『シュレディンガーの猫探し』は、探偵事務所を訪れた少年・令和と、事件を「迷宮」に落とすことを自称する魔女・焔螺を中心に進む謎解きシリーズです。舞台は現代の学校や洋館、閉鎖的な村などで、妹の「やよいトリップ」と呼ばれる未来視・過去視じみた現象や、亡き姉が残した魔導書を手がかりに、事件と怪異の境界を探ります。物語の軸は、暗号や予告状、伝承、怪奇現象をめぐる推理と対話です。シリーズ全体では、日常に差し込む不思議な現象から、村の風習や妖怪伝承が絡む事件まで、謎の形を変えながら展開します。3冊とも同じ主要人物を軸に、事件ごとの手がかりを追う構成です。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 謎を解くより、謎を神秘として残す発想が新鮮。
- 探偵と魔女の立場が逆転した攻防が目を引く。
- 学園祭や村の伝承など、閉じた舞台の空気感が濃い。
- 伏線や事件の組み立てが細かく、読み進めるほど見え方が変わる。
- キャラの掛け合いと独特の文体が作品の個性になっている。
こんな人におすすめ
- ひねりのあるミステリーやアンチミステリが好きな人。
- 探偵役よりも、謎を残す側の理屈に惹かれる人。
- 学園もの、伝承もの、閉鎖空間の雰囲気を楽しみたい人。
- 会話のテンポやキャラのクセを味として受け取れる人。
- ライトノベル寄りでも本格ミステリ寄りでも読める作品を探している人。
人を選ぶポイント
- 謎をすっきり解決する読後感を求めると物足りない。
- 迷宮入りの理屈や動機に弱さを感じる場面がある。
- 事件の規模や展開が地味に映ることがある。
- キャラのひねくれた言動が合わないと入り込みにくい。
- 作品のクセが強く、万人向けではない。
テンポ・読後感
- 序盤は掴みどころが少なく、途中から仕組みが見えてくる。
- 会話中心で進み、静かな駆け引きが続く。
- 学園の空気と不穏さが同居した、少し奇妙で神秘的な読後感。
- 事件は大きく暴れすぎず、じわじわ組み上がる印象。
- 物語全体は軽快さよりも、ねじれた理屈と雰囲気で引っ張る。
キャラクターへの評価
- 焔螺は、理屈をねじ曲げる存在感と強い言い回しが印象に残る。
- 令和は鈍感さやネーミングの癖も含めて、助手としての立ち位置が目立つ。
- 弥生は可愛さや感情の揺れが読みやすく、視点の軸として機能している。
- 探偵側は当て馬的に見える一方、対立構図の面白さを支えている。
- 脇役も濃く、人物の背景が少しずつ見えるたびに印象が変わる。
巻一覧
この巻のあらすじ
探偵嫌いの僕と迷宮落としの魔女。
妹にまつわる不思議な現象、「やよいトリップ」。未来視とも思えるその力が原因で巻き込まれたとある事件をきっかけに、訪れた洋館。 洋館の表札には『探偵事務所 ラビリンス』。 そして、古めいた書架に囲まれるように彼女はいた――。 魔女のような帽子に黒い服。書架に囲まれた空間そのものが一つの芸術作品のように美しい佇まい。
「解かれない謎は神秘と呼ばれる。謎は謎のまま――シュレディンガーの密室さ」
彼女――焔螺は、世界を神秘で埋め尽くしたいのだと言った。
「私は決して『探偵』なんかじゃない。神秘を解き明かすなんて無粋な真似はしないよ」
探偵じゃないなら、いったい何なんだ。 問えばふたたび、用意していたように即答だった。
「魔女さ」
まったく、時代錯誤も甚だしいと嘆かずにはいられない。 神秘的で、ミステリアスな一人の魔女に、この日――僕は出会った。
第14回小学館ライトノベル大賞・審査員特別賞受賞。 ゲスト審査員・若木民喜氏絶賛の新感覚「迷宮落とし」謎解き(?)開幕!
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
この巻のあらすじ
「呪い」と「願い」。過去からの予告状。
「“呪い”とは。“人”だよ令和くん」
焔螺さん――「迷宮落としの魔女」はそう言った。
飛鳥姉さんの死の真相を、弥生に伝えるべきか悩む令和。そして、飛鳥の死後起こるようになった弥生の未来視&過去視じみた現象「やよいトリップ」――。
折しも東高の文化祭「七夕祭」の直前、空から光と共に予告状が届く。その予告状は暗号文でできていて、予告状の差出人は「東高五十面相」。
それは、死んだ飛鳥姉さんが過去に起こした、「ある事件」を模倣したものだった。
「呪い」は過去ではなく、「現在」の人が起こすもの――。
事件を「迷宮」に落とす「迷宮落としの魔女」とその助手・令和は模倣事件を迷宮入りにすることで、「やよいトリップ」の解決を目指すが……。
探偵と魔女の知恵比べ、第2弾!
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
この巻のあらすじ
迷宮落としの魔女vs.怪奇現象。
探偵は真実を求め、魔女は神秘を求める。そして時に、人には解かれたくない謎があり、秘密にしておきたい真実がある。忘れる事などできやしない。神秘的で、ミステリアスな一人の魔女に、この日――僕は、出会った。
亡き姉・飛鳥の残した「時を超える」現象を巻き起こす魔導書『シュレディンガーの猫探し』。 その行方と手がかりを探すため、「迷宮落としの魔女」焔螺と、その助手(使い魔?)の令和は、級友・芥川の故郷である猫又村を訪れる。
しかしそこには、数多の妖怪伝承と不思議な能力を持つ巫女が待ち受けているのだった。
閉鎖的な村の風習と、謎多き伝承の数々。「出歩いてはならない」と警告される「赤き月の夜」に起こる事件とは?
「謎とは、真実を隠したいという誰かの『想い』だ。良くも悪くも、人の心が生み出したヴェールなんだ」
村の秘密のヴェールが剥がされるとき、明らかになる「約束」と「物語」。 第14回小学館ライトノベル大賞・審査員特別賞受賞作、シリーズ第3弾!
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
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