普通の女子高生カエデが異世界へ転移し、手元のレシピ本で作れるポーションを売って生計を立てながら、帰還の手段を探す物語。舞台は獣人、エルフ、ドラゴン、魔族が存在し、魔法や晶石、旅券などの制度がある異世界で、各地を移動しながら人や組織と関わっていく。中心人物はカエデと、同行者のカルデノ、魔法研究に関わるバロウやリタチスタで、物語は帰還方法の探索と魔法技術の検証を軸に進む。異世界での生活、素材集め、研究、移動、人物同士の因縁が積み重なり、旅と交渉を通じて関係と目的が広がっていく。シリーズ全体では、転移魔法の成立条件や関連人物の事情が少しずつ明らかになり、行動範囲も国内から各地へ広がっていく。続編では設計書や人形など、帰還と魔法運用に関わる要素が扱われる。

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  • AI分析(あらすじ)

    - 異世界転移後の生活と研究が並行する話が好きな人 - ポーションや魔法の条件を追う物語に興味がある人 - 旅を通じて人物関係が広がる構成を読みたい人

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作品の魅力

  • 異世界転移ものでも、元の世界へ戻ることを軸に進む点が新鮮。
  • ポーション作りやレシピ本の謎が、地味ながら先を追いたくなる。
  • カエデとカルデノ、カスミ、アスルのやり取りが温かく、癒しになる。
  • ほのぼのした日常感と、少しずつ不穏さが増す流れの対比が効いている。
  • 食事や移動、材料集めなどの生活描写が世界の手触りを出している。

こんな人におすすめ

  • 派手な戦闘より、異世界での暮らしや心理描写を楽しみたい人。
  • 帰還方法を探す物語や、謎解き要素をじっくり追いたい人。
  • 主人公を支える相棒キャラや、面倒見のいい脇役が好きな人。
  • ほのぼの寄りのファンタジーを読みたいが、少し緊張感も欲しい人。
  • Web版との違いを比べながら読みたい人。

人を選ぶポイント

  • 序盤から大きな山場が続くタイプではなく、展開は淡々と進。
  • 主人公が受け身に見えやすく、物足りなさを感じる場面がある。
  • 物語が進むほど空気が穏やか一辺倒ではなくなり、初期のほのぼの感は薄れやすい。
  • 食事や材料集めの描写が多く、好みが分かれる。
  • 巻をまたぐと登場人物や状況の把握に時間がかかることがある。

テンポ・読後感

  • 生活感のある異世界描写が中心で、全体のテンポは落ち着いている。
  • 旅や調査が進む巻では話が動くが、派手さより堅実さが前に出る。
  • 前半ののんびりした空気から、徐々に不穏さや緊張感が増していく。
  • 会話や小さな出来事で読ませるタイプで、じわじわ続きが気になる。
  • ほっこりとハラハラが同居する、静かな読み味。

キャラクターへの評価

  • カエデは素直で普通の感覚を持つ一方、危機感が薄くて危なっかしい。
  • カルデノは警戒役として頼もしく、カエデを支える存在として好感が強い。
  • アスルは面倒見がよく、癒し枠として印象に残りやすい。
  • カスミはやさしさや距離感の近さが魅力で、会話場面を和ませる。
  • アイツや貴族側は不穏さを持ち込み、物語の緊張を高める存在になっている。

巻一覧

ポーション、わが身を助ける 1
2015年4月 ISBN 9784074131853
この巻のあらすじ

普通の女子高生・カエデは、獣人やエルフ、ドラゴンのいる異世界にスリップしてしまった。カエデは持っていたリュックサックに見覚えのない本があることに気がつく。本に書かれていたのはポーションの作り方だった。しかも「生成」と唱えるだけ。半信半疑だったカエデだが、試してみるとポーションが出来てしまった。異世界に放り出されたカエデにとって、それは生活を支える糧になった。出来たポーションが、結構な値で売れるからだ。いつか元の世界へ帰ることを望みながら、ポーションの支えもあって、異世界での生活を送るカエデ。とある一行との出会いから、生活は変わっていく。ドラゴンに遭遇したり、奴隷を買うことになったり…一人の女子高生の異世界での奮闘は続いていくー。

ポーション、わが身を助ける 2
2015年12月 ISBN 9784074143450
この巻のあらすじ

カエデとカルデノはイノシシに襲われていた三兄弟を助ける。 イノシシを倒すカルデノの腕を見込み、一緒に妖精の泉へ行かないかと誘われた。 その泉でカエデは自分と同じく異世界から来た男性がいると知る。 その男性に会うことが出来たカエデは、今までどう過ごしてきたのか、 何を糧に生きてきたのか様々なことを聞き、アモネネという植物のことを知る。 それはレシピ本に載っている魔力ポーションの材料だった。 アモネネについて図書館で調べていると運悪く貴族のサージスとぶつかり 目を付けられてしまう。 そんなある時、カエデの家に不審者が現れるのだったーーー。

ポーション、わが身を助ける 3
2016年7月 ISBN 9784074190584
この巻のあらすじ

魔力が溜まりやすく、様々な危険が潜んでいるーーー。 そう呼ばれているオルモン山を、カエデ達は、 魔力ポーションの材料となるマンドラゴラの花を採取するため登る。 魔力ポーションの生成に成功し、サージスに横取りされる事を阻止するためだった。 また、カエデはバロウという人物を探し始める。 その名前に聞き覚えのあったカエデは、 アルベルムの弟子であるジェイと出会い、バロウの正体を知った。 バロウを探すためにカエデは王都を発つのだが……!?

