家賃四万五千円、夕食付きの下宿『深山荘』を舞台に、平凡な大学生・七瀬浩太が、幽霊や神様の使い、幽体離脱が特技の住人たちと暮らす物語。食卓を通して、住人それぞれが抱える事情や過去が少しずつ見えていく。中心にいるのは、大家の娘で料理を担う夏乃子と、彼女に思いを寄せる浩太。日常の食事から始まる交流に、不思議な出来事と身近な感情が重なっていく。シリーズ全体では、夕食の場を軸に、住人たちの関係と個々の事情が積み重なっていく。続巻では、同じ下宿の日常に加えて、夏乃子の母親に関わる出来事が物語の焦点になる。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 深山荘の共同生活が、家族に近いぬくもりとして読まれている。
- 料理の描写が細かく、夕食や手作りの場面が強く印象に残る。
- 不思議な出来事や幽霊要素があっても、全体はやさしく読みやすい。
- 住人たちの個性が立っていて、にぎやかな掛け合いが楽しい。
- ほっこり感の中に、少し切なさや心の痛みが混じる構成が好評。
こんな人におすすめ
- ほっこり系のライト文芸や日常ファンタジーが好きな人。
- 飯テロ系、食卓シーン重視の作品を読みたい人。
- シェアハウスや共同生活の空気感を楽しみたい人。
- 強い悪役や重すぎる展開より、やさしい読後感を求める人。
- 大学生くらいの若い登場人物の群像劇が好きな人。
人を選ぶポイント
- ホラー寄りの不穏さを強く期待すると、やや肩透かしに感じる。
- 飯テロ度は高いが、派手な料理や豪華さより素朴さが中心。
- 物語のまとまりはきれいだが、意外性のある展開に戸惑う場合がある。
- キャラクターの個性が強く、好みが分かれやすい人物もいる。
- 作品の雰囲気がやわらかいぶん、刺激の強さは控えめ。
テンポ・読後感
- 文章は読みやすく、するすると進む軽快さがある。
- 全体の空気はゆるやかで、あたたかく、時々しんみりする。
- 食事の場面がテンポの中心になっていて、読んでいてお腹がすく。
- 不思議な出来事はあるが、怖さよりも安心感が前に出る。
- 終盤に少し驚きが入るため、のんびり感の中に小さな緊張がある。
キャラクターへの評価
- 浩太はやさしくて好青年、少し頼りなさもあるが好感を持たれやすい。
- 夏乃子は料理上手で思いやりがあり、笑顔や気配りが印象的。
- 沙羅は幽体離脱などの特技も含めて、いちばんキャラが立っている。
- 児玉は見た目や言動のクセが強く、最初は警戒されやすい。
- 住人全体として、変わり者でも根はいい人。
巻一覧
この巻のあらすじ
「最後に食べるものが、あなたの作るカレーでうれしい」
家賃四万五千円、一部屋四畳半でトイレ有り(しかも夕食付き)。 平凡な大学生の俺、七瀬浩太が暮らす『深山荘』は、オンボロな外観のせいか心霊スポットとして噂されている。 暗闇に浮かぶ人影や怪しい視線、謎の紙人形……次々起こる不思議現象も、愉快な住人たちは全く気にしない――だって彼らは、悲しい過去を持つ幽霊すら温かく食卓に迎え入れてしまうんだから。
これは俺たちが一生忘れない、最高に美味しくて切ない“最後の夕食”の物語だ。
この巻のあらすじ
平凡な大学生の俺、七瀬浩太が暮らす『深山荘』は家賃四万五千円で夕食付き。大家さんの娘で、俺の片思いの相手・夏乃子さんが毎日夕食を作ってくれる。 幽体離脱が特技だったり、神様の使いだったり、住人は変わり者だけど、みんな彼女の夕食が大好きだ。 でも、夏乃子さんを捨て失踪した母親のアルバムが見つかったことがきっかけで、彼女にとある“異変”が起きてしまい……。 沢山の幸せをくれた大切な人のために、俺は何ができるんだろう。
第25回電撃小説大賞で《メディアワークス文庫賞》を受賞した美味しくて泣ける夕食物語、待望の第二巻!
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