マザーシステム暴走後の近未来を舞台にした全21巻のシリーズ。物理法則を情報制御で扱う《魔法士》が各シティに存在し、崩壊した都市の再編、亡命の受け入れ、同盟締結、北極の衛星施設、雲上航行艦をめぐる事件が連なっていく。中心には便利屋として動く天樹錬とフィアがおり、エド、ファンメイ、サクラ、真昼、ヘイズらがそれぞれの陣営で関わる。魔法士の誕生経緯と都市国家間の政治・軍事の動きが重なり、物語の射程は過去の実験施設から戦争局面まで広がる。『アンコール』では本編後の短編も収録される。
構造レビュー
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読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 物理法則や量子コンピューターを使った独自設定が強く、SF寄りの緻密さが読みどころ。
- 群像劇として人物が次々つながり、巻をまたいだ再登場や関係の変化が楽しい。
- 「何を守るか」「何を選ぶか」をめぐる葛藤が物語の芯にあり、考えさせられる。
- 厳しい世界観の中でも、希望や明日を信じる感覚が最後まで残る。
- 戦闘や交渉、演説などの場面に熱量があり、感情の山場で強く引き込まれる。
こんな人におすすめ
- 重めのSF設定や硬質な世界観が好きな人。
- 群像劇で多人数の思惑が交差する物語を追いたい人。
- 理想論だけで押し切らない、苦い選択のある作品を読みたい人。
- キャラ同士の対立と共存、立場の違いをじっくり味わいたい人。
- 長期シリーズでも伏線回収や積み上げを楽しめる人。
人を選ぶポイント
- 物理や理屈の説明が多く、設定面で難しく感じやすい。
- 登場人物が多く、巻が進むほど人間関係を把握するのに手間がかかる。
- かなり重い展開が続き、気軽な明るさを期待すると落差が大きい。
- すっきりした万能解決は少なく、苦い選択や犠牲が前提になりやすい。
- 刊行間隔の長さに触れる声が多く、続き待ちのストレスがある。
テンポ・読後感
- 序盤は会話や日常のやり取りで入りやすく、後半で一気に緊張感が高まる。
- 交渉、対立、再会、暗転が重なり、ページを止めにくい流れになりやすい。
- 全体の空気は重く切迫しているが、要所で希望や連帯感が差し込まれる。
- 終盤ほど感情の振れ幅が大きく、泣ける場面や鳥肌が立つ場面が目立つ。
- 未来が見えにくい閉塞感の中で、少しずつ道筋を探る手触りがある。
キャラクターへの評価
- 錬は物語の軸として見られやすく、希望を託される存在として印象が強い。
- 真昼は理想と現実の間で重い役割を背負い、厳しさや危うさも含めて注目される。
- ヘイズは飄々とした軽さと行動力が好まれ、場を動かす存在として人気が高い。
- ファンメイやセラは対照的に語られやすく、悩みや不器用さが印象に残る。
- 祐一、アリス、クレア、エリザなど脇役の再登場や活躍も好意的に受け止められる。
巻一覧
この巻のあらすじ
様々な運命が交錯する、人気シリーズ第4弾! 《マザーシステム》暴走によるシティ神戸崩壊から4ヶ月。 便利屋を営む《魔法士》錬とフィアは、調査に訪れたスイスの古い地下実験施設で一人の少年と出会う。 少年の名はエドワード・ザイン。 《魔法士》の生みの親の一人、エリザベート・ザインが生涯最後に作り出した最高の《人形使い》、そして世界に三機しか存在しない、雲上航行艦『ウィリアム・シェイクスピア』のマスターであった。 シティ・ロンドンを脱走したエドは、追手を逃れてこのプラントに潜んでいたのだ。 そして彼ら三人の前に現れた追手とは、雲上航行艦《HunterPigeon》を駆るヘイズとファンメイだった……。 滅亡へ向かう近未来を舞台に、物理法則すら操る《魔法士》たちの戦いを描く、シリーズ第4弾!
すべての巻を見る(全21巻)
この巻のあらすじ
《シティ・ニューデリー》の事件から一月。サクラ、真昼ら《賢人会議》は、軍事演習のため北極に展開するシンガポール自治軍と接触を図る。 一方《シティ・ロンドン》を訪れた錬とフィアだが、エド、ファンメイにはシンガポール軍牽制のため、北極への出撃命令が下っていた。 同じ頃、大気制御衛星の謎を追って北極にたどり着いたヘイズとクレアの前に現れたのは……。 謎に包まれた《魔法士》誕生の秘密が、ついに明らかになるエピソード7、ここに開幕!!
この巻のあらすじ
謎の空間転送に巻き込まれた錬たちが目覚めたのは、大気制御衛星の中だった。 一方、エドとセラを連れ北極を彷徨うファンメイは、北極の地下に眠る大規模施設に潜伏する老人たちに捕らえられてしまう。 同じ頃、北極海中の《Hunter Pigeon》艦内では、ヘイズ、クレアと祐一が、地下施設をシンガポール、ロンドン両軍から守る方法を、必死に練っていた。 そんな彼らに真昼がもたらした“策”?──それは世界を相手に仕掛けられた、壮大なブラフだった!! 《魔法士》誕生の秘密が、ついに明らかになる!!
この巻のあらすじ
北極上空の大気制御衛星内に転送されてしまった錬たちは、アルフレッド・ウィッテンの遺した日記を発見する。 そこには魔法士誕生の秘密と、ウィッテンの苦悩が綴られていた。 --天樹健三、エリザベート・ザイン、ウィッテンの三人が発表した情報制御理論、そしてその成果である魔法士は、世界の軍事バランスに大きな衝撃を与えてしまう。 三人は「自然発生した最初の魔法士」アリスを守るため、大気制御衛星内に彼女をかくまうがーー。 過去と現在を繋ぐエピソード7、いよいよ完結!
