公務員の偲は、区役所で事故物件を扱う係へ異動し、現場調査やクレーム対応に追われる。しかも偲は霊を引き寄せやすい体質で、物件の確認中に怪異へ巻き込まれやすい。そこへ現れるのが、冷酷と噂される不動産会社社長・天堂。仕事上は利害がぶつかる相手だが、再会をきっかけに、二人は街で起こる事件や物件に関わる問題を一緒に追うことになる。区役所の実務、不動産の事情、霊が出る物件、見える体質が同じ場に置かれ、現代の街を舞台にした仕事と怪異の物語として展開する。事故物件係という公的な立場から、個人の感覚だけでは処理できない案件に向き合う構成になっている。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 事故物件や霊が見える体質を軸にした、お仕事ものとしての面白さがある。
- ホラーは強すぎず、怖さより人情味や後味のやわらかさが残る。
- 公務員と不動産社長のバディ関係が読みどころで、距離感の変化を楽しめる。
- 連作短編の形で、サクサク読める軽快さがある。
- BL寄りの空気はありつつ、ブロマンス感やバディ感として受け取りやすい。
こんな人におすすめ
- ホラーが苦手でも読める、やさしめのオカルト作品を探している人。
- バディもの、ブロマンス、BL風味のある関係性が好きな人。
- お仕事小説や職場異動ものの設定に惹かれる人。
- 連作短編で気軽に読み進めたい人。
- 王道展開や読みやすさを重視する人。
人を選ぶポイント
- BL要素の濃さの受け取り方に差があり、物足りなさや中途半端さを感じる場合がある。
- 本格ホラーや強い恐怖演出を期待すると、かなりマイルドに感じる。
- 物語の展開は王道寄りで、意外性を強く求めると薄く感じやすい。
- 一部に読みづらい表現や引っかかる箇所が気になる人もいる。
- 事故物件や霊の描写が苦手な人は、設定だけで敬遠しやすい。
テンポ・読後感
- 全体はあっさりめで、テンポよく読み進められる。
- 連作短編らしい区切りのよさがあり、サクサク読める。
- 怖さは控えめで、オカルトよりも人情や関係性の温度感が前に出る。
- ところどころで少しゾクっとする場面があり、緩急はついている。
- 読後感は重すぎず、軽やかで親しみやすい。
キャラクターへの評価
- 霊が見える主人公は、巻き込まれ体質で苦労が多いが親しみやすい。
- 不動産社長は冷酷そうな印象から外れ、面倒見のよさや優しさが目立つ。
- 周囲の同僚や関係者には、最初は印象が悪くても事情が見えてくる人物がいる。
- 主人公と相手役の距離感は、押し引きやドキドキ感が楽しめる。
- 犬などの脇役要素が印象に残りやすい。
巻一覧
この巻のあらすじ
区役所勤務で安泰のはずだった偲は、運悪く【事故物件係】へ異動となり、クレームに頭を悩ませていた。 もっと気が重いのは、物件の現場調査。そう、出るのだ。 見える体質の偲が霊を引き寄せてしまうと、そこへ冷酷と噂の不動産社長・天堂が現れる。彼も事故物件を探しており商売敵になるはずが、動けない偲をひょいと抱きかかえ助けてくれた。 忘れられない甘い声に「って何を考えてるんだ俺は!」と偲は混乱するも、やがて二人は再会。街の事件を解決するバディとなるーー!? 注目のお仕事オカルトストーリー! 一章 まつとし聞かば 二章 焼き菓子の隠し味 三章 幸せの在処
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