人の精神に寄生する存在「パルス」を軸にした現代異能シリーズ。パルスに感染すると知力や体力が高まり、場合によっては特殊な力も生まれるという設定のもと、高校生の福原駿介が感染者であることをきっかけに、謎の組織や同じ感染者の少女、チェスをモチーフにしたゲームへ関わっていく。感染者の役割分け、携帯ゲーム機と現実の連動、東京の街を使った行動が重なり、異能とゲームのルールが一つの物語として組み立てられる。各巻ではパルスの性質や制御をめぐる情報が少しずつ示され、現代都市の中で対立の輪が広がっていく。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 巻ごとにルールが異なるオリジナルの囚人ゲーム設計が高く評価されている。
- 複雑な条件も読み進めるうちに理解でき、心理戦・頭脳戦・金銭の価値といったテーマが絡。
- 寄生能力「パルス」の覚醒と、日常と非日常の落差が物語の緊張感を支える。
- 現実と仮想空間を組み合わせたゲームなど、設定の組み立ての妙が読み応えにつながる。
- 無機質さと激しさが同居する文体が、シリーズ全体の印象として記憶に残る。
こんな人におすすめ
- 脱出ゲーム・デスゲーム系のルール設計や駆け引きを楽しみたい読者。
- 数値・金銭・対人関係を題材にした社会風刺的な読み味を求める読者。
- 異能力設定と謎の組織が絡むサスペンスを好む読者。
- 状況を自分で想像しながら読み進めるタイプの読者。
- 土橋真次郎作品の密室・心理ゲーム路線に関心がある読者。
人を選ぶポイント
- 主人公の優柔不断さや頼りなさが、読むうちに疲労感につながる。
- 主要人物とその他多数の登場人物の距離が大きく、クラスメイト等の呼び名が機能的すぎる。
- 行方不明の姉や謎の多さが最後まで解消されず、一区切りでも物足りなさを感じやすい。
- パルスの能力が肉体強化の域を超える展開は、SF寄りの読み味を好まない層には合わない。
- 巻によってプレイヤー同士の心理戦の比重が薄く、キャラ関係寄りに感じる部分もある。
テンポ・読後感
- ルール説明からゲーム本番へ入ると展開が加速し、読後に「心地よい疲労」を残す。
- 理不尽で数値化されたゲーム条件が、怒涛のように主人公を翻弄する。
- 日常パートのほのぼのさが、非日常の不穏さと対比して逆に不安を増す。
- 文章はクールで淡白な印象もあるが、クライマックスでは痛みや焦燥が強く伝わる。
- 全体として難易度は高めだが、次巻への好奇心を煽るドキドキ感が続く。
キャラクターへの評価
- 福原は判断の迷いや情に流されやすさが目立つ一方、ゲーム中の姿はかっこよく見える場面もある。
- 秋島カレンはゲームへの忠実さと隠した思惑が評価され、今後の関与にも期待が向く。
- 青山由紀は主人公の帰る場所として好意的だが、登場機会の少なさと扱いの曖昧さが残る。
- 立花飛鳥や深見舞は関係性が進展するたび可愛さや安心感が増すが、距離感の偏りへの違和感もある。
- オリビアは再登場のインパクトはあるが、言動の変化への戸惑いがあり、好きになれない読者も多い。
巻一覧
この巻のあらすじ
「大昔の神と崇められる存在や、歴史上の英雄などは、パルスをコントロールしていた存在なのよ」 得体の知れない存在―― “パルス”。 パルスは人の精神に寄生する。パルスに寄生されると宿主となった人間の知力・体力は格段に向上し、また特殊な力が生まれる場合もあるという。 そんなパルスに感染していることが発覚した高校生・福原駿介の運命は、一気に動きはじめる! パルスを制御しようとする謎の組織の存在。 そして同じくパルスに寄生されている少女との出会い。 果たして駿介の未来に待っているのは……!?
この巻のあらすじ
「このゲームはチェスをモチーフにしています。 ピースは二種類を使用します。 King:男性プレイヤーが受け持ちます。 Queen:女性プレイヤーが受け持ちます。」 パルスに感染したことで一変した福原駿介の人生。 “兵士タイプ” “英雄タイプ” “指揮官タイプ” “魔法使いタイプ” の4つの中から “魔法使いタイプ” と診断された彼のパルス能力とは果たして……? 読み出したら止まらない! ノンストップストーリー・第2弾!
この巻のあらすじ
福原駿介が囚人ゲームサイドから渡されたのは携帯ゲーム機。その携帯ゲーム機を起動させてみたところ、中に囚われていたのは、あの“オリビア”だった。 彼女を助けるために、福原はゲームに参加することを決めた。ゲームの目的は“魔王を倒し姫を救出すること”で、しかも現実とゲーム機の中の世界がリンクしているらしい。魔王とは何者なのか。そして姫とは……? ゲーム機を片手に東京の街を歩き回る“冒険”が始まる……!
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