ポーション、わが身を助ける 4
2017年8月 ISBN 9784074273652
この巻のあらすじ

バロウの手がかりを求め、ロレンツィを訪ねてシッカへ向かったカエデとカルデノ。 だが、ロレンツィにバロウの心当たりはなかった。 気落ちするカエデだったが、 偶然訪ねてきた兄弟弟子リタチスタにより、バロウの情報を得る。 リタチスタに協力してもらいながら手がかりを調べたが、バロウの姿はなかった。 バロウが残したいくつかの覚え書きにリタチスタは疑問を持った。 リタチスタが知るバロウの研究と覚え書きの内容に差異があったのだ。 一方でカエデ達は、思い当たる場所へ向かうために国外のカフカへ。 だが、国を渡るためには自分の魔力を使った旅券が必要だった。 カエデに魔力は存在しない。 旅券を手に入れるための条件とは……!?

ポーション、わが身を助ける 5
2019年2月 ISBN 9784074369676
この巻のあらすじ

バロウの正体を探るため、旅に出ることにしたカエデたちは、 途中、カルデノの故郷に立ち寄ることになった。 そこでカエデは、かつてカルデノが奴隷として売られた理由を知る。 亡くなってしまった育ての親との思い出や、 自分を売った相手と向き合ったカルデノは過去と決別し、 本来の目的であったバロウ探しに戻ることになる。 そこで、カルデノの知り合いだというガジルの案内もあり、 遂にバロウが住むという家に辿り着くのだがーー。

ポーション、わが身を助ける 6
2020年4月 ISBN 9784074438785
この巻のあらすじ

自分を異世界に呼び寄せたバロウを見つけることができたカエデ。 無事に元の世界に帰れるようにバロウと約束を取り付ける。 転移魔法には大量の晶石が必要というバロウの言葉に従い、 カエデたちが旅先で買い付けて帰ってくると、 今度は紙が欲しいと言われ、またも旅に出ることに。 バロウが自分を遠ざけようとしているのでは、と疑うカエデ。 それでも、魔法完成のために従うしかなく、 リアルールという大きな街へ向かう。 そこで偶然にもリタチスタと再会し、 一緒にバロウのもとへ戻ることになるのだが、 二人にはなにやら因縁があるようでーー。

ポーション、わが身を助ける 7
2021年4月 ISBN 9784074484331
この巻のあらすじ

ひょんなことから異世界にやってきた少女・カエデ。 元の世界に戻るために必要な黒鉱に似た性質を持つ代替品が見つからず、 行き詰まっていた。 そんな中、リタチスタが「魔族領に心当たりのある魔族の角で合成石を作れば 望みがあるのではないか」と提案する。 魔族領に行くことにバロウは反対するがなんとか説得し、皆で魔族領に向かう。 魔族の少女の存在する屋敷に足を踏み入れると、 そこで手に入れた魔族の角がリタチスタの物であり、 リタチスタが実は魔族であったこと、 そして屋敷の少女が妹をかたどったゴーレムであることなど、 衝撃の真実が明らかになる。 なぜ魔族領を出たのか。 なぜアルベムルの弟子になることを決めたのか。 一方、リタチスタの角から合成石の試作品が作られ、 カエデに魔力がないという問題が解決する。 同じくこの世界に突然来たゴトーに、 元の世界に戻れそうだと伝えようとするカエデ。 バロウとリタチスタにゴトーのことを報告するのだが、 新たに直面した転移魔法の問題を解決する糸口になる可能性があると、 ゴトーを資料庫へ呼び出した。 ゴトーはすでに自分が死んでいること、ラティと仲良くなったことを理由に、 元の世界に帰る気持ちはすでになかった。 だが、ゴトーの協力もあってすべての問題が解決され、 転移魔法の完成を待つばかりのカエデ。 一方でもう一つの大きな問題が持ち上がった。 そう、カルデノやカスミとの別れ。 そんなセンチな気分に浸る間も与えないように、 ラティのいる森にドラゴンが現れ、王都は混乱に陥ってしまう。 いつ王都を襲うとも知れないドラゴンの恐怖を前に、 転移魔法に必要な魔力の貯蔵をしていたコニーとラビアルは 身の安全を図るため避難する。 バロウ、リタチスタも国からの要請で資料庫を離れ、 転移魔法作成が中断してしまう。 カエデも戦いに備えポーションを作る人材として 呼び出されることになるのだがーーーー。

ポーション、わが身を助ける 8
2022年9月 ISBN 9784074532100
この巻のあらすじ

ドラゴンが突如出現して騒然とする王都。討伐のため、ドラゴンハンターの一員としてカエデに与えられた仕事は倉庫でのハイポーションの生成だった。しかし、カエデは安全な王都ではなく、カルデノと共に魔物が徘徊する王都の外の補給所へ向かうことになった。防御は万全と思えた補給所であったが、巨大なトカゲが侵入して、立ち向かったカルデノは片腕をトカゲに噛みちぐられてしまう。カエデは、彼女を助けるために『妖精の水』と『天龍草』を手に入れ、マキシマムポーションを作って失った腕を再生させることに成功する。それを見たアスルは同じように手足を失うアイスのために立ち上がる。

ポーション、わが身を助ける9
2023年9月 ISBN 9784074562893
この巻のあらすじ

目的は、盗まれた異世界間転移魔法の設計書を取り戻すことと、後藤の仮の体として使うために等身大の人形を手に入れること。急いでメナエベットへと飛んだカエデたちだが、人形の街と呼ばれるベイスクイットで目当ての人形を見つけるも盗まれてしまい、人形を追ってトタリティへと移動する。トタリティは、盗まれた設計書が持ち去られた場所としてリタチスタが目星をつけていた街であった。しかしリタチスタは設計書が隠匿解除のために別の街へも回されていることを知って危機感を覚え、別行動をしているバロウたちにもそれを知らせるようにカエデに頼んだのだがーー。

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