『悪魔の皇子』は、王族の異母兄弟と王女の身体をめぐる闇の力と復讐を軸にしたファンタジー小説シリーズです。舞台は王宮を中心とする王権社会で、闇の力を持つ兄シェラバッハと、力を持たない弟アストロッド、そして王女ナシエラの三者が物語の中心になります。身体に魂を封じこめられたことをきっかけに、アストロッドとナシエラは兄への対抗を目指し、王家の内部にある権力関係や因縁が動き出します。シリーズ全体では、王族同士の対立、闇の力、身体と魂の関係を手がかりに物語が展開します。第1巻は『アストロッド・サーガ』として刊行されています。第2巻以降の情報は提示されていません。第2回角川ビーンズ小説大賞受賞作です。第1巻発売:1990年代。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 古風で硬質な文体と、印象に残る台詞回しが強い魅力になっている。
- 兄弟の確執、執着、屈折した情愛が物語の軸として濃く立っている。
- アストロッドの卑屈さや未熟さが、成長譚として読むと刺さる。
- ルシアをはじめ脇役の存在感があり、関係性の絡み合いが見どころになっている。
- 独特の世界観や架空歴史めいた雰囲気に惹かれて読み進める人が多い。
こんな人におすすめ
- 古めかしい言い回しや重めのファンタジー文体が好きな人。
- 兄弟関係のねじれた感情や、執着の強いドラマを楽しめる人。
- BL的な空気感や、性別・身体・魂のズレを含む設定に抵抗がない人。
- キャラの成長や関係性の変化をじっくり追いたい人。
- 王道ファンタジーより、雰囲気重視の作品を求める人。
人を選ぶポイント
- BL的な匂いがかなり強く、苦手だと入りにくい。
- 文章や台詞が硬めで、読みづらさを感じる人がいる。
- 展開がつかみにくい、話が掴みづらい。
- 途中で間延びしたり、詰め込みすぎに感じる巻がある。
- 期待したほど救いがない、重い余韻が残る場合がある。
テンポ・読後感
- 序盤から強い感情と関係性で引き込むが、全体はじわじわ進。
- 巻によっては静かな日常寄り、別の巻では一気に緊張感が高まる。
- 重厚で陰影のある空気が続き、軽快さより湿度の高い読後感が残る。
- 物語の勢いは関係性の変化で出るタイプで、派手なアクション一本ではない。
- 最終盤は切なさや余韻を重視した締め方として受け止められている。
キャラクターへの評価
- アストロッドは卑屈で頼りなさが目立つ一方、成長後に愛着が増す。
- シュラバッハは冷徹さと執着の強さが際立ち、物語を引っ張る存在として見られている。
- ナシエラは巻き込まれ役として不憫さが強く、かわいそうだと受け止められやすい。
- ルシアは可愛い、格好いい、男前といった評価が集まり、人気が高い。
- 脇役も含めて、キャラ同士の感情の絡み合いが印象に残りやすい。
巻一覧
悪魔の皇子 アストロッド・サーガ
この巻のあらすじ
『悪魔の皇子』と呼ばれる異母兄弟――兄シェラバッハと弟アストロッド。何の力も持たない弟とは逆に、優れた闇の力を持つ兄は、ある日突然、王妃となるはずの王女ナシエラの身体に弟の魂を封じこめてしまう。一つの身体に二つの魂となったアストロッドとナシエラは、シェラバッハに復讐を誓うが――!? 「悪も災いも君に仇をなさせはしない。わたしが君の闇となろう」審査員絶賛! 第2回角川ビーンズ小説大賞受賞作!!
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