近未来、人類が宇宙へ進出したのち、戦争は代理競技「ストライクフォール」という宇宙チーム闘技の形で続いている。主人公の鷹森雄星は、天才の弟や幼なじみの環、チームの仲間たちと関わりながら、自分の立ち位置を探していく。物語は、宇宙をフィールドにした試合だけでなく、慣性制御やチル・ウエポンの普及によって競技の前提が変わる過程、二軍練習場や一軍強化キャンプ、火星ラウンドへ広がる現場を追う。リーダー機、整備、リンカー、耐性増強などの役割が絡み、兄弟関係、チーム内の序列、軍との結びつきが交差する。さらに、選手同士の力比べだけでなく、整備や編成、技術導入が試合の結果に影響するため、競技が個人技だけで完結しない構造になっている。
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読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 宇宙を舞台にした競技SFとして、戦闘・機体開発・戦術の組み立てが細かく描かれる。
- 体温を代償にするチル・ウェポンや慣性制御など、独自設定の発想が強い。
- 兄弟の葛藤、幼なじみ、チーム内の関係が絡み、スポ根だけで終わらない厚みがある。
- スポーツと戦争、競技と軍事の境界が揺れる世界観が読みどころになっている。
- 競技シーンの熱量と、政治・経済・スポンサー事情まで含めた広がりが両立している。
こんな人におすすめ
- 宇宙戦闘やロボット競技を、理屈込みで楽しみたい人。
- SF設定の密度が高い作品や、技術が世界を変える話が好きな人。
- 兄弟もの、ライバル関係、チームスポーツの人間ドラマを読みたい人。
- まっすぐなスポ根より、軍事・政治・商業の影が差す展開を好む人。
- 先の読めないシリーズ構成や、長く続く前提の物語を追いたい人。
人を選ぶポイント
- 競技ルールや専門用語が多く、説明量も多めで取っつきにくさがある。
- スポーツとしての爽快感より、戦争性や利害関係の重さが前に出る巻がある。
- 主人公の言動や判断に引っかかる読者がいる。
- 設定の核になる用語や世界の仕組みが、まだ見えにくいと感じる声がある。
- 挿絵やビジュアル面への不満が挙がることがある。
テンポ・読後感
- 序盤から情報量が多く、世界観と競技の仕組みを一気に押し出す。
- 試合はスピード感があり、緊張感のある攻防で引っ張る。
- 競技の熱さの裏で、政治や軍事の思惑がじわじわ効いてくる。
- 巻を追うごとに「オープニング」「序章」と受け取られるほど、物語の立ち上がりが長い。
- 熱血だが軽すぎず、重さと高揚感が同居する読み味。
キャラクターへの評価
- 鷹森雄星は、才能と反発心を持つ一方で、成長や判断に賛否が分かれる。
- 兄弟関係は強い軸になっていて、弟への劣等感や追いつきたい気持ちが物語を動かす。
- レイカは可愛さや存在感が強い反面、行動の読めなさが印象に残る。
- アデーレや環など、脇役まで個性が立っていて、関係性の変化が見どころになる。
- チームメイトやコーチ陣には冷たさや頼りなさもあり、そこがドラマの火種になっている。
巻一覧
この巻のあらすじ
SF界の俊英、ガガガ文庫に電撃参戦!
近未来、人類は宇宙に進出し、惨禍のはてに戦争をやめた。 ……いや、正確には、形を変えた。
代理戦争として発展した宇宙競技、ストライクフォール。 広大な宇宙をフィールドに、敵のリーダーを屠るべく戦うチーム闘技に人々は熱狂した。
万能の泥、チル・ウエポンによって作られたストライクシェルに身をつつみ、プレイヤーたちは宙を駆ける。 故郷のため、栄誉のため、家族のため、あるいは己が夢のために……。
鷹森雄星も、ストライクフォールに魅せられたひとりだ。 弟は、トップリーグでのプロデビューが決まった若き天才、鷹森英俊。
幼なじみの環のやさしさに見守られながらも、雄星は宇宙を目指すが――。
「知ってるか、兄貴。宇宙では、あらゆるものが落ちている最中なんだ。 ――落ち続けるなら、オレはほしいものを手に入れる」
なら、翔ぶ。翔んで、宇宙に手を伸ばす。
これは、宇宙を「掴む」兄弟の物語。
SF界の俊英が放つ新たなライトSFエンタテイメント!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
この巻のあらすじ
競うことは、争うことなのか。
史上、類を見ない“ルール違反”。 雄星は処分決定を待つ間、二軍練習場へと送られる。
前代未聞のスキャンダルを起こした異邦人に、選手たちはただただ冷たかった。無数の敵意にさらされる雄星に、二軍監督、ユウキ・プラバッキーは告げる。
「ここの連中がお前に冷たいのは、弟のことだけでも、ペナルティのことだけでもねえよ。みんな、パワーの時代が怖いのさ。おまえはストライクフォールの次の時代そのものだからな」
あの日、雄星のもたらした慣性制御技術は、ストライクフォールをまったく別の競技に変えてしまったのだ。
「おまえに残された道は、二つだ。時代を殺した男として恨まれながら勝者になるか、それとも、誰かがそうした勝者として栄光を掴むのを、指をくわえて見ているかだ」
同じく懲罰で試合機会を奪われたアデーレ。 ストライクシェルの整備を学びはじめた環。 みな、大切なものを失った傷を抱えながら、新たな戦いを始めている。 なら――俺は。 めまぐるしく変化する世界、「戦争」と「競技」の狭間で。 雄星は、ストライクフォールともう一度向き合う。
兄弟の憧れを、答えをこの手に“掴む”ために。
SF界の俊英が放つ疾走スペースグラフィティ、待望の第2弾!!
「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
この巻のあらすじ
「強いってのはこういうことだ」。
シーズンオフを迎え、鷹森雄星は一軍強化キャンプへの参加を許される。 しかし一軍は、雄星の想像を超えた厳しい世界だった。
「二軍じゃどうだったか知らんが、ここじゃ、おまえは特別じゃない。“その他大勢(ワン・オブ・ゼム)”だ――」
既に慣性制御は普及し、“生みの親”である雄星以上の使い手がチーム内にもごろごろと現れる。
憧れの存在たちに厳しい言葉で叱咤される日々。 だが、決して隔意だけではない“一軍の矜恃”に触れ、雄星はプロとしての生き様をその身で学んでいく。
そんななか、紅白戦でリーダー機を務めたアデーレが、一軍リーダー機のケイトリンを撃破してしまい……?
波乱の新シーズンが、幕を開けようとしていた。
“王の御手”を持つ黒騎士もついに復活!? SF界の俊英が放つ疾走スペースグラフィティ、騒然の第3弾!!
※「ガ報」付き!
※ガガガ10周年電子特典!シリーズ既刊すべてのカバーイラスト付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
この巻のあらすじ
「コストを払い合う。それがチームだ」。
「新しい時代が来た。今シーズンは、激動をもって歴史に残るだろう」。
慣性制御、そして散兵戦術が公になった結果、宇宙戦闘ドクトリンは根底から覆された。
第24シーズン、火星ラウンド。 “誇りある白”シルバーハンズは、ガーディアンズと激突する。 最高のフィジカルを持つ女性選手、カレン・フェニックスを擁する軍チームだ。
滾る雄星だが、自身がリンカーとして機能しきれないなか、チームの成績は下降線を辿っていた。 そんなとき、人工的にチル・ウエポン耐性を増強された選手・シルヴィアが送り込まれてきて――?
チームと雄星、ともに正念場を迎える一戦が、幕を開ける。
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
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