アビアス王国の王女ナナが、父の命令で婿探しの旅に出るところから始まるファンタジーシリーズ。護衛のエキノ、侍女のコリンを伴って各地を巡る道中では、非常識な少女ネリアや変わり者の詩人ソリウ、教会の暗殺者が次々に現れ、旅は次第に緊張を帯びる。さらに、ナナの叔父ギルレット公爵の屋敷でも罠が仕掛けられ、休息の場にも危険が入り込む。物語は、王国の外で進む教会の策謀、練金天使や聖義執行者といった固有の存在、バコパ高原へ向かう動きによって、王女の移動劇と勢力対立が重なる形で広がっていく。中心人物たちの会話と、旅先で現れる人物の介入が、物語の進行を押し出している。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 榊一郎作品らしい、旅と追っ手の構図が早い段階で立ち上がる。
- 教会や旧文明など、ファンタジーにSF寄りの要素を混ぜた世界観がある。
- 3巻でまとまる構成で、終盤は収束のさせ方を楽しめる。
- ネリアのような、軽妙さと芯の強さを持つ脇役が印象に残る。
こんな人におすすめ
- 榊一郎作品や『棄てプリ』系の雰囲気が好きな人。
- 旅する一行と追っ手の対立を軸にした冒険譚を読みたい人。
- 王道寄りでも作者色の強い作品を楽しめる人。
- 多少の既視感より読みやすさや勢いを重視する人。
人を選ぶポイント
- 既存作との類似を強く感じる人には、設定や配置の既視感が気になりやすい。
- キャラ設定がやや古め、ありがちに見える部分がある。
- 旧世界や裏設定の掘り下げは、巻数の都合で物足りなく感じやすい。
- 作品のノリが合わないと、軽さや同人誌的な印象が先に立つ。
テンポ・読後感
- 前半は過去や設定の補足が入り、後半で一気に事態が動く。
- 追っ手の出現やカタストロフ寄りの展開が続き、緊張感は保たれる。
- 収拾に向けては比較的テンポよく進み、読み味は軽快。
- 全体としては、安心して読める作者印の強い流れ。
キャラクターへの評価
- ネリアが人気で、へっぽこさと自分の意思で動く部分が好まれている。
- 姫と護衛たちの関係は、旅の軸として分かりやすい。
- 主人公側の配置や役割分担に、榊作品らしい既視感がある。
- キャラの魅力よりも、作品全体の雰囲気や作者色で読ませる印象が強い。
巻一覧
この巻のあらすじ
「おまえ――ちょっと処女喪失してこいや」 突然父親に言われ、旅に出たアビアス王国王女ナナ。護衛のエキノ、侍女のコリンを連れた呑気な婿探し道中になるはずが、その前に現れたのは超非常識少女ネリアや変態詩人ソリウなどの変人ばかり。 そのうえ暗殺者まで現われ、旅は一転危険な雰囲気に。影でうごめく陰謀は、やがて世界の命運を巡る戦いへとナナを誘う……。
この巻のあらすじ
「処女喪失旅行中」のノボリを掲げて、気楽に旅するナナ姫ご一行だったが、『バコパ高原にお前たちだけで来い。誰かに助力を求めれば、罪のない人間が死ぬこととなる』教会の暗殺者からそう告げられ、雰囲気は一変。言葉に従いバコパ高原に向かう途中、束の間の休息を得るためナナの叔父・ギルレット公爵の屋敷に立ち寄る。 しかし、そこには恐ろしい罠が待ち構えていた……。
この巻のあらすじ
人の力、及ばざりし存在〈練金天使〉 悪夢が如き力をふるうその攻撃から、辛くも脱出したナナ姫一行。「教会」から狙われるナナたちを救ったのは、同じく「教会」から送り込まれたはずの〈聖義執行者〉だった。幾重もの策謀が入り交じる中、ナナたちは全ての憂いを断ちきるべく「教会」の本拠地、バコパ高原へと向かう。物語はついに感動のクライマックスへ!!
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