空位となる、美味宮候補に選ばれる。神に食事を捧げるだけの閑職と知って都へ戻る決意をするも、料理経験のない真佐智は失敗ばかり。そんな中、世話係となった炊部の少年・奈津から「なぜ、美味宮になりたいんだ」と覚悟を問われ……!? 「食」で結び合う少年たちの和風ファンタジー!
【電子特典】書き下ろしショートストーリー「朝餉」を収録。
この巻のあらすじ
皇后候補・雪理美と五龍が、宮城から忽然と消えた。皇帝・ショウ飛は自ら捜し出したい気持ちを抑え、丈鉄と伯礼に彼女の捜索を命じる。一方、知らせを聞いた朱西には心当たりがあった。西沙国との国交樹立を阻んだと、理美の存在を邪魔に思うその男ーー考仁の元へと出向いた朱西。冷ややかな気持ちで育ての父と対峙した朱西は、彼女の行方を追及するが「雪理美は死んだ」と言われて……!? 大切な思い出と「確執」を巡る、第8弾!!
この巻のあらすじ
「陛下のため」--朱西の離反の真意を知った理美。彼を取り戻したいという思いを深めながらも、朱西の葛藤の鍵・考仁と対峙した際、相応しい料理を饗せなかったことに迷いを覚えていた。そんな最中、誘拐の真相を巡り尋問が始まる。皇帝としての判断を求められるショウ飛だが、すれ違いから考仁と対立することに。考仁は宰相の地位を退くと宣言し、宮城を去る最悪の事態を迎えてしまい……!? もつれた感情がほどける第9弾!!
すべての巻を見る(全12巻)
この巻のあらすじ
「陛下、退位をご決断ください」ついに蜂起し、皇帝・ショウ飛へ迫る朱西。戦か、退位かーー与えられた猶予は十日。禁軍すら敵に回る状況で、それでもショウ飛は国を守るため戦う道を選ぶ。一方理美は、初秋の庭で聞いた「決した」という珠ちゃんの言葉の意味を考えていた。そんな中、ショウ飛が突如、原因不明の体調不良を訴える。毒が疑われ、理美は伯礼が何度か黒い小瓶を手にしていたことを思い出し……!? 全てを揺るがす第10弾!!
この巻のあらすじ
龍家と鳳家ーー崑国を二分する戦は激しさを増していく。そのとき、追い込まれたショウ飛の前に現れたのは、飛び去ったはずの五龍だった! 天意に導かれるかのごとく終息する戦い。最後に残すは、反乱の首謀者である鳳朱西の処刑のみ。時を同じくして理美は知る。戦いの裏に、彼の優しい“野心”があったことを。「あなたに会えて良かった」居場所を知らなかった和国の少女は、唯一の華ーー“一華”となる。シリーズ堂々完結!
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