修験者を目指す高校生・袴田幸太郎が、転校先で出会った伊佐と雪とともに、現代の町やマンションで起こる怪異へ向き合う当世妖怪奇譚。伊佐は母親の幽霊に育てられた少年、雪は雪女の息子で、周囲には笹緒や玄太郎、ヒメらも加わる。物語は学校、住まい、近所の家、店先など身近な場所に持ち込まれる依頼や事件を追う短編連作で、妖怪の贄、失せ物探し、マンションのワケあり、眠る少女の来訪などを通して、人外の事情と人間側の生活が交差する。袴田は調伏一辺倒では扱えない相手と向き合いながら、関係者の事情を少しずつ確かめていく。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 妖怪ものでも怖さを前面に出さず、ほのぼのした空気で読める。
- 料理の描写が印象に残り、食べ物の場面が作品の楽しみになっている。
- 伊佐、雪、玄太郎、ヒメなど脇のキャラが立っていて、やり取りが楽しい。
- 挿絵や表紙の雰囲気が作品世界と合っていて、手に取りやすい。
- 事件はあるが、日常の延長として読めるゆるさがある。
こんな人におすすめ
- ほのぼの系の妖怪ファンタジーを読みたい人。
- 事件解決よりもキャラ同士の空気感や掛け合いを楽しみたい人。
- 料理や生活感のあるラノベが好きな人。
- 切なさは少しほしいが、重すぎる話は避けたい人。
- かわいい挿絵や柔らかい絵柄に惹かれる人。
人を選ぶポイント
- 大きな盛り上がりや強い山場を求めると物足りない。
- 場面転換や構成がやや読みづらいと感じる人がいる。
- 主人公の見せ場や表紙イメージとのズレに戸惑う場合がある。
- 謎をきっちり回収するタイプではなく、余韻を残す作り。
- しんみりした空気はあるが、派手な展開は少ない。
テンポ・読後感
- 全体はゆるやかで、力を抜いて読めるテンポ。
- ほんわか、和み系、癒し系の手触りが強い。
- ところどころ切なさが入り、空気に奥行きが出る。
- 怪異は出るが、怖さよりも軽やかな会話と日常感が勝つ。
- 後半に向けて読みやすくなると感じる声がある。
キャラクターへの評価
- 袴田は真面目で不器用、でも一生懸命で好感を持たれやすい。
- 伊佐は穏やかでまとめ役として見られ、料理や主夫っぽさも印象的。
- 雪はつんとして見えて、さりげない優しさやかっこよさが目立つ。
- 玄太郎は可愛らしく、感情表現がわかりやすい存在として人気。
- ヒメは気まぐれで印象が強く、場面を動かすアクセントになっている。
巻一覧
この巻のあらすじ
「悪霊よ、去れ!」 修験者を志す高校生・袴田幸太郎が力を込めて突き出した数珠は、しかし何の効果も生み出さなかった。「お上手ですね。凄い、凄いですよ」 などと拍手とともに真面目に感心されたりして――袴田が転校先で出会った2人の少年は、それでもしっかりと、普通の人間ではないのだった。母親の幽霊に育てられたという不思議な少年「伊佐」と、万年不機嫌そうな雪女の息子「雪」。そんな彼らと一緒の道行きは、やっぱり怪異な事件のオンパレードで……。1人と2匹(?)とその愉快な仲間達が織りなす、楽しくてハートフルな当世妖怪奇譚。 ※電子版は文庫版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
この巻のあらすじ
同級生の女の子に、半ば押し切られるようにしてバイトを頼まれた袴田。だが、伊佐や玄太郎によれば、彼女は妖の贄に選ばれた者であり、そのバイトに行ってしまえば、袴田もまた間違いなく命を落とすというのだ。修験僧を目指しているとはいえ、もはや妖怪=調伏すべきものといった単純な図式では考えられない袴田は、悩んだ末にバイトに赴くことを決意するのだが―― 高校生・袴田が、幽霊に育てられた少年・伊佐や雪女の息子・雪らとともに、怪異な事件を解決していく当世妖怪奇譚。珠玉の3編+αでお送りするハートフルストーリー第2弾! ※電子版は文庫版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
この巻のあらすじ
カナリヤの管理人・笹緒が伊佐たちの住むマンションにやってきた。掛け軸から逃げだした赤い猫を探すのを手伝ってほしいというのだ。難航する猫探しの中、雪が思いついたのが、袴田に妖怪相手の飯屋を開業させ、やってきた妖怪達から猫の目撃情報を集めるという方法。曰く、袴田の作る食事は妖たちに受けがいい、ということなのだが――狼狽する袴田をよそに、妙にやる気満々の一同。果たしてコトの成否やいかに!? 修験僧を目指す高校生・袴田が、幽霊に育てられた少年・伊佐や雪女の息子・雪、そしてその仲間達と織りなす当世妖怪奇譚。ハートフルな4編を収録した、シリーズ第3弾登場! ※電子版は文庫版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
この巻のあらすじ
朱門に頼まれて、ワケありマンションに「一人」で住むことになった袴田。伊佐や雪と一緒だとワケありの原因が逃げだしてしまうから、というのが一人暮らしの理由だが、そうして赴いたマンションは案の定、妖しい気配に満ちていて――おまけに下階に住む女の子に思い切り怪しまれたり、なぜか笹緒といっしょに近所の民家に忍び込む羽目になったり、そうこうしているうちに玄太郎が誘拐されたりして!? はたして袴田は、マンションの「ワケあり」を独力でつきとめることができるのか? ハートフルな4編を収録した当世妖怪奇譚。シリーズ第4弾が登場! ※電子版は文庫版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
この巻のあらすじ
その日、マンションに帰宅した袴田たちがリビングで見つけたのは、眠り続ける見知らぬ少女だった。もちろんヒメの仕業である。だが、当のヒメは「泣いていてかわいそうだから連れてきたが、問題はない」と平気な顔。まずは事情を把握しようと動き始めた袴田たちだが、彼らが町中で出会ったのは、眠っていた少女とそっくりの女の子だった。おまけに「お兄さんは妖退治の達人なんでしょ?」などと話しかけられたりして。はたして事態の真相は? さらには袴田がカナリヤの店番を任されたり、命が危なくなったりと大忙し(?)の当世妖怪奇譚、シリーズ第5弾登場! ※電子版は文庫版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
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