霊感体質の女子高生・杏が、アンティーク椅子工房「TSUKURA」でバイトをしながら、オーナーのヴィクトールや職人たちと椅子にまつわる怪奇に向き合うシリーズ。工房には幽霊やポルターガイストの気配が持ち込まれ、椅子の来歴や保管状態、置かれた場所が事件の手がかりになる。杏は学校帰りの現代の生活圏から、工房、ホテル、展覧会、閉鎖予定の施設などへ足を運び、仕事と怪異対応の両方に関わっていく。各巻では持ち込まれる椅子や家具が入口になり、工房内の空気と外から来る異変がつながる。杏の霊感はその境目を見分ける役割を担い、ヴィクトールの過去や工房の事情も少しずつ見えてくる。椅子そのものの意匠や修理、買い取りのやりとりも物語に組み込まれ、杏とヴィクトールの距離や周囲の幽霊との関係も少しずつ積み重なる。全7巻でまとまる。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 椅子の蘊蓄や工房まわりの描写が読みどころになっている。
- オカルトとミステリーが混ざった事件運びで、真相当てより過程の不穏さが楽しい。
- 杏とヴィクトールの噛み合わない掛け合いが軽妙で、怖さの合間に笑いが入る。
- 人間の執着や悪意のほうが怖いという空気が強く、怪異だけに寄らない。
- ふんわりした恋愛感と、じわじわ近づく距離感がシリーズの魅力として受け止められている。
こんな人におすすめ
- ホラーは苦手でも、怪奇と会話劇のバランスを楽しみたい人。
- 椅子やアンティーク、職人ものの蘊蓄が好きな人。
- じれったい関係性やツンデレ寄りのやり取りを追いたい人。
- 事件のすっきり解決より、雰囲気と余韻を味わいたい人。
- 怖さの中に少し甘さやときめきを欲しい人。
人を選ぶポイント
- ほんのり恋愛の印象よりホラー色が強めに感じられる巻がある。
- 後味が重く、すっきりしたオチを求めると物足りなさが残りやすい。
- 人間関係の歪みや悪意が前面に出る場面があり、気分が沈みやすい。
- 事件の説明や伏線回収がゆっくりで、序盤を冗長に感じることがある。
- 主人公や相手役の性格がかなり癖強めで、好みが分かれやすい。
テンポ・読後感
- 序盤は会話と状況説明が中心で、じわじわ不穏さを積み上げる流れ。
- 中盤から怪異や疑念が増え、ラストで一気に収束する構成が目立つ。
- 怖さは強すぎない巻もある一方、短編や補足話で急に冷えることがある。
- 全体の空気は軽口と不穏が交互に来るため、感情の振れ幅が大きい。
- ふんわりした印象から入って、読後は思ったよりホラー寄りだったと感じやすい。
キャラクターへの評価
- ヴィクトールは人嫌いで変人だが、杏への気遣いや保護欲が見えると評価されている。
- 杏は霊障に巻き込まれやすく、健気で強いが、振り回され役として見られやすい。
- 二人とも距離が近づいているのに、肝心なところで噛み合わない関係が好評。
- ヴィクトールはツンデレ、過保護、面倒くさいがそこが良い。
- 職人たちや脇役も個性的で、工房の空気を広げる存在として印象に残っている。
巻一覧
この巻のあらすじ
霊感体質の女子高生・杏は呼ばれるように入ったアンティーク椅子工房「TSUKURA」で霊を祓い、請われてバイトを始めることになった。たまのアレさえ出なければ良い職場で、極悪人顔揃いの職人たちはみんな心優しく親切だ。そして店のオーナーの、死にたがりで人類嫌いで変人美貌のヴィクトールに、杏は不意にときめいたりもしている。そんな時、杏がある椅子に座ってから店にはポルターガイストが頻発するようになり…?椅子談義も楽しい、ふんわりオカルティック・ラブ開幕。
この巻のあらすじ
霊感体質の女子高生・杏はアンティーク椅子工房「TSUKURA」でバイトを続けている。極悪人顔揃いの職人たちは相変わらずみんな心優しく親切だし、死にたがりで人類嫌いで変人美貌のヴィクトールからは人類扱いされず、時に楽しく椅子談義が弾んだりもする。アレさえ出なければ本当に良い職場なのだ。ところが、ある二つの椅子が工房へ持ち込まれて以来、杏はたびたび恐ろしい目に遭うようになってしまい…?バイト継続の危機勃発、ふんわりオカルティック・ラブ第二幕。
この巻のあらすじ
杏とヴィクトールが急遽宿泊することになったホテル三日月館。素敵な椅子がいっぱいのそのホテルで、杏は二人のゴスロリ少女と出会うが……?
この巻のあらすじ
室井の知人が開催した椅子の展覧会を、ヴィクトールと見学に行くことになった杏。だが楽しい休日がそのまま終わるわけもなく……? 甘さ微増量でお届けする、オカルティック・ラブ第4弾♡
この巻のあらすじ
杏が白猫を追った先で見つけたのは、壊れかけた椅子などの廃品が積み上げられた庭。そこには何匹もの猫と、幽霊を名乗る少女がいて……? オカルティック・ラブコメ、甘さ増量中の第5弾♡
この巻のあらすじ
十一月初旬の土曜。杏とヴィクトール、雪路、小椋という、室井を除いた椅子工房「TSUKURA」の面々は隣町の文化センターに来ていた。来月に閉鎖されるこの施設で使用されていた家具類を買い取るためである。 小椋の話術もあり、交渉相手の湯沢、久保田らとのやりとりは円滑に進む。だが、遅れてやってきた米沢がたくさんの不気味な子どもたちの幽霊をその身にまとわりつかせているのを、杏と雪路だけが目にしてしまい……? オカルティック・ラブコメ、甘いだけじゃない第6弾♡
この巻のあらすじ
十二月。 期末テスト終了後、杏がバイトへ向かうと店の周辺をうろつく外国人男性と、さらに怪しい男性客と行き当たる。男性客のほうはヴィクトールの父の友人で、彼は「近々、不審者がヴィクトールの周囲に現れるかもしれないので気をつけろ」と警告してきた。店内では杏がバイトを始めるきっかけになった女幽霊に渡した青いサンダルを発見。現れた女幽霊の顔を見てヴィクトールは驚愕する。 以来、仕事に来なくなったヴィクトールを家まで迎えに行く杏だったが、彼は不在。しかもヴィクトールの家の倉庫を荒らす男に遭遇し、杏は拘束されそうになる。彼女を助けてくれたのは、例の青いサンダルの女幽霊とかつて店にたびたび現れていた小椋の元妻の幽霊だった。 事件の恐怖から数日学校を休んだ後、杏はヴィクトールから彼の過去と青いサンダルの女幽霊の正体、そして杏への想いを明かされて……? 怖さも甘さもクライマックス、オカルティック・ラブコメ完結!!
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