この巻のあらすじ
北極衛星の事件から半年。世界中から魔法士の亡命を受け入れることでシティに匹敵する戦力を有するに至った賢人会議は、ついにシティ・シンガポールと正式な同盟を締結することになった。 真昼とフェイを中心にして調印式の準備が進み、魔法士たちの暮らす島は活気に包まれる。 だが、その動きに不信感を募らせるシンガポールの反対派議員たちは、秘かに謀略を巡らせていた。 同盟締結を阻止せんと彼らが用意した、意外な『駒』。 それが、世界の運命を変えることになる、大事件の引き金だった ── 。
この巻のあらすじ
シティ・シンガポールと賢人会議の歴史的同盟締結を前に、凶弾に倒れてしまった参謀の真昼。 厳重な警備が敷かれた病院に真昼は収容され、刻一刻と調印式の時間が迫りつつあった。 様々な勢力の思惑が渦巻き、反対派が更なる妨害工作を仕掛けるなか、果たして調印式は無事執り行われるのか? 真昼の描く魔法士と人間が共存する未来の行方はどうなるのか!? そして、その一方、賢人会議の代表・サクラは、ウィッテンが書き残し真昼が隠していた地球を覆う 「雲」 を除去する方法を知ってしまう……。 いよいよ佳境へと進む 『ウィザーズ・ブレイン』、第15弾!
この巻のあらすじ
シティ・シンガポールと賢人会議の同盟締結に反対する者たちにより、入院先の病院から拉致された参謀の天樹真昼。 一方、数万人に膨れあがった反対派のデモは、魔法士たちが滞在する迎賓館を包囲しつつあった。 事態収拾のため、サクラとフェイ大使は反対派の要、リン・リー議員の私邸へと向かうが……。 賢人会議と人類の同盟を“望む者”と“望まない者”。 それぞれの信念と思惑の行き着く先は、果たして“平和”か“戦争”か──。 「落日の都」完結編。
この巻のあらすじ
「我々はこの地球上からI-ブレインを持たない人類を一人残らず駆逐し、魔法士たちのための王国を作り上げる」 魔法士と人類の共存を夢見た、賢人会議の参謀・天樹真昼の死によって、和平交渉は決裂。 真昼を殺し共存の未来への道を閉ざした人類に対し、サクラは全面戦争を宣言した。 そして、各シティで両者による戦闘が勃発。魔法士たちの圧倒的な戦力の前に、人類は苦戦を余儀なくされていた。 だが、シティは南海の孤島に隠された賢人会議の拠点を全力で探査しており……。
この巻のあらすじ
人類の生き残りによる『シティ連合』と魔法士たちの組織した『賢人会議』。対立する両勢力は南極大陸で激突し、世界の運命を左右する大気制御衛星は賢人会議代表のサクラの手に渡った。ただ一人、衛星に残ったサクラは、雲の除去システムの稼働させるため、人類を滅ぼす最終作戦の発動を宣言する。 決戦の時が刻一刻と迫るなか、サクラに敗北した天樹錬とイルは負傷で動けずヘイズたち『世界再生機構』に残された戦力も僅かなものだった。賢人会議による人類滅亡の企みを止められる者はいないかのように思えたがーー 待望の新刊、2カ月連続刊行!
この巻のあらすじ
「ぜったい、ぜったいなんとかなるの!」 人類と魔法士の戦争は続いており、戦いの趨勢は、雲除去システムをどちらの陣営が起動させるかにかかっていた。事態が新たな局面を迎えるなか、シティの指導者たちはマサチューセッツに取り残された難民たちを囮に使う、最悪の作戦を開始する。事態に気づいたファンメイとヘイズは、絶望的な状況であると知りつつ、難民たちを救うために出撃する。 その頃、大切なものを失った天樹錬は出口の見えない状況の中で、自問自答を繰り返すことしかできなかったがーー。 星の光が潰える時に、希望の種は芽吹くのか。『破滅の星』編、ついに決着!
この巻のあらすじ
『僕は逃げも隠れもしない。ただここで、みんなの答を待ってる』 天樹錬が全世界に向けて雲除去システムの破壊を宣言したことで、全ての者は立場を決めることを求められた。自らの信念に基づき錬を止めようとする兵士や魔法士が決戦の地へ集う一方、錬の背中を押そうとする人々もまた集結する。そして、大気制御衛星を支配するサクラにも錬の声は届いていた。 出撃の時は迫り、全ての因縁は収束していく。戦いが終わった後、人々の目にはどんな空が映るのかーー。 人類と魔法士の物語、本編完結! 長い旅路の、その決着がここに。
この巻のあらすじ
「やっぱりね、温泉が良いと思うの」 天樹錬が決着を付けてから一年。仲間と共に暮らしていたファンメイに対し、奇妙な調査依頼が持ち込まれる。エドと共に正体不明の地下空洞へと踏み込んだ彼女達が目にしたのはーー。 またある時、セラはとある相手にお祝いを贈るため、ディーと共にプレゼントを考えることに。 そしてまた違う場所での話。錬とフィアは旅先でとある親子と出会う。 文庫未収録の短編に書き下ろしを多数加えた、シリーズ初の短編集が登場! フィナーレを迎えようとも、物語は続いていく。これは「終わり」の続きの未来。
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