落ちこぼれの晴凛が、異国シムールの末姫ミーネの家庭教師になったことから始まる、辺境と帝国をまたぐ軍略群像シリーズ。侘瑠徒での包囲戦や弓勝負をきっかけに、晴凛は伏龍の奇策、ミーネやシャールとの関係、仲間たちの動きに巻き込まれながら戦と政務の中心へ近づく。やがて舞台は北域の国作り、北域王の名乗り、帝都への潜入、建白書による世論作り、南域の乱、皇帝をめぐる動きへ広がる。家庭教師、辺境防衛、内政、合戦、王宮の駆け引きが一本につながる構成。最後は北域と南北の対立が帝都を巻き込み、晴凛、ミーネ、シャール、伏龍らの立場が次々と更新されていく。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 中華風の帝国と遊牧民の対立を軸にした、知略と戦略が厚い架空戦記として読める。
- 籠城・攻防・内政・外交など、戦場以外の局面も丁寧に描かれる。
- 兵士や将校が駒ではなく、策も「人が生きている」前提で組まれる。
- 帝国とシムールの関係改善や文化の混交が、戦記の大きなテーマとして機能する。
- 晴凛とヒロインたちの恋愛・三角関係が、重い戦記パートの緩急になる。
こんな人におすすめ
- ライトノベル枠を超えた、真面目な軍記・戦略物が好きな読者。
- 国家運営や外交交渉ごと物語に載せたい読者。
- 主人公の成長と、伏龍・崇鳳など個性強い軍人キャラの掛け合いを楽しみたい読者。
- ハーレム寄りの恋愛要素も欲しいが、すぐに結ばれない関係性を好む読者。
人を選ぶポイント
- 物語の進行が遅く、準備や内政パートが長く続く巻がある。
- 会戦前の引き延ばしが続き、本格戦闘を待つ読者には物足りなく感じる。
- 理想を敷き詰めた明快さを、現実離れとして受け取る向きもある。
- 巻によっては南域・北域・中央など視点が分かれ、一気読みで追いにくい。
テンポ・読後感
- 序盤は人物紹介と掛け合い、後半で大きく動き出す構成が多い。
- 1巻で土台、2巻で盛り上げる流れがあり、初期はセット読みが向く。
- 戦端前で幕を下ろす巻もあり、次巻への期待感で読み進めるタイプ。
- 長期連載の区切りまで読み応えがあり、エピローグ的な読み味もある。
キャラクターへの評価
- 晴凛は辺境で新たな局面に踏み出し、戦いと恋愛の両面で成長する主人公。
- 伏龍は口の悪さや策の巧みさが魅力で、危機時の冷静さが際立つ。
- ミーネ姫とシャールは晴凛を巡る三角関係が、焦らずも濃く描かれる。
- 崇鳳(沢樹)は策の才と経験不足・権力との距離感が複雑で、単純な悪役になりにくい。
- エオル王は放牧と農業の模索を通じ、北域との関係改善に動くシムール側の要。
巻一覧
この巻のあらすじ
エリート一家で唯一の落ちこぼれ晴凛。彼がやっとの思いでありついた仕事は異国の姫君の家庭教師だった……。シムールの一支族の末姫、ミーネ。まだ13歳のあどけない、おしとやかな姫様──なんかではなかった。わがままで気に入らないと暴れまくる超問題児。振り回されまくる晴凛だったが、なぜかミーネ姫に気に入られてしまう。 ミーネ姫に翻弄されつつも、なんとか教師が板についてきた晴凛。だが、和平を結んでいたはずのシムールが帝国に宣戦布告をしてくる。板挟みな晴凛だったが、これが英雄への第一歩で!?
