ラノベの表紙はかわいいだけじゃない!ラノベイラストレーターのなり方を教えます

あなたは何を基準にしてラノベを選びますか?

あらすじや好みのキャラクターがいるかどうかで選ぶ方もいるでしょうが、かわいい表紙に一目惚れしたケースも多そうですね。

今回はラノベの表紙を飾ってきた人気イラストレーターさんの紹介、ならびにその共通項を探っていきたいと思います。

目次

ライトノベルの表紙で大事なのはヒロインのかわいさ

青春恋愛・ラブコメジャンルのラノベ表紙の特徴として挙げられるのは、美少女単体の立ち絵の多さ。

これは当ジャンルを手に取る読者が主に男性なこと、主人公に自己投影し恋愛を疑似体験する目的に沿っているから。

表紙の女の子は読者の心の恋人となるわけで、彼等の心を掴んで離さない、抜群のかわいさが求められます。

思い出してください。『負けヒロインが多すぎる!』『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』『千歳くんはラムネ瓶の中』『弱キャラ友崎くん』『俺の妹がこんなにかわいいわけがない』etc……第1巻の表紙を飾っているのは、いずれもメインヒロインの女の子ですよね?

1巻以降も主人公に好意を寄せるヒロインが持ち回りで登場するのが、青春恋愛・ラブコメジャンルの様式美といえます。「2024年このライトノベルがすごい!」ランキング新作部門において、男性主人公が表紙を飾ったラノベはわずか3冊。そのうち1人は首から上が切れており、シャツに印刷された美少女イラストがフォーカスされていました。上記3冊以外はすべてキラキラした美少女が占めており、プロモーションがハッキリわかる、華やかな全身ショットが目を惹きます。

そもそもライトノベルとはアニメ・漫画の延長線上に位置付けられる、ティーンエイジャー向けのエンタメとして親しまれてきました。

故にアニメイラストと親和性が高く、アニメ風の美少女キャラのイラストが積極的に採用されてきました。

ここで2024年このライトノベルがすごい!のイラストレーター部門に注目。

1位のはねことはライトノベルの表紙・挿絵、トレーディングカードイラスト、ソーシャルゲームのキャラクターデザイン、アドベンチャーゲームの原画など、幅広い分野で活躍する神絵師。手掛けたラノベは15冊に及び、現在最も売れているラノベイラストレーターと言えます。中でも絶大な支持を得ているのが『お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件』で、アニメ化も果たしました。

はねことのイラストの魅力はキラキラした清楚な絵柄。女の子の自然な表情や素朴なかわいさ、美麗な自然物の描写が、熱狂的なファンの獲得に繋がったのは想像に難くありません。

2位のももこは華やかな画風と肉感的な女の子が魅力の絵師で、『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』が出世作となりました。3位のトモセシュンサクは言わずと知れた『ようこそ実力主義の教室へ』のイラストレーターで、男女とも描きこなします。

トップ3に輝いたラノベイラストレーターの特徴は、SNSで大々的にセルフプロデュースを行い、pixivをはじめとするプラットフォームにも精力的に投稿を続けていること。同人活動にも力を入れており、コミケに参加するたび長蛇の列が出来ます。Xのフォロワー数ははねことが53万、ももこが94万、トモセシュンサクが32万。

恋愛青春・ラブコメラノベは学園が舞台となるので、1巻の表紙において、ヒロインのベーシックな制服全身図が描写されます。背景の有無は作品によりけりですが、教室・自室など、読者に親しみを与える日常的な空間が好まれがち。あえて背景を省き、キャラクターのみを引き立たせるテクニックを用いる絵師も多いです。

対するバトル主体の異世界ファンタジーでは、男性主人公が1巻の表紙を飾ることも。

このラノ新作部門5位にランクインした『僕らは『読み』を間違える』は、文学部に入り浸る高校生・竹久優真が、天真爛漫な元気少女・宗像瀬奈が持ち込む日常の謎を、古今東西の名作文学に紐付けて解き明かすミステリー。1巻表紙では主人公の優真とヒロインの瀬奈の2ショットが描かれています。