この巻のあらすじ
タッケイ、ユルム族連合三万! 侘瑠徒の街はシムールの大軍に包囲される。なぜか余裕のミーネを抜かし、みんな生きた心地がしない。 戦いは意外にも穏やかに始まった。互いに一番の遣い手が腕を競い合う弓勝負。タッケイ族の天才少女シャールに、晴凛は圧倒的な腕の冴えで勝つ。シャールに見染められた晴凛は求婚され、ミーネがプンスカ怒るという一幕があるものの、戦いの流れは総攻撃へと移っていく。このままでは数に劣る自分たちは助からない……。正攻法では勝てないと踏んだ伏龍が馬鹿馬鹿しい奇策を編み出すのだが!? 待望の第2弾が登場!!
この巻のあらすじ
どういう訳か侘瑠徒の王ということになってしまった晴凛。晴凛を婿にするというミーネの策略(?)もあり、シャン族の族長イシルに挨拶に行くことに。折しも、シムールは全ての部族の長が集まる大族長会議の真っ最中。そこで、ミーネは晴凛を婿にすると宣言する。それに反応したのはタッケイ族の族長スンタタだった。スンタタは娶るならシャールにしろと言う。かくして晴凛を巡り女の戦いが勃発。ミーネとシャールはどちらが嫁にふさわしいか料理勝負をすることに。「晴凛はわしのもの」「晴凛様はわたしのもの」と火花を散らす二人の戦いの行方は!?
この巻のあらすじ
晴凛たちを反逆者とする帝国は精鋭三万の兵を増援する。しかも、全軍を指揮するのは、最年少の科挙合格者で名高い沢樹延銘だった。この沢樹、実は伏龍とは錬涯塾の同門で、どうも因縁の仲らしい。油断ならぬ敵と大軍、八方塞がりの晴凛たちであった。 伏龍は敵の撹乱を狙うが、全てを読み切った沢樹によって手痛い反撃を食らってしまう。数も半減し、籠城戦が苦手なシムールの兵は、侘瑠徒から退去することに。それはミーネだけでも助けたいという晴凛の願いでもあった。これがミーネと晴凛の今生の別れとなってしまうのか──!?
この巻のあらすじ
ついに侘瑠徒防衛戦が始まった。伏龍の謀略、晴凛の活躍で帝国軍の足並みが乱れるも、劣勢は覆せず追い込まれていく。敵の大軍に落城は時間の問題だった。 一方、孤立無援の侘瑠徒にヤキモキしている少女が一人。タッケイ族のシャールである。「未来の旦那様が一大事」とばかりに、一人でも出陣すると息巻く。援軍はまかりならぬ、というお触れと強情な妹との間に挟まれ、族長のスンタタは脂汗を流すしかなかった。 強運に恵まれてきた晴凛たちだが、さすがに今度ばかりは!?
この巻のあらすじ
ありえない奇策の連続で、まさかの勝利をもぎ取った晴凛たち。すぐ消える弱小反乱軍のはずが、北域を席巻する大勢力へと変貌をとげていく。近隣の太守たちも、侘瑠徒の王と言われる晴凛に興味津々となる。だが、北域に名を轟かす晴凛はというと。相変わらず、ミーネとシャールに迫られて右往左往していた。どっちが嫁か争いに翻弄されている姿には、相変わらず王の威厳はないようで。 そして、ついに県都延声を落とす日がやってくる。勝てば、名実ともに北域の覇者となるのだが!? 大人気シリーズ、第6弾!
この巻のあらすじ
帝国軍をのけ、本当に北域に王国を作ってしまった晴凛たち。犂山の強い勧めもあって、晴凛は 「北域王」 を名乗ることになるのであった。本人すら思いもよらぬ、引きこもりの放蕩息子が玉座につくという、まさかの展開である。 伏龍の宣伝工作もあり、「北域の独眼竜」 の触れ込みの晴凛の許に続々と人が集まり始める。まずは国作りということで内政にいそしむ反乱軍の面々。ミーネとシャールがまた女の誇りを賭けて勝負するという、平和だが騒がしい日々を過ごす一方で──。南域でも北に呼応するかのように、怪しい動きが出始めるのであった。 帝国はついに激動の時代に突入し!? 大人気シリーズ、第7弾!
この巻のあらすじ
北域の晴凛の勢いは止まらない。各地の有力者たちの来訪は後を絶たず、その権勢はまさに 「北域王」 と呼ぶにふさわしいものであった。私生活では、相変わらず 「嫁」 と 「妻」 に振り回される純情ぶりではあるが。 その晴凛の活躍に目を留めたシムールのエオル王は、ついに決断する。シムールの未来を託し、晴凛と同盟を結ぼうというのだ。だが、シムールが帝国人と交わるのは前代未聞のこと。もし同盟締結となれば北域の覇権は決したといってもよいのだが、それをよく思わぬ勢力が暗躍を始め!? 大人気シリーズ、第8弾!
この巻のあらすじ
子作りの仕方をミーネに教えると安請け合いをしてしまったミリン。背に腹はかえられず、泥酔する光凛の下半身を頬を赤らめながらミリンが眺めていた頃。 混沌とする帝国の情勢を探るため、伏龍はアイリーンとともに帝都に潜入していた。使えるものは何でも使い、伏龍は華麗に暗躍。さらには 「北域国の力で南域の乱を討つ」 という世論を作るべく、建白書まで書き始めるのだった。だが、それが思わぬ激震を帝国中央にもたらすことになり!? 北域から、帝国中央へ。晴凛たちが始めた小さな国作りは、大きなうねりとなる! 大人気シリーズ、第9弾!
この巻のあらすじ
北域行幸に仕掛けられた周到な罠。菰野一派は邪魔者である皇帝を排し、その罪を晴凛に着せようというのだ。だが、悪巧みに関しては天才的な伏龍が、その悪事に気付かぬはずがない。さらに裏をかく皇帝救出計画を立てるのだった。かくして晴凛、シャール、そして勝手についてきたミーネたちが、帝国の悪党たちと対決することに!? 大人気シリーズ、第10弾!
すべての巻を見る(全13巻)
この巻のあらすじ
南域の反乱軍と晴凛率いる北域国軍がついに激突する。数では反乱軍に分があるものの、皇帝を擁することに成功した北域国軍と帝国軍の士気は高い。合戦のすう勢は予断を許さないものだった。 軍師の知恵比べが戦況を左右する。片や型破りの破天荒な天才軍師、伏龍。片や帝都で英才としてならした天才軍師、崇鳳。二人の先の読み合いは熾烈を極める。激しく交わる軍旗をかすかに眺める帝都の民は、祈ることしかできなかった。 帝都を目前とする反乱軍の兵は血気に逸り、その勢いは留まらない。文字通りの人海戦術に、晴凛やシャール、ミーネも、ある決意を固めるのだが!?
この巻のあらすじ
征古原の決戦を制した晴凛。ついに皇帝を奉じて、帝都へと凱旋するのだった。晴凛は筆頭執政官に、伏龍は政務総監に大抜擢され、これで一件落着! とはいかないのが、王宮の計り知れぬところ。海千山千の帝国官僚たちの利権争いに足を引っ張られ、今までの戦とは違う苦労に翻弄されてしまう。 王宮政治のよどみを探る伏龍は、その病巣に行きつく。それは帝国に巣食う毒蜘蛛とも言うもので──。改革に時間が残されていないと痛感した伏龍は、ある決断をするのだが!?
この巻のあらすじ
筆頭政務官の泉野晴凛が王宮からさらわれる! 美しい少女に成長したが中身はやんちゃなミーネは、シャールと共に、このはかりごとを決行したのだ。目的は晴凛と結婚するため! いよいよ、嫁と妻、どちらを選ぶかが決まる!! 初夜を共にするのは、さぁどっち!? 南域の乱の首謀者として、帝国が血眼になって捜す、仮面の軍師崇鳳。彼はしっかり生きていた──ムルトの従者となって。ムルトの故郷を取り戻すため、崇鳳は帝国を席捲した知略を振るい始めるのだが!? その後がわかる完結編!!
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