10位にランクインした『シャーロック+アカデミー』も同じく、主人公とメインヒロインの2ショット。イラスト担当のしらびは、『86―エイティシックス―』で一躍名を上げました。

両作に共通するのはミステリーラノベであり、探偵と助手の活躍に焦点が当たる構成。

普通の恋愛ものやラブコメと違い、ミステリーは「探偵を支える助手と、助手を信頼する探偵」の対等な関係が重視される為、1巻から主人公とヒロインが看板を張る傾向があります。

徹底分析!ラノベイラストレーターになるためには何をすればいい?

ラノベ愛が高じてラノベイラストレーターを目指すそこのあなた、何をどうしたらラノベイラストレーターになれるかお悩みではないでしょうか?ここではその悩みを解決していきます。

結論として、ラノベのイラストレーターになるのに資格は必要ありません。現在活躍している絵師に関しては、出版社や編集者から声を掛けられたケースが大半。

かといって勉強が無駄、と決め付けるのは誤り。京都芸術デザイン専門学校や日本デザイン福祉専門学校、OCA大阪デザイン&テクノロジー専門学校や福岡デザイン&テクノロジー専門学校など、デザイン系の専門学校はラノベ絵師の育成に力を注いでおり、プロフェッショナルの指導のもと技術を磨けます。美大・芸大で学んだ経験も生かせるので、基礎が不安な方は専門学科を見学してください。

ラノベイラストレーターを探す編集者がまず最初にチェックするのは、その絵師のポートフォリオ。

特にpixivやinstagram、tumblerに個人サイトなど、他コンテンツとギャラリーが分けられ、作品一覧を吟味できる場所が有利。Xはイラスト以外の雑多な情報も投稿される為、ポートフォリオには向いていません。

「ラノベの仕事がしたい」と積極的に発信するのも大事。プロフィールに必ずその旨を明記する、SNSで発言するなど、自分から売り込まなければ誰の目にも留まりません。

ポートフォリオの運用方法に付け加えるなら、カラーだけでなく白黒イラストも載せること。

ラノベを読んでいて、表紙と挿絵の落差にがっかりした経験はありませんか?

ラノベの場合、フルカラーは表紙と口絵のみ。あとの挿絵は全部白黒。故に白黒イラストのクオリティーこそ、採用の是非を決める判断材料になります。「カラーはよかったのに白黒はいまいち……」なんて幻滅されない為にも、白黒イラストの技術を磨いて、自分の強みをアピールしてください。

イラストのバリエーションを揃えるのも大事。ライトノベルには様々な年代のキャラが登場します。

学園ものだからといって、少年少女のみが存在するわけではありません。物語の展開上教師や保護者も出てきますし、これが他ジャンルともなれば、さらに多彩なキャラデザが要求されます。異世界ファンタジーの仕事が欲しいなら、エルフ・ドラゴン・オーク・ゴブリンと、多種多様なモンスターが描けなければいけません。

老若男女人外クリーチャー……すべてがパーフェクトに描ける絵師は、イラストレーターとして無敵です。

既に一定の仕事をもらっている方は、プロフィールに「〇年〇月から新規依頼の受付開始」と、スケジュールをしっかり明示するのも忘れずに。

ラノベ編集は多くの絵師候補をストックしているので、スケジュールが不透明な絵師は必然後回しになり、貴重なチャンスを逃してしまいます。

まとめ

以上、ラノベのイラストレーターに関する分析でした。店頭に並ぶ膨大な量の本の中において、魅力的なキャラクターを前面に押し出すラノベのかわいい表紙は、我々の購買意欲を後押します。

この記事がラノベ絵師を目指す方や、ラノベファンの方に一人でも多く届けば幸いです。

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